James C. Christensen
2006年01月25日(水) 21時04分

St. Brendan, the Navigator
The Complete Collection Of James Christensen
Artist James C Christensen
Gallery One - America's Largest Art Gallery: Christensen
アメリカの画家James C. Christensenの作品。
アイルランドの聖ブレンダン(5C-6C)は歴史上に実在した人物であるとともに、伝説の航海譚の主人公でもあります。
当時のアイルランドにはキリスト教が独特な根付き方をしていました。ケルト人は国家を形成せず、いくつもの部族に分かれていたのですが、その部族社会がまるごと修道院制を取り込んでしまった感じ。村落がそのまま修道院で、一族の長が修道院長、以下みんな修道士みたいな。
修道士には船乗りも多く、革張りのカヌーとしか言い様のない小船で、周辺の小島やらどこやらへどんどこ出掛けて修道院をばんばん建てます。
聖ブレンダンはそのような船乗り修道院長のひとりでした。彼の冒険行に古代ケルト伝来の神話的な要素がミックスされて、伝説の聖ブレンダンが誕生したのです。
ていうかこれ、絵のテーマ紹介で終わらせるには惜しいネタなんだけど、素晴らしいページがあるのでより以上はそちらに丸投げしちゃいますね。
聖ブレンダンの航海ホーム
広島大学の紀要にラテン語からの全訳が掲載されているそうですよ。
Christensenがモチーフにしているのは大魚ジャスコニウスのエピソード。聖ブレンダン一行は石だらけで草ひとつ生えていない島に上陸して、食事の準備に取り掛かりました。ところが火をおこしたところ島がぐらぐら揺れて動き出します。島だと思ったのは大きな魚の背中だったというお話。
こういうの海洋冒険譚では定番のエピソードですが、はしりは聖ブレンダンなどのケルト航海譚なんじゃないかなあ?
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