そばにいて by羽姫夏音 

November 12 [Sat], 2005, 2:31
[そばにいて 2-1]


嫌な夢を見た。
内容は覚えていないが、とにかく嫌な夢だった。
体中汗で湿っている。

嫌な夢を見るときは肉体的にも、精神的にも疲れているのだと幼いころ母が教えてくれた。
そのときは、恐ろしい夢を見れば涙を流し、楽しい夢を見れば直ぐにでも母に伝えていた。
母はその都度慰め、あるいは言葉足らずであやふやな内容のストーリーを嫌がりもせずに聞いてくれた。
目覚めてからも天井を見上げ、うつらうつらと子供の頃を思い返していると何だか故郷が、母が、懐かしく、恋しくなってしまった。
帰りたいと、毀れそうになったことに気が付き、慌てて唇をかみ締める。
間違ってもそんなことを口走ってはいけない。
例え独り言でも。
現実になってしまいそうで怖かったから。
約束したのだ。
必ずソルジャーになって帰って来ると。
母だけではなく、あの気の強い幼馴染とも。
折角、暖かい布団と心地よいベッドがあるのだ。
考えたから今どうにかなることでもないと、思い出に浸る自分に言い聞かせ布団を被り直し、再度眠りの底へと落ちていこうとした。

だが。
ちょっと待て。
ここはどこだ?
今更ながら飛び起き、室内をぐるりと見回す。
やけに見慣れている間取り。
シンプルではあるが高級感溢れる家具。
無駄に広くて気持ちのいいベッド。
吐いて捨てるほどいる一般兵にはこんな待遇は夢のまた夢の夢だった。
クラウドに心当たるのは一箇所しか有得ない。
でもなんで?
自分は訓練中ではなかったのか?
それが何でこんな所に。
不規則に鈍痛の波が寄せる頭で、今日一日の自分の行動を想い反す。
すると自分の記憶が途中で綺麗に途切れていることが判明した。
「……もしかして……俺は倒れたのか……?」
催眠術にでもかかっていない限りはそういうことになる。
「やっと気が付いたのか?」
不意に背後から声が聞こえてきた。
「セフィロス……っ!!!?」
「そんなに動揺することもないだろう。ここは俺の部屋なのだから」
クラウドも先程から予想が付いていたのだから、そういわれれば何も反論できないが、彼は違う意味で冷や汗をかいていた。

そばにいて by羽姫夏音 

November 12 [Sat], 2005, 2:25
[そばにいて 1-2]


「これを使ってそこのヤツと手合わせをしてみろ」
指名を受けた友人は一瞬、躊躇ってから教官に抗議を申し出た。
「今日、クラウドは朝から体調が悪いので手合いは今度にしてもらえませんか?」
だが、間髪入れずに教官の怒声が響く。
「そんな甘ったれた事を言っているからいつまでたっても一般兵止まりなんだよ。」
「なっ……それは言いす……」
「君は黙っていなさい。クラウド。君はソルジャーになることを希望しているそうじゃないか。体調を崩すようじゃソルジャーには一生なれはしない。第一体調を崩すのも自分の自己管理が……」
「わかりました。やります。」
結果的に教官を止められはしなかったが、助け舟を出してくれた友達に口の動きだけで、ごめんと伝える。

そして、嫌味な教官から剣を受け取ると、戦闘の構えを取る。
友人は渋々クラウドに習った。
一呼吸置いて。
お願いしますと両者からの叫びが上がり、クラウドが先駆けて地面を蹴った。
友人も攻めの体制を取り、二つの剣が交わろうとしたその刹那。
一本の剣がその空間から消える。
数秒遅れて、渇いた音と鈍い音がほぼ同時に響いた。

クラウドと、叫ぶ友人の声が微かに聞こえた気もするが霞み行く意識の中ではどうすることもできなかった。

そばにいて by羽姫夏音 

November 06 [Sun], 2005, 1:12
[そばにいて 1-1]

 神羅カンパニー本社ビルの一角。
 一般神羅兵訓練所。

 そこは今日も変わらず重々しい防具や物騒な銃刀類の耳障りな音がしていた。
 男たちは教官の指示に従いせわしなく動き回る。

 その波に乗り遅れている男がいた。
 金髪碧眼。
 体は防具が歩いているように華奢で顔立ちもまだ幼い。
 男と称すよりも少年、いや青年と言ったほうが合っている。
 兵士の中にはそんなまだあどけない青年たちも幾人か混ざってはいる。
 だが彼はそんな中でも特に浮いていた。

「ごほっ……ずびび……」

 盛大な音を立てて鼻を啜る。
 今日は朝からずっとこの調子だ。

「おい、大丈夫か?」

 そんな彼を見かねて近くにいた同じ歳くらいであろう青年が声をかけてきた。

「うん。なんとか。ちょっと風邪引いたみたい」

 軍服の袖で汚らしくも鼻水を拭き取る。

「気をつけろよ。風邪が流行ってるみたいだから」

 鼻声で足取りもなんとなく覚束無い同期に励ましの言葉をかけ去ろうとしたが。

「コラ!!!そこ!!何をやっている。訓練中は私語は禁止だ」

 なんとも運悪く鬼教官に見つかってしまった。
 それと同時に他の兵士たちの視線が一斉に二人へと向いた。

「クラウド・ストライフ。武器も持たずに何をやっている」

 大音量とその中に含まれている厳格な響きに肩を竦めながら振り返る。
 友人はちゃっかりと武器をさり気無く教官の視界に入るようにして。

「この訓練は何のために強化されているか解っているのか?」
「……はい。」
「内容を述べてみろ」
「来週、本社にお越しになるプレジレント様のご子息ルーファウス様の警護にあたるためです」

 床を虚ろに見つめたまま要求された定型の回答を述べる。

「そうだ。理解しているのなら、しっかりと鍛錬したまえ」
「はい」

 教官は徐に壁に安置されている剣の中でも一番重たそうなそれをクラウドへと押し付けた。

テスト投稿 

June 05 [Sun], 2005, 13:37
テストテストテストテストテストテストテストテストテスト
テストテストテストテストテストテストテスト
テストテストテスト>テストテスト
テストテストテストテスト
テストテストテストテストテストテストテスト

獅子の騎士

今日はハロウィンじゃありません

僕もテスト。 

April 07 [Thu], 2005, 3:20
わっ!!
何か凄い。
とにかく凄いよ〜。

打ってる途中で下にレイアウト?が出てくるよ〜(感動)


雪谷様お疲れ様です(深々)
そしてさんきゅ〜vv

これから一緒にお題カンバりましょ〜ね!!!

嗚呼。
自分のサイト更新しなくては……(殴)

テストテストテスト 

April 06 [Wed], 2005, 4:22
テストしてみますよ。



バナー貼っちゃうよ!!!それにしてもこのプレビュー機能すげーな下に打ってるのが出てるよ!!
ブログをお題消化の為に使うやつもなかなかいまい。

というわけでお題頑張りまーーーす。
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