ベリンガー『ビュルツブルク産化石のリトグラフ』

2006年06月30日(金) 22時51分

"Lithographiae Wirceburgensis" Johannes Bartholomaus Adam Beringer, 1726 より

Lithographiae Wirceburgensis (1726)

書名はなんて訳すのか知らないので直訳してみました。これ!っていう決まったのをご存知の方がいらしたらどうかご教示くださいまし。

さて。アダム・ベリンガーはドイツのビュルツブルク大学の教授でした。彼は三畳紀の地層に含まれる化石の研究をしていたのですが、とある発見が彼の名声を決定付けます。


いちばん上の魚類やこうした鳥類のラブリーな化石はほんの序の口です。


太陽や月や星など天体の化石。


こちらはヘブライ文字の化石。

ネタばらしをすると、ベリンガーを妬んだ大学の同僚が、ベリンガーの調査する地層に作り物の化石を埋めたというのが真相です。でも彼はどこまでも真面目な学者さんでした。

この時代、化石は必ずしも生物の遺骸に由来するのではなく、地中や天体などのある種の神秘的な力によって形成されるという説が有力でした。ベリンガーもこの説の支持者だったから、これらのへんてこな化石が本物だと信じて疑わなかったんですね。
ところがある日ベリンガーその人の名前が刻まれた化石を見付けるに至って、これまで発見した数々の化石がいたずらだったと悟ります。彼はその後私財を投げ打って、自分の著書を買い戻すことに余生を費やしたのだそうです。可哀想に。

以上、古生物学の歴史上で有名なベリンガー事件の概要です。生物学者のスティーヴン・ジェイ・グールドがエッセイに書いていたと思うんだけど、あれなんて本でしたっけ。詳しく知りたい人は探してみて下さい。

追記
コメント欄にてSMさんの指摘を受け、少々手直ししましたー。と、ベリンガーが買い戻しきれなかった本に高値がついてしまい、お孫さんが一儲けしようと大部数再販しちゃったという後日譚も教えていただきました。どうもありがとうございます。

Matthew Price

2006年06月29日(木) 22時34分

Syren's Song


Moonlight Bath

Matthew Price

アメリカの画家Matthew Priceの作品です。下の人はもっと気持ちよさそうにしなよね。まったく開放感がないのがかえって印象的かもしれない。

このとこ毎日眠くて、ずっと前からお気に入りに登録済みのサイトからチョイスしたのを紹介するばかり。もっといろいろ見て回りたい。他のブログも巡回したい。でも眠いです。

道成寺縁起絵巻

2006年06月29日(木) 19時46分

『道成寺縁起』より

道成寺縁起絵巻 (上)
道成寺縁起絵巻 (中)
道成寺縁起絵巻 (下)


今日は日本の蛇女の物語です。有名な道成寺のおはなし。能で有名な鐘に飛び込んだ白拍子が蛇に変化する後日譚もいいけど、今日は安珍・清姫のおはなしのほうを。


熊野権現に参詣する途中の安珍があるお屋敷の女主人・清姫に一夜の宿を求めます。安珍に一目ぼれした清姫は夜這いを試みますが、修行中の身であるからと断られます。しかし並々ならぬ決意で言い寄った清姫は諦めません。そこで安珍は苦し紛れに「熊野を下りてから貴女と結ばれましょう」と宿を後にします。


清姫はその言葉を信じて待ちますが、約束の日になっても安珍は現れません。そこで他の修行僧に尋ねたところ「その人はずっと先に行っちゃったよ」
騙されたと悟った彼女は恐ろしい形相で草鞋も脱ぎ捨てて安珍を追います。

清姫は増水した日高川に差し掛かりました。安珍に言い含められた渡しが舟を出してくれないので、彼女は蛇身に化けて安珍を追います。(最初の図参照)


安珍は道成寺に逃げ込み、鐘の中に匿ってもらいます。その鐘をぐるぐる巻きにして燃え上がる蛇身の清姫。しかし何時まで経っても安珍が出てこないので、やがて彼女は涙を流しながら去って行きます。


僧たちが鐘を取り去ると、安珍は炭のような姿に変わり果てていたのでした。

この後夢で供養を求められた僧が法華経を写経すると、二人は実は熊野権現と観音菩薩の化身だったんだよってなオチがつきます。(おしまい)

人気のおはなしなので今回紹介した日文研のもの以外にもいろいろ絵巻が残っています。私は今まで見たなかでは早稲田大学所蔵の日高川絵巻が好きだな。このページでちょこっと見れるけど、演劇博物館で常設展示してくれないかなー。


(追記)
日高川絵巻が古典籍総合データベース(リンク)に登録されました。記事はこちらです。(リンク

チューリンク・フォン・リンゴルティンゲン『メリュジーヌ』

2006年06月27日(火) 23時28分

"Melusine" Thuring von Ringoltingen, 1468 より

GNM - Hs 4028

『メリュジーヌ』をご存知でもリンゴルティンゲンなんて知らないよって方が大半かもしれません。この物語の著者としてよく知られているのはジャン・ダラス(Jean D'Arras)やクードレット(Couldrette)ですかね。リンゴルティンゲンはクードレットを元にドイツ語の写本を記した人物ということになります。
あ、ちなみに「メリュジーヌ」はフランス語読み。この場合本当はドイツ語っぽく「メルジネ」とか「メルジーネ」と記すべきだと思います。

