クジラと陸生哺乳類とのミッシング・リンク発見?

2007年12月20日(木) 23時49分



Whales Evolved From Tiny Deerlike Mammals, Study Says
National Geographic News Photo Gallery: Deerlike Mammal Was Whale Ancestor?

クジラの進化史におけるミッシング・リンクが明らかにされた(かもしれない)というニュースです。

クジラは偶蹄目(牛とかブタとかのグループ)の動物から進化したと考えられているのだけれど、過渡の段階の動物の化石は未発見であるとされていました。
このたび古生物学者の Hans Thewissen 率いる研究チームがカシミール地方で発見された Indohyus という動物の化石を調べたところ、クジラと類似する点が多々見付かりました。で、これこそがミッシング・リンクであると研究チームは主張しているそうです。

この Indohyus はアライグマぐらいの大きさで、外見はマメジカに似ていました。群れを作って水辺で暮らす草食性の動物で、捕食者から逃れるために水に歩いて入ったと考えられています。

そのため従来の説ではクジラの祖先は餌の魚を求めて水に適応した・・・すなわち草食から肉食への変化が水中生活へのシフトに先立って起こったとされていたけど、草食性の Indohyus が既に水辺の生活に適応していることから、実際には水中生活へのシフトが先に起きたのではないかという説を研究チームは唱えているんだって。

・・・以上適当にまとめてみましたが、なんか間違ってたらごめんなさい。ちゃんと知りたい人は元記事を読んでね。

上田風子個展 アクアリウム幻想

2007年11月06日(火) 23時19分

11月20日から12月1日まで、銀座スパンアートギャラリー(リンク)にて上田風子個展「アクアリウム幻想」が開催されます。

「ここ数年間、心を寄せている深海を中心とした海がテーマです。
今までとは少し違う展示形態になるかと思います。」

とのことです。これ以上の情報はなにも持っていませんが、個人的な備忘録としてポスト。

いちおうウチの過去記事。

上田風子-armchair aquarium [アームチェア・アクアリウム] (リンク

腹ビレのあるバンドウイルカが一般公開されます

2007年11月04日(日) 9時17分
太地町立くじらの博物館 (トピック)

昨年話題になった腹ビレのあるバンドウイルカが、和歌山県の太地町立くじらの博物館(リンク)にて十二月中旬より一般公開される予定だって。
ここってイルカクジラ類は入り江を仕切った天然プールで飼っているとのことだから、どうやって見せるのか気になっていたんだけど、マリナリュウムという屋内設備に手が入れられていて、ビレ子ちゃん(命名私)はそこで展示されるのだそうです。ていうかマリナリュウムに従来展示されていた魚類は現在どこでどうなってるんでしょう?

どうでもいいけど(や、良くないよ)太地町って反捕鯨団体のターゲットになっちゃってて大変なんだよね。"Taiji"と"dolphin"とで画像検索すると物騒な写真ばかり出てくるし。先日もアメリカのテレビ女優が抗議運動に訪れたって一部で話題になってましたし。
ビレ子発見の第一報のときくじらの博物館の名誉館長氏が「捕鯨が続いているから貴重な発見ができた」とちょと余計なことを仰ってたけど、まあ一言言いたくもなるのかもねー。

しまらない締めになりますが、ビレ子ちゃんみたいな子は滅多に見られないはずなので、抗議運動にきた人もついでにくじらの博物館を訪れて、虚心に楽しんで行ってほしいな。こないだの女優さんも、もうちょっと遅くきてたらビレ子に会えたのに。

400歳の二枚貝が発見される

2007年10月31日(水) 22時43分

News and Events at the University of Wales, Bangor

ウェールズ大学バンガー校(バンガー大学)の研究者たちが採取した二枚貝が、過去に確認されたかぎり最長寿の動物であるかもしれません、というニュース。

この貝はアイスランド沖で採取された、その名もアイスランド貝というハマグリに近い二枚貝です。貝殻の成長線を数えたところ、405年から410年は生きてきたようであると。すごいねー。
ギネスブックの公式記録は1982年にアメリカで見つかった220年生きた二枚貝、非公式ではアイスランドのとある博物館に所蔵されていた古い貝殻(これもやっぱり二枚貝)の主が374年生きたというのがあるのだそうだけど、今回の貝はそのいずれをも塗り替えたことになります。

