神経毒性では医師評価と患者評価、薬剤間に大きな差

January 21 [Wed], 2015, 14:46
日本での癌治療評価においてQOL 評価を導入するにあたり、懸念されたのは、「回収できるのか」「答えてもらえるのか」「感度は高いのか(薬剤の違いによってQOLの結果に違いが現れるのか)」「副作用調査で十分ではないのか」「再現性や妥当性はあるのか」「欠損は起きないか」「解析できるのか」などだった.

現在では、臨床試験の参加に同意した患者に質問票が渡れば、高い確率で回収でき、回答率は驚くほど高いことがわかっている。ただし、増悪(PD)時やPSの低下時には回答は困難となる。感度は高く、副作用の影響は薬剤により異なることも明らかになっている。調査票の再現性や妥当性については、項目によっては問題が起こることがあり、個々に評価する必要がある。データの欠損は多く、その点を考慮した解析が必要である。患者自身の評価(PRO)と医師の評価は大きく異なることも示されている。


大橋氏は、感度の高さが明らかになった1 例を示した。日本で最初にQOL 調査が大規模に行われたのは肺癌で、イリノテカンのフェーズ3 試験であるCPT11 試験(1995-1998)の副次的評価項目として検討された。未治療のIIIB 期またはIV 期の非小細胞肺癌(NSCLC)で、イリノテカンをシスプラチンまたはビンデシンと併用、または単剤で投与した患者 390 人から、イリノテカンを週 1 回投与する毎にQOL 調査票(QOL-ACD)を回収し、計 5338の調査票を収集した。


その結果、身体的ドメインについては、「十分できた」と「全くできなかった」の間を週の中で両端に評価が大きく変動していたことが明らかとなった。この結果は研究者らに大きな衝撃を与えた。


selleckchem
P R
カテゴリアーカイブ
http://yaplog.jp/selleck/index1_0.rdf