えっと『メリュジーヌ』はフランスなどに伝わる蛇女のおはなし。


ライモンダンは狩りをしていて、誤って養父ポワチエ伯を刺し殺してしまいます。失意のまま森をさまよう彼は泉で三人の娘に出会い、そのなかの一人メリュジーヌと結ばれます。



メリュジーヌは恐ろしい速さで城や修道院を建てて町をおこし、十人の子どもをもうけます。ただその子どもたちは、一つ目だったり牙があったり、それぞれ呪われた徴を持つへんてこな子だったんだけど。

さてメリュジーヌはライモンダンと結ばれるにあたって一つの条件をのませていました。毎週土曜日には自分が何をしているのか決して探らないという。
だけどある日、ライモンダンは土曜日にメリュジーヌが下半身蛇の姿で入浴しているさまを覗いてしまいます。(いちばん上の図版参照)


でも幸せだしせっかくお金持ちになったしとお互いなかったことに。ところがある事件が。十人の子どもの一人が修道士になり、これに腹を立てた兄が修道院を弟と他の修道士ごと焼き払ってしまったのです。ライモンダンは思わず「お前が蛇だからだ」とメリュジーヌをなじります。それでメリュジーヌは城を飛び出して行くのでした。

・・・端折ったエピソードや前後の話がいっぱいあるけど、ここでは概略と味わい深い絵を紹介するだけに留めます。面白いのであとは自分で読んでみてね。探せばクードレット版の邦訳が手に入るよ。

新江ノ島水族館

2006年06月26日(月) 20時24分

新江ノ島水族館で撮った写真を何枚か。まずは相模湾大水槽のトンネル部分で撮ったマアジの群れ。
アジの向こうにかすかにマイワシの群れが写ってますけど、このポイントで粘っているとマイワシがこちらにやってきて視界を埋め尽くされることがあります。見所が多いえのすいでもまさに圧巻の光景なので、是非にでもご覧になってほしいです。


同じ相模湾大水槽で人気のシノノメサカタザメ。ピントを固定して何度か狙うべきでした。でも人が多すぎて断念。体が大きいので28mmでも全身写すのは難しいです。ワイドコンバージョンレンズがほしいな。


マアナゴ!フラッシュなしでもこれだけ撮れるなんて。カメラ買い換えてよかった!


名前がわからない魚とナメダンゴとの2ショット。寒い海のコーナーにいるんだけど、ここ体色が地味な魚が多いのもあってやや不人気コーナーかも。私はここに撮りたい魚が多いのでうれしいけど、かわいい顔をしたのや目がキラキラで本当に美しいのがいっぱいなのでしっかり見ないと損ですよ。


名前がわからない子のアップ。目が本当に綺麗。

制限の五枚になっちゃったのでここまで。まだカメラの性能に私が付いて行けてない感じ。もっと暇みて水族館に通わないとだな。頑張ります。

えのすいのドルフェリアがー。

2006年06月26日(月) 18時40分

新江ノ島水族館の魅惑のへなちょこダンスショー「ドルフェリア」がこの夏いっぱいで終わってしまうらしいのです。イルカショーにはほとんど一切興味のない私が唯一気に入って繰り返し見てたショーなのに。
ダンスのお姉さんの生態観察や個体識別、ストーリーのアテレコ(外来王の物語として読み解くのが最近の私の流行りです)などなどもっといろいろ楽しみたかった。悲しいです。悲しすぎます。

それで先週末はドルフェリア鑑賞にえのすいに行ってたんだけど、さすがにこの時期になると人が多いね。帰りの小田急線でつり革持ったまま寝られそうなほど疲れました。ここも更新する元気なくて、今日管理画面開いたらコメントスパムが100件近く溜まってた・・・。

上の写真はドルフェリアの一場面。このあとお姉さんはプールに飛び込んでシンクロとイルカの輪くぐりジャンプを披露してくれます。


お姉さんが上ってるステップのアップ。

興味のある方は一獣三菜のくりかわさんが作られた紹介ページをご覧になってみて下さい。最近はバンドウイルカだけでなく、オキゴンドウもジャンプを決めてくれるので超おすすめですよ。私も終演までには写真撮って記事書くよ。

Brook Slane

2006年06月22日(木) 23時09分


Brook Slane

アメリカのイラストレーターBrook Slaneの作品。もっとかわいいのあったけど、やっぱりさかなの絵と海の絵にしときます。

Margot Quan Knight

2006年06月21日(水) 22時58分

The Garden - Fish


Fablica - Fish

Margot Quan Knight

アメリカの写真家Margot Quan Knight。水と景色がきれいなところにさかなを捕まえに行きたい。

Tianyi Wang

2006年06月20日(火) 23時39分

Judgement of Paris


Girl by the Water

Tianyi Wang

今日はもう一人紹介。台湾生まれの画家Tianyi Wangです。

Adam Pekalski

2006年06月20日(火) 23時29分


Detail unknown

webesteem art & design magazine : Adam Pekalski : Presentation : Gallery

きのうイッカクを載せたので今日もイッカクの絵を。好きな絵だけど魚の軍事利用反対。ポーランドのイラストレーターAdam Pekalskiの作品です。