(無題)

December 05 [Wed], 2012, 21:01
「ただいまー」
私はお母さんにそう言って階段を上がる。
「瑠璃〜お前遅いんだよ!!」「…………尚人には、関係ないじゃん」
私は桜田瑠璃。尚人は弟。同い年だけど一応義弟である。
「今日は一緒におやつ食うって約束だっただろ」
「うぅ………………………」でも、少し他の姉弟とは、違う。
「ほら、早くこいよ。ケーキくっちまうぞ」
「あっ、ひどっ!!脅しじゃん!!」
「こっちに来ればいーだろ」尚人は何かしら理由を付けて自分の部屋に私を入れようとする。
「もぅっ!!じゃあいーや」
「あ、おいっ!!逃がすかよ」「やっちょっとぉ!!離してよ」
「離してって言われて離す奴がいるかよ」
私はそのたび強引に尚人の部屋に引っ張られて逃げられない。
「やっと2人きりになれた」ドキッ、尚人の真剣な顔に鼓動が速くなる。
「勿論キスして良いよなぁ」「…」
「………?」
上目遣いで言ってやる。
「………………駄目だよ?」「!!!………そんなことされると余計にキスしたくなるなぁ」
しまった!!逆効果だ!!
「もぅ良いや。勝手にして」「じゃあ遠慮なくっ」
そぅ、私と尚人は姉弟なのにキスしているんです。
でも、少しいつもより長い気がする。………………?「尚人っ………苦しいよ…」「少し我慢しろよ。」
「尚人っ!!やっ…止めて…」返事はない。
私は尚人を突き飛ばした。苦しい苦しい苦しい苦しい息も胸も気持ちも…………「もう…止めよ……私は…尚人の彼女でも……………恋人でも…………ない…」 そう言ったのに、それなのに…思ったままを言っただけなのに………涙が止まらない
「…御免。何か…じゃあね」私は急いだ。急いで尚人の部屋をでて自分の部屋のドアを閉めた。
尚人にキスされている時より、苦しくて御飯も喉を通らない。
「今更……だよね…………」静かすぎて気持ち悪い夜だ「言わなきゃ………良かったとか………馬鹿じゃん…私………」
心の整理が着かなくて、眠れなくて、毛布にくるまったまま、夜を過ごした。
翌日もその翌日もその翌日もずっと尚人をシカトしたでも心のなかにはずっと
最後に話した時の尚人がいた。
それでも神様は、私に限界ということを突き付けた。「…………瑠璃、話したいことがある」
「私はないから……………」尚人が私を悲しげな瞳で見る。見ないで私を見ないで今は、そんなに見られたらきっときっと泣いちゃう…「……泣くなよ…泣かせたい訳じゃ無いんだから…」泣くな、なんて無理だよ。1日尚人を見なかっただけで胸が締め付けられて、苦しくて苦しくて……………
「…もう逃がさないからな」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だそう叫びたいけどできない「何で俺を避けるんだよ」
「………理由が言えたら苦労しないよね」
「なんだよそれ」
「尚人に私の何が解るの!!」「わかんねーよ!!…………わかんねーから解ろうとしてんじゃん……」
解ろうとしてくれてる。
嬉しいけど…………………「もういい。…………」
「尚人っ………」
「一人に……してくんねーかな」
「………分かった」
私は自分の部屋に戻った。
「簡単に…引き下がんなよ」
もう解んない。私が何をしたいのかも、私自身も。
翌日、私は泣き張らした顔を誰にも見られたく無かったから学校を休んだ。
「尚人……………何であんな顔したの?………」
私は無性に尚人に会いたくなった。あの言葉の意味を確かめたかった、自分の気持ちも…。
「いま言わなきゃ………一生言えない気がする……」部屋を飛び出して玄関の重い扉を開けて走り出した
「尚人っ……どこ………?」ただ、今の自分の気持ちを尚人に伝えたい一心で走った。
「瑠璃っ!!お前なにやってんだよ!!」
「尚人!!」
今だ。今しかない。
今言わずにいつ言うんだ。「お前母さんが心配して俺に電話してきた………」
勢い余って尚人に抱きついてしまった。
「尚人…………」
「何だよ……………」
一拍置いて私は心を決めた「私……尚人が……尚人のことが……好き……です」私は尚人の服で顔を隠してるから分かんないけど……「……何だよ……嫌われてるかと思ってた…………」きっと真っ赤な顔してたんじゃないかな。
「返事は?…」
「…………いいに決まってんじゃん。どんだけ俺が心配したか瑠璃解ってないだろ」
「うん、全然?」
「はぁ……もうお前は馬鹿なんだから」
馬鹿とか言いながらも心配していてくれていたことが嬉しかった。
「瑠璃、キスしたい。」
「だ、駄目だよ!!」
「そういわれるともっとしたくなるなぁ」
「な、何がなんでも駄目なものは駄目なのっ!!」
もう、恥ずかしいなあ。
「おーい、桜田ー。何処にいったー」
「あ、三枝木先生に呼ばれてるよ」
三枝木先生は私と尚人の担任だ。
「……」
「尚人?どーかした?」
「何だよ。俺と一緒にいるのそんなに嫌なのかよ。」 「そういう訳じゃないけど」「ないけど、何だよ。」
「後は、家に帰ってからね……?」
「!!………お前そりゃ反則だろー」
「何がなんでも、だーめっ」「まあ、そこまで言うなら」ー夜ー
尚人の部屋の扉をノックする。
「誰?」
「私。入っていい?」
「うん。どーぞ」
私は尚人のベッドに座る。「あのさ、突然だけどキスしていい?」
顔が紅くなっていく。
「な、なんでいま!?」
「瑠璃が帰ってからって言ったろ」
「ううっ、言ってない」
「そんな嘘通じない。」
ベッドに押し倒される。
尚人の息がかかる。
少しずつ尚人の顔が近付いてくる。
「尚人」
「ん?」
「………好きだよ」
「ん」
数日前は静かな夜は嫌だったのに、今は心地いい。
「な、な…おとっ……」
「んぁ?」
思わず顔をそむける。
「なんでそんなに……するの?」
尚人はニヤリと笑った。
「お仕置き。」
「えっ!!」
「よくもシカトしてくれたなぁ。瑠璃。たっぷりお仕置きしてやるからな。」
「ち、ちょっとぉ!!」

end――
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:夏男
読者になる
誰かブログ読んでください!!!!!
2012年12月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
アイコン画像瑠璃愛
» (無題) (2012年12月02日)
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
http://yaplog.jp/schooloflock/index1_0.rdf