YOMIURI ONLINEの記事(リンク)によると「貝は採取時には生きていたが、年齢を調べるために肉をはがしたことで長い生涯を終えた」・・・ってあんた。バンガー大学の人たちは死なせといてメトセラだのなんだのはしゃいでる場合じゃないでしょって思ったけど、ちょっと考えてみたら成長線を確認するのに身を殻からひっぺがさねばならないということは必ずしもないでしょうから、生かしておく気なんて最初からなかったんだよね。寿命の確認は必要ではあれ彼らの研究のキモではなかったと。

最後におまけ。


『今昔百鬼拾遺』鳥山石燕 より

Category:Toriyama Sekien - Wikimedia Commons

鳥山石燕による中国伝来のおばけ蛤「蜃」の図版です。400年も生きれば蜃気楼を吐き出せるぐらいに大きくなれるのかな?とふと思ったもので。
上のページには石燕の著書四冊(『画図百器徒然袋』、『画図百鬼夜行』、『今昔画図続百鬼』、『今昔百鬼拾遺』)の図版が置いてあります。

真締川のマジちゃん

2007年09月04日(火) 21時47分

宇部市 ゴマフアザラシのマジちゃん

現在山口の実家に帰省中なので、山口県のさかなニュースを。上は宇部市公式サイト内の特設ページ。目撃ポイントのアドバイスなど、なかなか親切な情報が掲載されています。

このアザラシ、八月中旬に山口県宇部市の真締川に現れたのだとか。アザラシが山口のような南のほうにまで漂着するのはかなり珍しいことです。今度の子はその上瀬戸内海にまで入り込んできてるんですよね。日本海側をはるばる流れて、関門海峡を抜けてやってきたのでしょうねー。ホントよくぞ生着してくれました。

私の家からは宇部市って少し遠いのだけど、なにかのついでに時間がとれたら自分で写真を撮ってみたいです。

訃報、さかなの赤ちゃん

2007年06月23日(土) 8時51分
沖縄美ら海水族館 - 美ら海ニュース
ロシアラッコの赤ちゃんが息を引き取りました

美ら海、サンシャインを沸かせていたマンタの赤ちゃんとロシアラッコの赤ちゃんが奇しくも同じ21日に死亡してしまいました。私まだ見てないのに。・・・って自分本位ですまんですが偽らざる正直な気持ちなもので、ほんとにもうなんていうか、ごめんなさい。

マンタは父親にあたる個体に追いかけられていて水槽にぶつかったこと、ラッコは同じく父親の歯が当たってしまったことによる衰弱がそれぞれ原因のよう。
美ら海の場合海の中ではまず起きない事故だったわけですけどー。でも人工下の繁殖には人工下なりのリスクがあるのを織り込んで対処していけば、自然の状態よりもずっと生存率を高めることもできるはずなので、これからも研究を重ねてどんどこ増やしてほしいものです。一匹二匹と細々増やしてる状態では不運な事故で死んじゃったときの喪失感が大きいし。

ところでマンタパパが子マンタを追っかけてたのはどんな習性に由来する行動だったんだろう。そこのところ詳しく知りたいです。

葛西臨海水族園のミツクリザメ

2007年04月26日(木) 23時09分

生きた化石、ミツクリザメ展示
ミツクリザメ再捕獲

古めの話題ですが個人的なメモ代わりに。今年一月に一般の展示用水槽に入れた個体はすぐに死んだので、新しい個体はバックヤードの加圧水槽で飼育したそう。でも生存できたのは14日間だけだったって。なんか今後の糧になることがひとつでも多く発見されていればいいんだけど。しかし加圧水槽って狭いなあ・・・。

