ストーリーのウラ設定を読み解こう。

August 27 [Sun], 2017, 23:06
どうやったら演技がうまくなるんだろう?

声優演技研究所では、映画などの“サブストーリー”を読み解くことで演技の上達を目指しています。

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「エリジウム」というアメリカ映画があります。

<あらすじ>

映画の舞台は未来の地球です。

未来の地球では、お金のある人たちは皆、地球の衛星軌道上にあるエリジウムと呼ばれるスペースコロニーに移住して優雅な生活を送っています。

そのスペースコロニーには、どんな病気でもたちどころに治してしまう夢のような機械もあるんですね。

一方の地球には貧乏な労働者しか住んでいません。ストーリーでは詳しくは描かれていませんが環境破壊が原因だろうと推測されます。

地球の労働者である主人公のマット・デイモンは放射能事故で被ばくしてしまい、あと数日の命だと宣告されます。

地球にいては助かる見込みはありませんが、スペースコロニーに行けば治ります。

ですがスペースコロニーには反移民法という法律があり、お金持ち以外の密航者や侵入者を厳しく取り締まっています。貧乏な主人公のマット・デイモンがスペースコロニーに行くことは不可能なんですね。

「なんとしてもスペースコロニーへ!」というのが、お話の骨格です。

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映画には、サブストーリーというものがあります。表向きのストーリーに隠された裏のテーマですね。

「エリジウム」は、未来の地球を描いたSF映画ですが、「本当は今の世の中で起きている現実を描いている」と、この映画の監督は語っています。

アメリカなどの先進国では、お金さえあればどんな医療でも受けられますが、貧しい国の人たちは病気になっても治療はろくに受けられません。

そういった格差社会の現実を、表向きはSFアクション映画というストーリーにして人々に問いかけているんですね。

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「人間の骨格を勉強する」 <2017.08.06>のブログに書かせていただきました が、演技における人間の骨格には、「サブストーリーを読み解くこと」も含まれていると思います。

社会的なメッセージがストーリーのウラに隠されているのを知ることで、「カッコいいだけのアクション映画ではない」ことに気づいた生徒たちの演技も、おのずと変わってくると思うからです。

こんなことを話しながら、今日もいろいろとレッスンに励みました。

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<本日のレッスン>

MIURAくん演じる悪の帝王に、ダースベイダーみたいな雰囲気が出てきました。

演技に重厚感があって迫力があります。とてもいいです。

努力したんですね。うれしいです。

また来週もいい演技ができるように頑張りましょう。

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【サブストーリーを深読みした過去のブログ】

★ 「人造人間キカイダー」と、ハリウッドの戦争アクション映画の関連性を深読み! 2014.3.30




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