In the sky〜1:othe&me〜 

November 16 [Sun], 2008, 10:09


カウンセリングの帰り道。多少冷たくて心地よい風が頬を撫でる。
不意に振り返り今までいた建物を目に止めると、なんともいえない悲しさに似たため息が零れた。

「…あそこにいる彼らは…現実ではないの。」

誰に言うわけでもなく呟いた言葉は空にとけ、虚しさがのこる。
ゆっくりとした足取りで私は歩き出す。この『現実』は私にとって、とても賑やかで忙しさに満ちた現実と虚無の入り混じる矛盾した世界。それを眺め帰路につく。
 自宅玄関の前にはロングスカートを揺らし立つ女性の姿が目に止まる。彼女は私を見るなり駆け寄り目じりに皺をつくり柔らかく微笑んだ。
私の、お母さん。私がカウンセリングに通うきっかけになった人。

「おかえりなさい、実月さん。カウンセリングどうだった?」

「ただいま、お母さん。大丈夫だって…順調に治ってるって。先生が言ってた。」

それだけ言い残し、脇をすり抜けるように歩み始めると玄関に入り逃げるように自室に入る。
一瞬母が悲しそうに私を見た気がした。でも、その顔を見るのは…ツライ
別に母が嫌いなわけじゃない。むしろ大好き。

自室のベッドに身を投げ出し、私の頬にさらりと布の感触がして包まれた。
そのまま目を閉じると、カウンセリングで約1時間弱寝ていたのにすぐに睡魔はやってくる。
カウンセリングで疲れたのかな。単純に思いながら眠りに身を任せた。

“ああ、やっぱり…くるのね。この夢…が。”

体が浮くような感覚。まるで空を飛ぶような浮遊感。

そして感じるのは



草の匂い

日の暖かさ

夢とは思えないリアリティそして、目が覚める。

『ミツキ。おい、ミツキ…ッ!』
ひしゃげたようなガラ声が耳に入る。不快感はないが声の大きさに眉を寄せ不機嫌に呻き、瞼を上げるとそこには大柄な体格のよい顎髭の男が見下ろしていた。

「ダン。あれ俺、いつまで寝ていた?」

「そうだな、もう8時間くらいか。いつまでも起きねぇから置いていくところだったぞ。」

呆れた様に告げるも彼の言葉に本気はない。だから俺はあわてる事無く体を起こしあたりを見渡す。
ああ、“もどって”きたのか

「その顔、また例の“夢”でも見たのか?」

俺の顔を覗き込み、ダンはとても愉快そうに笑う。そして俺の隣にどかりと腰掛、己のデカイかばんからパンと干し肉、水を出しては俺に差し出した。
 俺はそれらを受け取り、礼を告げると口に放り込む。パンの固さが俺の顎を夢の俺より動かさせた。

「ああ、そのとおり。よくわかったな?」

「はは。お前はわかり易いからな。んで?今回はどんな夢だったんだ。」

軽快に笑うダンは、俺の話しを聞こうと口を閉ざし好奇心の眼差しを向ける。こいつに悪気があるわけでも、俺をバカにしてるわけでもないのは知ってるから俺は口を開き今は眠っているであろう女の子の話を口にし始めた。

IN the skyープロローグー 

November 13 [Thu], 2008, 17:06
そこに俺がいる。

でも、青と緑の世界に異色なまでに浮いてる俺の存在。
それでも、隣を見れば誰かがいる気がした。

隣にいるのは…誰ですか?

『隣…隣にいるのは…』

言われるがままに隣を見る。

だが、俺の"夢”はそこで終わった。


IN the skyープロローグー


「ご苦労様、実月ちゃん。」
 やわらかい声が頭上からして、ゆっくりと重たい瞼を上げる。そこには目じりに数本皺を作り柔らかい笑みを作る女医の佐々木先生が立っていた。
そこで思い出す。"私”という存在。
白い天井を眺めて、私がここにいる理由を思い出す。

ああ、いつもの…カウンセリング

「大丈夫?今日は少し深いところまで聞かせてもらっちゃったから…疲れたんじゃない?」
「あ、いえ。大丈夫です」
 優しい問いかけに端的に答る。それまで横たわっていたベッドから体を起こすと、目の前に湯気の立つホットミルクの入ったカップを渡された。
顔を上げてみるが先生は微笑んだまま飲んで落ち着いて。とだけ告げた。多少遠慮もあるが、私は猫舌。だからあまり熱いものは飲めない…
それでも、差し出されたカップを手に取ったのは。それが飲める熱さだとわかっているから。

「先生?あの…私の病気。」
「うん?なにかしら」
カップに口をつけることなく佐々木先生に問いかける。私が何を問いたいのか。それを知ってるはずなのに、先生はあえて私から聞こうとする。
「どんな、感じなんですか?」
「どんな感じもないわよ。順調に、治ってるわ」

双眸が細められて、佐々木先生はさもうれしそうに笑う。

嘘…つかれた。

別になんの各章もなしに疑ったわけじゃない。
単純に、そう。直感した。

だって…

《夢》は酷くなる一方なんだもの

人が生きて、戦って、死んでいく夢
その中での私は私じゃない私。
見たこともない動物…ああ、違う。"怪物”
その中で繰り広げられる不思議な、まるでファンタジーの世界
でも、目を覚ますと
《夢》と同じ怪我をしていたり、酷く、疲れたりしている。

ああ、今夜も…

今夜も彼らに会えるのかな。

このブログについて… 

February 26 [Tue], 2008, 15:11
このブログは…
いうなれば日々感じるがままに管理人が遊ぶところです|彡サッ

って言うのは冗談ですが
日記をつづったり詩を書いたり
小説書いたり…

結構フリーダムにしていこうと思ってます。ので!

見てくださるそこのm9(。+・`ω・´)чoμ*:゚・☆

あまり期待せずに温い目で見守ってくださいw
プロフィール
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  • アイコン画像 誕生日:1985年10月11日
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    ・マンガ
    ・語学
    ・恋愛
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