2009年5月 美郷町 〜火事により燃えた樹木の延命治療〜

March 20 [Sat], 2010, 11:48
「火事のあった家の近くに木があって、半分真っ赤になってしまった・・・。なんとかなるか?
大丈夫か見てもらえないか」

とのお電話。

すぐさま 現場に急行!!


う〜ん確かに真っ赤

で以下の問題点が浮上した。

問題点@熱風により失われた、樹体の水分補給
熱風により、大量の樹体の水分が失われ、葉の変色が起きています。
その葉の大部分が枯死、落葉するものと思われます。
葉が落葉すると、その分の光合成能力が低下し樹勢が減衰します。
対処法:被害樹木根鉢を溝状に掘り、潅水を行います。それと同時に
1本当り(高木)に200l程度の発根促進剤の散布を行います。
発根促進剤は発根促進効果のあるインドール酪酸を1000倍希釈したもの
を使用します。
問題点A葉の蒸散抑制
火災の被害により、樹体の水分が失われています。
また樹体内からも葉の蒸散作用により、水分が失われています。
対処法:蒸散抑制剤を用い、葉からの蒸散を抑えます。
 1、気孔及びクチクラ層からの蒸散抑制に起因する効果
◎蒸散抑制による移植・定植時の萎凋防止
◎蒸散抑制による移植・定植直後の活着促進
◎蒸散抑制による生育時の干害防止
蒸散抑制による生育時の成長促進
      蒸散抑制による生育時の新芽開序の早期化
蒸散抑制による生育時の着花促進
蒸散抑制による生育時の果実肥大化促進
蒸散抑制による生育時の徒長防止
蒸散抑制による生育時の潅水量節減
蒸散抑制解除後の突発的蒸散促進
 2、植物体への直接作用による効果
◎形成皮膜による移植時の傷み防止
◎形成皮膜による霜・雹・寒波からの傷み防止
形成皮膜による病虫害等からの防護
形成皮膜による種苗の安定保存
形成皮膜による強風からの傷み防止
形成皮膜による台風等からの潮(塩)害防止
蒸散抑制剤の基本原理
"植物体内で炭酸同化(光合成)された産物は、水に溶けた状態で消費又は蓄積される器官へと対流し、一方、水に溶けた作土中の無機養分が根から吸い上げられます。
これら水溶液の対流の原動力となるのは、気孔から蒸散作用により生ずる「植物体内の減圧」が大部分であると言われています。
作物の気孔は多種環境条件に対応して開閉しますが、水生植物である水稲さえ、強風、強光、高温などの条件で、植え傷みや旱魃の害(葉が巻く萎凋現象)を呈することがあります。
されは作物が蒸散作用により「必要以上」に水分を失った結果であり、「十分に制御」しきれていないことを意味しています。
グリンナーは、撒布するだけで茎葉に適度の薄い被膜を作り、この「必要以上」に失われる水分を制限します。
同時に「必要以上」に水分蒸散する場合に消耗されるエネルギーを節約させる為、同化産物の蓄積量が増加することになるのです。

以上の処置を施しました。






5ヵ月後・・・  なんとか育成しています。
これからも経過を観察していきます。


がんばれ!!