道成寺縁起絵巻

2006年06月29日(木) 19時46分

『道成寺縁起』より

道成寺縁起絵巻 (上)
道成寺縁起絵巻 (中)
道成寺縁起絵巻 (下)


今日は日本の蛇女の物語です。有名な道成寺のおはなし。能で有名な鐘に飛び込んだ白拍子が蛇に変化する後日譚もいいけど、今日は安珍・清姫のおはなしのほうを。


熊野権現に参詣する途中の安珍があるお屋敷の女主人・清姫に一夜の宿を求めます。安珍に一目ぼれした清姫は夜這いを試みますが、修行中の身であるからと断られます。しかし並々ならぬ決意で言い寄った清姫は諦めません。そこで安珍は苦し紛れに「熊野を下りてから貴女と結ばれましょう」と宿を後にします。


清姫はその言葉を信じて待ちますが、約束の日になっても安珍は現れません。そこで他の修行僧に尋ねたところ「その人はずっと先に行っちゃったよ」
騙されたと悟った彼女は恐ろしい形相で草鞋も脱ぎ捨てて安珍を追います。

清姫は増水した日高川に差し掛かりました。安珍に言い含められた渡しが舟を出してくれないので、彼女は蛇身に化けて安珍を追います。(最初の図参照)


安珍は道成寺に逃げ込み、鐘の中に匿ってもらいます。その鐘をぐるぐる巻きにして燃え上がる蛇身の清姫。しかし何時まで経っても安珍が出てこないので、やがて彼女は涙を流しながら去って行きます。


僧たちが鐘を取り去ると、安珍は炭のような姿に変わり果てていたのでした。

この後夢で供養を求められた僧が法華経を写経すると、二人は実は熊野権現と観音菩薩の化身だったんだよってなオチがつきます。(おしまい)

人気のおはなしなので今回紹介した日文研のもの以外にもいろいろ絵巻が残っています。私は今まで見たなかでは早稲田大学所蔵の日高川絵巻が好きだな。このページでちょこっと見れるけど、演劇博物館で常設展示してくれないかなー。


(追記)
日高川絵巻が古典籍総合データベース(リンク)に登録されました。記事はこちらです。(リンク
  • URL:http://yaplog.jp/seaeels/archive/196
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