key of visiter
2009.05.19 [Tue] 22:00

「まぁ、すべてがそんな風にして
メイド達はこの街を訪れるすべての『旅人』のために
この私設図書館を作っんだ」
「旅人、ですか・・・」
「君だってそうだろう?
『なにか楽しいもの、ワクワクするものを求めて』
ここへやって来た。ここはそういう人達のための場所なのさ」
「面白いお話、ありがとうございました
あそこへ行けばそのメイド達の制作日誌が読めるんですよね?」
「いや、残念ながらその日誌は、図書室が完成したときに
彼女達がむかし仕えていた主に贈られてしまって、残ってはいないそうだよ」
そう老人に言われて図書室の扉のほうを見ると
胸にブローチをつけたメイドがひとり
図書館の中から出てきたところだった
メイドは私達に気が付くと
にっこり微笑んでこう言った
「お待たせいたしました ようこそシャッツキステへ」

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