上田風子

2006年10月31日(火) 21時22分

嫉妬ぶかいかれら (2004)


うたたね (2004)

上田風子の小部屋

今週大阪で姉の結婚式があるので、関西の水族館のあなごやウツボたちに会いに行けます。超楽しみ。

バルテュスや金子國義などを引き合いに出されることが多い上田風子。ただその作品にはしばしば痛みが伴っていて、それが男性の描くフェティッシュな少女画とはまったく異なる感情を呼び起こさせます。
でもウツボの絵の女の子はなんだか晴れやかな表情をしているよう。ウツボはそうだよね!そうなんだよね!と作者とハイタッチしたい。

ラットレル卿の詩篇

2006年10月29日(日) 20時05分

"The Luttrell Psalter" より

Turning the Pages: High quality version of the Luttrell Psalter

『ラットレル卿の詩篇』は14世紀イギリスの大地主、ジェフリー・ラットレル卿が作らせた詩篇集。



さかな二匹捕獲。注目してほしいのは、この子らみたいな、文字の外の余白に凝らされた意匠です。隙間を模様やさまざま動植物が埋め、外側にはしっぽや蔓が延びて、見ていて飽きることがありません。これは本当にすっごい目の快楽です。寓意とかより絶対に楽しさや美しさが優先されてるよね。

よく知らないけど上記URLにあるので全部ではない気がする。なにかの本で他の図版をみた記憶があるようなないような。どっちだ。

Grace Weston

2006年10月29日(日) 18時21分

Close The Door, Please


First Impression

Grace Weston Photography, Staged Vignettes and Photo Illustration

アメリカの写真家Grace Westonの作品。ちまちま造り込まれていて単純にかわいい。

戯場訓蒙図彙

2006年10月27日(金) 23時28分

『戯場訓蒙図彙』巻三 より

電子図書 戯場訓蒙図彙

わー、これいつから公開されているんだろ。たったいま知った。江戸時代後期の芝居の本なのだけど、すごく面白いんですよ。


『戯場訓蒙図彙』巻五 より

作者は式亭三馬、『浮世風呂』や『浮世床』で有名な戯作者です。この『戯場訓蒙図彙』(しばいきんもうずい)はお芝居の世界を一国に見立てたとても興味深い本。これからピックアップする巻の五、動植物の部ではその体裁がとりわけしっかりと生かされています。


鯉とアンコウ。「鯉はすごく大きい」というのは日本の鯉と比べてのこと。なんせ中に人が入っているから。
「とてもおとなしいけれど、人に捕らえられると途端に暴れ出す。人が頑張れば頑張るほど勢いを増す。ゆえにこの国の鯉の勢いは捕らえる人の心次第といわれる。」


右上から馬、猿、熊、犬。猿は日本の猿より大きく、熊は人間と同じぐらいだそう。犬は「日本にかわらず。」というのは犬は子役が演じるのが普通だったのかな。馬からは思いっきり中の人間の足が出てますけど「人にちかき獣故か。」ととぼけちゃってます。この国の馬は座敷に上がっても咎められないようだけど、日本で猫を飼うような感覚なんだろうね、だって。


鼠、蝦蟇、猪、狐。鼠の項で猫についても記されています。
「この国のネコは傾城の美女に化けたことがあるけど、最近は化けない。」
いんちきな見世物小屋の口上みたい。

昔の人もにやにや笑いながら読んだのでしょうね。文字が活字に起こされていて読みやすいので皆様も是非。

Martin Wittfooth

2006年10月27日(金) 20時40分

Departure


The Fable Science

martin wittfooth - www.martinwitthfooth.com

アメリカの画家・イラストレーターのMartin Wittfooth。この水辺のシリーズはとても好き。もっと描いて下さい。私もどこかさかながいる星で生き物の調査がしたい。

いつのまにかヤプログのコメント禁止設定が賢くなっていたので、スパム防止で設定していた英数字のみのコメント拒否の項目を外してみます。アルファベットの国の方、不自由おかけして申し訳ありませんでした。

Heather Gorham

2006年10月26日(木) 23時19分

The Very Fast Swimmer (2005)


