400歳の二枚貝が発見される

2007年10月31日(水) 22時43分

News and Events at the University of Wales, Bangor

ウェールズ大学バンガー校(バンガー大学)の研究者たちが採取した二枚貝が、過去に確認されたかぎり最長寿の動物であるかもしれません、というニュース。

この貝はアイスランド沖で採取された、その名もアイスランド貝というハマグリに近い二枚貝です。貝殻の成長線を数えたところ、405年から410年は生きてきたようであると。すごいねー。
ギネスブックの公式記録は1982年にアメリカで見つかった220年生きた二枚貝、非公式ではアイスランドのとある博物館に所蔵されていた古い貝殻(これもやっぱり二枚貝)の主が374年生きたというのがあるのだそうだけど、今回の貝はそのいずれをも塗り替えたことになります。

YOMIURI ONLINEの記事(リンク)によると「貝は採取時には生きていたが、年齢を調べるために肉をはがしたことで長い生涯を終えた」・・・ってあんた。バンガー大学の人たちは死なせといてメトセラだのなんだのはしゃいでる場合じゃないでしょって思ったけど、ちょっと考えてみたら成長線を確認するのに身を殻からひっぺがさねばならないということは必ずしもないでしょうから、生かしておく気なんて最初からなかったんだよね。寿命の確認は必要ではあれ彼らの研究のキモではなかったと。

最後におまけ。


『今昔百鬼拾遺』鳥山石燕 より

Category:Toriyama Sekien - Wikimedia Commons

鳥山石燕による中国伝来のおばけ蛤「蜃」の図版です。400年も生きれば蜃気楼を吐き出せるぐらいに大きくなれるのかな?とふと思ったもので。
上のページには石燕の著書四冊(『画図百器徒然袋』、『画図百鬼夜行』、『今昔画図続百鬼』、『今昔百鬼拾遺』)の図版が置いてあります。

Emma Overman

2007年10月31日(水) 6時40分

Damsel

Emma Overman

アメリカのイラストレーター。

長谷川弘文社の「ちりめん本」の世界

2007年10月31日(水) 6時22分

"The Goblin Spider" P. L. Hearn (1926) より


"Urashima" B. H. Chamberlain (1886) より

長谷川弘文社の「ちりめん本」の世界

梅花女子大学所蔵の167冊のデジタル化されたちりめん本のうち、重複したものを除く大半がオンラインで公開されています。一冊ごとにわかりやすい解説が付いていて、とてもとっつきやすい好サイト。おすすめです。


"The Silly Jerry-Fish" B. H. Chamberlain (1886) より

えっと上のは「くらげのおつかい」として知られるおはなしの挿絵。元は『今昔物語集』の五巻にある「亀、猿の為に謀られること」というインドの説話です。(リンク

「今は昔、天竺のあるところに亀の夫婦が暮らしておりました。あるとき妊娠した妻の亀が夫に言いました。『私はお腹に病気があるので難産になりそうです。薬に猿の肝を取ってきて下さいな』と。
そこで夫の亀は海辺の山に暮らす猿のところへ行き、『うちの近所には年中木の実がなっているよ』と猿をだまし、背中に乗せて海の底へ連れて行こうとします。
しかし海の底に向かう途中で、亀はなぜかネタばらし。『実は女房が病気で、薬に猿の肝がほしいんだ』。猿はこれに『それは残念。自分らはいつも肝を傍らの木に掛けて置いているから、自分のお腹はからっぽなんだ』と答えます。ならば肝を持ってくるためにいったん陸に戻りましょうということに。
ところが陸に戻った猿はさっさと木に登って、そのまま降りてきません。『亀は馬鹿だなあ。肝が体の外にあるものか』と猿。逆にだまされたと悟った亀も『猿は馬鹿だなあ。海の底に木の実がなっているものか』と言って海に戻って行きました。」


この通り元は動物どうしの知恵比べの話なんですね。チェンバレンにおいては亀がくらげに置き換わり、同様にだまされて竜宮の王さまの命を果たせなかったくらげは、みんなにぼこぼこにされてしまいます(上の図)。昔のくらげには目鼻もひれも手足もあったのに、そのせいでなんにもない今のような姿になったんだよ、と。
亀がくらげに置き変わった時期はさだかではありませんが、いろんなバリエーションを読んでいて面白いのは、亀がなんだかんだで知恵を絞るのに対して、くらげはどの話を読んでも残念なあたまの子に書かれていることですかね。やっぱくらげには知恵者のイメージはないんですよね。そこらへんは亀とくらげとがどちらも登場するタイプの話を読むと一層はっきりとわかります。

