流れ星の見える丘

May 07 [Mon], 2012, 22:30
「何って、さっき言った通りだよ。折角、同じクラスなのに独りポツンなんだもん……」

 そこまで聞いて理解した。愛は僕をからかいに来たのではなく、心配して来たのだろう。

 この幼馴染はいつもそうだった。僕が一人でいると、どこからともなく現れて、僕の手を握ってくれる。

「ごめん……。心配かけた――」

感慨に浸り、涙腺が緩みそうになったそこで、

「ところでさ、部活入らない?」

「……は?」

 あまりに唐突な話題転換に、思わず素っ頓狂な声を出してしまった。

「去年、先輩が皆して卒業しちゃったから、今はあたしと先輩の二人だけなんだ……。それで、あと1人!! あと1人、入部しないと廃部になっちゃうんだよ!!」

 そう言って、どこから取り出したか、机の上に1枚のプリント――入部届を叩き付ける。

「必要な項目は全部埋めといたから、後は悠馬のサインだけ!!」

「お、おう……」

 こうしてまたも知らぬ間にペンを持たされた僕は、愛の勢いに飲まれて入部届に自分の名前を――

「書いてたまるかぁ!!」
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