ベルリン動物園のクヌートちゃん

2007年03月25日(日) 22時27分

Zoo Berlin / ERLEBEN / Jungtiere / Nachwuchs 2007 / Eisbar Knut

昨年末に未熟児で生まれて、母親が育児を放棄したため人工授乳で育てられたホッキョクグマのクヌートちゃんが無事一般公開されたそうですね。ドイツまでは気軽に行けないのが残念なんですけど、動物園の特設ページに写真や動画があるのでそれ見て和みましょう。"Nachstes Bild(次の写真)"というのをクリックすると次の写真が見られます。

クヌートちゃん歓迎されてばかりではなく、一部の自然保護団体から「人工保育は自然の摂理に反する」等と批判の声も上がっているそうです。(MSN毎日インタラクティブの記事にリンク
何が自然で何が不自然なのかなんてのはいくら論じても観念の遊びの域を出ないし、万人が納得する処置はあろうはずもないんでしょうね。こういう話には深入りしたくないけど、私個人としては生かすことに意義があれば生かそうよって思うな〜。生き延びてくれたおかげでこうしてクヌートちゃんのかわいい姿が見られるんだものね。

ようこそピースワールドへ!!

おまけ、やはり人工飼育されたとべ動物園のピースちゃんのギャラリー。起き上がれずにじたばたしてる動画がかわいすぎ。

南極で多数の生物を確認。未知の生物も?

2007年02月28日(水) 20時02分

血液に赤血球を持たない種類の魚


海底を動くナマコの仲間

温暖化で南極の氷が溶解、未知の生物が多数見つかる ? - サイエンス

南極半島のこれまでは氷結して探索が困難だった地域から、氷の下などで活動していたとみられる多くの生き物が確認されたそうです。地球温暖化の影響というから喜んでいいのかどうかちょっと微妙なんですけど、ともかく研究チームのみなさまおめでとうございます。

引用元のCNN.co.jpのページに四枚写真があるうち、気に入った二枚を転載させてもらいました。

ナマコはまあ魚のなかまかなって思う生き物だけど、これまでずっとノーマークでいました。でも同じ方向に動いてるこの写真はかわいい!

上の青いさかなの説明にある「赤血球を持たない」というのは、軟体動物や節足動物と同様に血色素がヘモグロビンじゃなくてヘモシアニンということなんだと思います。これ中学理科で習うんでしたっけ?ヘモシアニンは核が銅なので、酸化すると青っていうか緑っていうかそんな色になります。で酸素が離れると無色に。このさかなの体色も血液のせいなのかな。ゴム人形みたいで素敵。

(追記)
上のヘモシアニン云々というのは多分間違いです。コメント欄で烟月さんより血漿中に酸素を溶け込ませる魚がいるとの指摘を頂いて、CNN.comの元記事(リンク)を確認したら"fan-finned ice fish"ってばっちり書いてありました。"ice fish"の和名はコオリウオ。血漿に酸素を溶け込ませて運ぶまさにその種類の魚です。
青い色からの思い込みでコオリウオのこと全然思い出せませんでした。嘘書いてごめんなさい。

シマウマがカバに食べられる

2007年02月02日(金) 23時39分

The Sun Online - News: Hungry hippo eats zebra

十日以上まえのニュースなんだけど、アフリカのどこかでカバがシマウマを捕らえるのをBBCのクルーが撮影したんだって。同行したガイドのデイヴィッド・ブリードさんによれば「この二十年でヌーがカバに食べられるのは五回みた。シマウマが食べられるのは話には聞いていたけど見たのは初めて」とのこと。イギリスの人は21日にテレビで見れたんだよね。羨ましい・・・。

あ、私カバは魚だとはあまり思わないけど、びっくりしたから今日は魚のなかまでいいです。いやほんとびっくり。カバって怖い。