あとチェンバレン版では最後に病気のお妃さまのその後についてフォローされているのが興味深いかな。といっても「お妃さまは猿の生き肝なしでどうにかしなければなりませんでした」というだけでフォローになっているかどうか微妙なところなんですけど。でも私、昔からこの話を聞くと、もう打つ手なしとか今にも死んじゃうとか言われてるお妃さまを放りっぱなしで話が終わってしまうのが、気になって気になって仕方なかったんですよね。だから一言付け加えたくなったチェンバレンの気持ちがものすごくよくわかるのです。

おまけ。
・Japanese Fairy Tale (過去記事にリンク
・ちりめん本データベース (@国際日本文化研究センター、リンク

Kai McCall

2007年10月30日(火) 23時43分

Hunting and Fishing (2007)

www.kaimccall.com

以前別館(リンク)でも紹介させてもらったカナダの画家Kai McCallのサイト。最近好きな画家のサイトを見返しているのですが、おさかなものの作品が新しくアップされているところがいくつかあって、とても嬉しくなります。

Ahren Hertel

2007年10月29日(月) 22時16分

AHREN HERTEL

このサイズのくじらはどこで売ってますか?ってうちペットOKの部屋だったっけ。

追記。
Ahren Hertel さんとお知り合いの方が、今度個展があるよと教えて下さいました。12月4日より Gallery 1988 LA にて開催される模様。(リンク) 近くにお住まいの方はぜひ。
ちなみに Hertel さんは「若くてユーモアがあり、帽子と眼鏡が似合うナイスガイ」(ご本人談)なのだそうですよ。

Mari Inukai

2007年10月28日(日) 9時07分

Kingyo Girl (2006)


Kingyo (2007)

mari inukai

名古屋出身でアメリカ在住のアーティスト。動物ものの絵画作品が好きです。

Jeana Sohn

2007年10月26日(金) 23時23分


Jeana Sohn

韓国生まれでアメリカ在住のアーティスト。

兵庫県漁具図解

2007年10月26日(金) 23時19分

鱧延縄(播磨国・明石郡明石町ノ内新濱)


真章魚釣(播磨国・明石郡明石町ノ内新濱)

兵庫県漁具図解

とりあえずトップの微妙すぎるギミックが気になります。ここのページ作られた方を「これはいったいなんのために?」「みんなが喜ぶと思ったのですか?」って、あえて冷たい表情で問い詰めてみたい。いえ、もちろん愛情の遠まわしな表現として。


振漕網構造図(淡路国・三原郡阿那賀村)


中高大繰網使用図(播磨国・揖保郡御津村ノ内岩見村)

てことで。『兵庫県漁具図解』は摂津・播磨・淡路・但馬の四地域における漁具を漁法や対象魚ごとに図解した資料。明治三十年に神戸で開催された水産博覧会における出品物です。ひとつひとつの漁具について、費用や耐用年数まで記された解説に、構造と使用との二図が付されています。一般庶民向けに描かれただけあり、使用図には当時の風景や漁民の様子が描き込まれていて、これだけ順々に見ても十分に楽しめますよ。

ちなみにこの水産博覧会の最大の目玉は海水の濾過装置まで設けた日本で初めての本格的な水族館でした。会場の名を取って和楽園水族館とか和田岬水族館とか呼ばれる施設です。会期が終わった後解体されて神戸市に移管した経緯があるので、現在の神戸市立須磨海浜水族園の前身とされています。いまも特別展示室や園内レストランに和楽園の名前が残ってますね。

そうだ最後におまけを。和楽園の水族館を設計した動物学者飯島魁のドイツ留学時代の先生、カール・ロイカルトの教材ギャラリー(過去記事にリンク)。

Jen Lobo

2007年10月24日(水) 21時59分

No Such Thing


Star of the Sea

jen lobo

アメリカのイラストレーター。さまざまな博物画の影響を受けた作品が多いようです。

ルアーの手作りネックレス

2007年10月23日(火) 23時00分

Fishing Lure Necklace - The World's Biggest Show & Tell - craft, diy

ルアーとビーズとテグスの手作りネックレス。これは素敵です。このページのはゴムみたいな柔らかい樹脂でできた、尾っぽのあるルアーを用いた作例だけど、そういうのじゃなくても針を付けるための丸カンにテグスを通しちゃえばよさそうです。

そっかルアーをアクセサリーにするって手があったんだな〜。どこの美術品ですかってほどの、溜息出そうに美しくて愛らしいルアーもありますもんね。今度ハンドメイドのを扱ってる店を探してみよう。・・・しかしルアー作る人の側からしたら、こういう目的で買われて行くのってどう感じるんでしょうね。