そうならねばならぬのならば。

September 13 [Wed], 2017, 22:00
空も秋色を帯びてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
ごきげんよう。
水曜の夜、ライゼです。

つい最近、あんこの入っていない草餅がわたくしはとても好きだな…と気付きました。


今日だけ詩人メイドらしいことを書いてみようかと思い立ちました。
もうこれっきり、今後二度と詩のことを日誌で語らないという前提のもとであれば、
言い訳が多く恥ずかしがりで人目ばかり気にする私でも、詩を発表できるような気がしたからです。
今日だけ詩に関する長い呟きにお付き合いください。


自論です。
詩というものに、深い意味を込める必要なんてないのかなと思います。
なんとなく詩を書いてみて人に読んでいただいて学んだことは、今日までの私のなんとなく、の指標になっています。
好きな言葉は『さようなら』です。
別れの言葉の感慨というものがたった五文字に込められていて美しい。
我ながら単純明快で気持ちのいい答えです。

詩作で気を付けたい点は二点、どれだけ削れるかと言葉に頼りすぎないということです。
生まれてから今日まで私は、油断すると自分を賢く見せよう、大きく見せようとして大袈裟な言葉を重ね、
本当に感じたこと、見聞きした体験からどんどん遠ざかっていく性格をしています。
普段はそれでもいいかと思って過ごしていますが、詩を書くときだけでも自分の気持ちにきちんと向き合いたいです。
いまこうしているだけでも強い言葉を使っていないか、人によく見られようとしていないか、
自分でも把握しきれない理想の自分を目指しすぎていないか心配になります。

よくやりがちな詩の書き方は、急に怖い単語を出してみる、というところです。
穏やかな日常と感情がざわめくものを並べることで緩急を付けようとしている時があります。
起承転結よりも序破急が好みです。
基本推敲はしません。懊悩のライブ感を信じています。
誤字脱字にも私の人間としてのフチが現れるような気がしているからです。
しかし最近は、読む人にとっては意味のないこだわりだとも感じます。

とにかく言葉の音の響きを常に気にします。
面白い言葉や強い響き、怖い生き物の名前、綺麗な現象の表記、
偶然生み出され変化し続けていく言葉に私は向き合えているのか疑問です。
けれども真摯でありたいです。

詩を書く際は、ノートに書き連ねた日常の些細なことを読み返しまとめる作業から入ります。
なんとなく過ごす日常の中で偶然生み出された言葉のひっかかりを、書いて残しておきます。
それらは大体アナログで書いて残すのですが、詩はほとんどデジタルに頼って書いています。
鉛筆のこつこつとした音の響きは深く物事を考えるのに向いていて、
キーボードを打つ時の感触は、もうここはあえて大袈裟に表現しますがトランス状態に近いです。
日常のひっかかりは鉛筆で、詩にするときはきっかけほしさにキーボードです。
漢字は使いすぎると美しくないので、悩みどころの一つです。
カタカナは苦手です。
「縁」「ふち」「フチ」なら皆様はどれを選ばれますか?先ほど文章で出てきた言葉です。
えにし、とも読めるのでカタカナにしましたがひらがなでもいいのでは、とまだ考え中です。
それにしてもフチが、人との繋がりを意味するえにしにも読めるのはとても面白いですね。



『そうならねばならぬのならば』
待ち人は吉兆 転居は良し
幸先のいいたった一枚の紙切れが
あの人も掴んだ蜘蛛の糸さながら
地獄の果てから来た犬も
私のようには生きられない
新聞にもテレビにもこの世にもどこにも私はいもしない
誰かの気まぐれのそのさらに先
謳歌と繁栄、私はいる
理解を越えた宇宙の浴槽の足元に
私もくしゃみをしたかった



最近書いた詩です。
いま見返すとなぜそうしたんだろうと気になる点がありますが、
きっとこの時の私の感情はこうしたかったんだろうな、と一旦尊重します。
詩作は私にとって、思い悩み続ける修正の連続です。つらく退屈で、正解もなく寂しいです。
明快に分かり切った事だけ文章にできればこんな思いをせずに済むのに、と八つ当たりもします。
それでいて詩は、きっかけはいつでもどこにでもあるので、ふとした感情に寄り添ってくれます。
切磋琢磨や自問自答の繰り返しです、だから詩が好きです。
神は細部に宿る、と言いますが最善を目指した隙間に神が宿ることもあるんじゃないかと私は思います。
なので、詩を書く時はもう一人分くらい人格があってもいいのかなと度々感じます。


先ほどの詩を発表するために長々と説明と弁明を行いましたが、
詩作について語る今日の日誌自体が詩の様相めいていて気に入ってます。
自分を認めることが上達の一歩と信じて、詩作について以上とさせていただきます。



暑さもひと段落し、朝夕はしのぎやすくなってきましたね。
みなさまも今年はいかがでしょう?
芸術の秋、その幅広く奥深くそれでいて親しみやすい芸術の中でも今年は
詩作の秋をお選びになるのも素敵かと思われます^^!
幸い館内には詩作にぴったりな本やお紅茶、ゴルゼスの奏でる優しい音楽と準備万端でございます。
そしてぜひわたくしにも、旅人さまの書いた詩を読ませてください。
いつまでもお待ちしておりますので…!
  • URL:http://yaplog.jp/schatzkiste/archive/3641
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ポトフ
詩はあまり分かりませんが、今日の日誌は何かイイネ!秋の深まりと共に詩作の思索も深まっていく感じがします。
September 13 [Wed], 2017, 22:29
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