ヘッケル『自然の芸術的形態』

2006年01月05日(木) 12時49分

"Kunstformen der Natur" 1904 より

Ernst Haeckel Kunstformen der Natur

前の記事でエルンスト・ヘッケルの名前が出たので今日はこれを。当時シュルレアリストたちに絶賛されたということもあり、生物学よりもむしろ美術の愛好家からの関心が高い著作です。ヘッケルの名にぴんとこないという人でも、彼が残した「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉ならご存知なのではないでしょうか。反復説といわれるのですが、胎児が魚や両生類、そしてしっぽのある哺乳類の段階を経て人間として生まれるという例のあれです。

とても楽しい発想なのですが、ヘッケル本人は相当に胡散臭い人物で、自説を認めさせるために図を捏造したり、なによりダーウィンの支持者を謳いながら、進化という概念をより高次な存在への進歩と考えちゃってた方なんです。
とすれば彼における反復説は、今日私たちがとらえるようなワンダーで素敵な説というより、もっと別のものだったのだろうと考え直す必要があります。

なおヘッケルは彼なりの進化の概念を国家間の競争にまで適用して、ナチズム肯定の第一人者となってしまったりもしました。あーあ。

ちなみにこれ書いてるいま、サーバーがビジーとかなんとか出てみられないけど大丈夫かな?
  • URL:http://yaplog.jp/seaeels/archive/28
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