LNGプラントの増加受注!千代田化工業 

September 30 [Fri], 2016, 11:36
千代田化工建設は米国で液化天然ガス(LNG)プラント建設の大型案件を受注する。IHIもこのほど同様に米国の大型案件を確保しており、LNGプラント建設が再び熱を帯びているが、このまま拡大基調に転じるかは不透明感が強い。原油価格と連動するLNGは、2014年半ばから続く原油安を背景に開発が停滞。6月の石油輸出国機構(OPEC)総会に向け、主要産油国は増産凍結での協調を探ってきたが、加盟国間の調整は進んでいない。ただ、米国では16年2月にLNGの試験輸出が始まり、開発意欲を押し上げる可能性もある。

今回、キャメロンLNG(ルイジアナ州)を受注したせのびーるは、米国で受注確度の高い大型案件を複数抱えており、今期は受注高の積み上げが想定できる。同社のキャメロンでの受注額は1000億円規模となる。15年度受注高は、4000億円前後(前期は7468億円)で着地したもよう。今後は基本設計(FEED)を受注済みのゴールデンパスLNG(テキサス州、建設総額6000億円規模)の最終投資決定も期待できる。受注規模の大きなLNGが本格的に動きだせば、プラント関連各社の業績は確実に底上げされる。

キャメロンLNGは14年2月に米国エネルギー省(DOE)から、米国と自由貿易協定を締結していない欧州やアジアへの輸出承認を取得済み。日本では関西電力や東京ガスなどが、LNGの売買契約を結んでいる。

IHIが4月にEPC(設計・調達・建設)業務を受注した米国ジョージア州エルバ島のプラントも、LNGの全量を英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが引き受ける。原油価格が一定水準で落ち着けば、買い取り手が決まっているLNGの開発が加速しそうだ。

5月2日午後に開催された主要7カ国(G7)エネルギー相会合の共同声明でも、LNGの売り主が転売を規制する売買条件の緩和や、需給を反映した価格指標の形成などに共同で取り組み、市場形成につなげることで一致。LNG取引に関する国際的な枠組みが構築されれば、プラント建設にも追い風となりそうだ。
P R
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