レーゼル・フォン・ローゼンホフ『カエルの自然誌』

2007年01月24日(水) 21時35分


"Historia Natvralis Ranarvm Nostrativm" August Johann Rosel von Rosenhof, Albrecht Haller より

Bibliographic Description

原題"Historia Natvralis Ranarvm Nostrativm"は「そこらへんのカエル誌」とか「田園のカエル誌」とか、そんなぐらいの意味。

えっと18世紀のナチュラリスト、レーゼル・フォン・ローゼンホフはニュルンベルクの貴族の家の生まれ。幼い頃から画才を発揮して絵画の専門教育を受け、デンマークなどで肖像画を描いて暮らしていました。
そんな彼に転機をもたらしたのは女性ナチュラリストのマリア・シビラ・メーリアン『スリナム産昆虫の変態』との出会いです。メーリアンの美しい図譜に魅せられた彼は、地元ドイツに戻って生き物の研究に生涯をささげる決意をします。



こんな具合に変態の様子を一枚にまとめたり(・・・化石まで描かれてるのがすごい)、なぜかきれいな花の絵が添えてあるとこなんてメーリアン譲りですよね。もっともメーリアンの鱗翅類の図譜のお花は幼虫の食草なので無意味ではないんですけど。
メーリアンやその優秀なフォロワーであるローゼンホフの図版には、その前提として昆虫や小動物を育て、じっくり観察するというプロセスがあります。彼女や彼のスタイルは新種の発見と収集に夢中だった自然誌研究に新しい感性を付け加え、庶民にも広く受け入れられて行くのでした。

つかぶっちゃけると私、チョウチョとか花の絵を見てもそんなに面白いとは思わないんだけど、彼らの感性は本当に大好きです。

おまけ
・ローゼンホフ『昆虫の楽しみ』(別館にリンク
・メーリアン『スリナム産昆虫の変態』(別館にリンク
・メーリアン『ヨーロッパ産鱗翅類』(別館にリンク
  • URL:http://yaplog.jp/seaeels/archive/390
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