The Collector (2001)

Heather Gorham

アメリカの画家Heather Gorhamのサイトです。下の蛾はかわいかったからなんとなく貼りたくなった。魚を持ってる人はなにを企んでいるんだろう。

Margo Selski

2006年10月25日(水) 23時50分

Flora and Fauna III


Oeipnva (Siren)

mnartists.org | Margo Selski

裾のなかが水族館!これはうらやましい。さかなじゃないのもちらほらいるけど。

やっとお気に入りの整理のおわりが見えてきて、他の方のブログを見に行ったり、新しいリソースを探す余裕がでてきました。うれしい。ほんと長かった。紹介したいアーティストやサイトはまだ残ってるから、別館の更新ペースはもうしばらく落ちないと思います。

nocloo.com - Children's Book Illustrators

2006年10月25日(水) 23時24分

Die Kleine Seejungfer (The Little Mermaid)

nocloo.com - Children's Book Illustrators - Home

以前Adrienne Segurのアリスを引っ張ってきた元のサイトです。ここの絵ロゴが入るけれど、一冊分の挿絵は原則全葉紹介されているようだし、かなり良いサイトだと思います。いろいろ見て楽しんで下さい。

さて、上に貼ったのはドイツの挿絵画家Sulamith Wulfingの『人魚姫』。あらかじめ知ってる人じゃないと、『人魚姫』の挿絵だとは思わないのではないでしょうか。


これなんか明らかにミレイの名画「オフィーリア」に発想を得てます。説明するまでもないけど、オフィーリアはシェークスピアの戯曲『ハムレット』に登場する主人公ハムレットの恋人。彼女が悲しみに正気を失って溺れ死ぬ様子が語られるのは第四幕の七場です。

Queen: There is a willow grows aslant a brook,
That shows his hoar leaves in the glassy stream.
There with fantastic garlands did she come
Of crowflowers, nettles, daisies, and long purples,
That liberal shepherds give a grosser name,
But our cold maids do dead men's fingers call them.
There on the pendant boughs her coronet weeds
Clamb'ring to hang, an envious sliver broke,
When down her weedy trophies and herself
Fell in the weeping brook. Her clothes spread wide
And, mermaid-like, awhile they bore her up;
Which time she chaunted snatches of old tunes,
As one incapable of her own distress,
Or like a creature native and indued
Unto that element; but long it could not be
Till that her garments, heavy with their drink,
Pull'd the poor wretch from her melodious lay
To muddy death.


"Hamlet" William Shakespeare より (リンク

ここのところ。私が逐一訳すと台無しになりそうなので、雰囲気だけ抄訳。

「柳の枝が川面へ伸びているところに、花輪を持った彼女がやってきたのです。花輪を枝にかけようとよじのぼると枝は折れ、川に落ちてドレスの裾が広がりました。彼女はしばらく人魚のように水に浮かび、溺れることも忘れて古い歌を口ずさんでいました。しかし幾時も経たぬうちに服が水を含んで重くなり、歌声が消えて川底に沈んで行きました。」

人魚に喩えられたオフィーリアは、ミレイの絵を経て本物の人魚になってしまったのですね。おめでとうオフィーリア。よかったね。(?)

Sulamith Wulfingの絵がもっと見たい人は上記のサイトで検索してみて下さい。あと下のサイトも良いです。

Sulamith Wulfing Art - Online Gallery

Leimia Hotta

2006年10月24日(火) 23時30分

The circulation of Monster

Mystic Art of Leimia Hotta

日本生まれでアメリカ在住の画家Leimia Hotta。このさかな一体どんなふうに調理されてどんな味がするのかな。おいしくてもそうでなくても、味覚の記憶はこちらの世界に持ち帰れそうにありません。

Heather Watts

2006年10月23日(月) 20時24分

That Underground Sound (2006)


The Mystic Ruins (2004)

The Fine Art of Heather Watts - HeatherWatts.com - Tiki Art and more

おそらくカナダの方。美術教育を受けていないというのがちょっと意外な絵です。サラマンダーの幼生かわいい。