* frist * 

October 16 [Tue], 2007, 22:01
こんにちは、管理人です。

短編用と連載用を分けて活動中ってコトで新設した短編用の夢小説なんですが、
以下の項目が主な活動内容(?)です。


*完全なる女性向である。

*二次製作であり、個人による非公式サイトです故に取り扱いジャンルの原作者様・出版社様とは一切関係有りません。

*時々BLなどがあるのでご注意を。


とまぁこんな感じです。

以下の項目を承知の上どうぞ


主にD灰・銀魂・復活etc..

まぁ要するに気まぐれです。


フリリクは承りますので宜しくお願い致します。


ではまぁ楽しんでって下さいな




追記→
CP傾向

ジョーカーは深く鈍く笑う * アレン夢*お題 * 

October 16 [Tue], 2007, 22:53
「また僕の勝ちです」
『…〜っ!!』



黒の教団。
談話室にて―




人懐っこい笑みは余りにも純白過ぎて、何処か真っ黒な裏がありそうなオーラが漂う。


今日も私は、イカサマを見破る為苦戦中です。


任務で疲れてるから、こんなのも一時の楽しみで、アレンとの勝負は凄く楽しかったり。


まぁそんなコト、口が裂けても言わないけどね。



「僕に勝とうなんて―…百万年早いですよ…?」

『だ〜っ、でも何か悔しいっ!』


下唇をぎゅっと噛み締め、悔し紛れに睨みを利かした。


「任務の時だってずっとそのコトばっかり考えてたりするんじゃないですか?」

うぉっ、図星…

『Σひっ、人聞き悪いなぁっ!そんなコト無いですよーだ!』

「吃ってますよ、子供みたいですねぇ―…」


同じ年なのに、何時もからかわれてるみたいで、ちょっと悔しい。

いや、だいぶ悔しい。


「ま、そんな所も可愛いですけど。」

『?、何か言った?』

「いえ、何も?」


何かな―…

絶対何か言ったよね、


『ねぇ…』

「そろそろお腹空きましたね。食堂行きましょうか?」

『ぇ―…ぁ、うん』


にっこりと優しげに微笑んだアレン。

訊きそびれちゃったな―…








『…―にしても、よく食べるよねー』

目の前の極普通の一人前が、貧相に見える。


右隣りでみたらし団子を頬張るアレンに、ひたすらご飯をかきこむラビ。


「ぁ、僕おかわり行って来ます。」

『Σ早っ!
行ってらっしゃい…』


人間離れした胃袋に毎回驚きつつある。

まぁエクソシスト自体人間離れしてるけど―…



『ね、ラビ』

「んー?」

『アレンてさ…
何考えてんのか解りにくいね。

イカサマも上手いし』

「ポーカーフェイスってのか?
本当分かんねェよなー

ただ一つ解るのは…」


何か悟った様に彼が言う。


「………

やっぱ、何でもねェんさ」

『何それ!?』

「それは自分自身で気付くべきさ!」


ラビは私の事を考えて言ってくれてるのであろう。


でも不思議で溜まらない。















「ま、後々解るだろーな
オレの予感は当たるんさ

んっ、ご馳走さまでしたっ!!

じゃーなっ☆」

『ちょっ、それどういう意味―…っ!』



軽快な足取りで去って行ったラビ。


くっそー。
どいつもこいつも―…






* * *






「どうですか?分かりましたか?」


手元のカードを見て唸る私に、楽しそうに話し掛けた。


『分かりません―…』

「…そうですか」


昨日の事が気になって、じっくり考えられないのもあるけど。

何で私はこんな人に振り回されなきゃいけないのかな?


暫く黙って俯く私を見て、更に声を躍らせ彼は言う。


「教えてあげましょうか?
イカサマのトリック」

『結構です!』


きっぱりと断った。

教えてもらうなんて以ての外。
自分で分かってこそなんだから!


そんな私とは裏腹に、

「此所ですよ」


がたん、と席を立ち、私の目の前で袖の内側からするりとジョーカーを差し出す。


『あ―…っ!やっぱり!』


ジョーカーに手を伸ばそうとすると、さっと手を引いて避けられた。


『わっ、』


半身を乗り出して、バランスを崩して倒れそうになった。

するとアレンはいつもとは打って変わって、にっと口角を上げて真っ黒いオーラを放った。

こういうし妖しげな黒笑が呼び起こすのは、大抵が不幸。


『え…っ。…―ん!////』


カードの方に向いていた手を掴んでバランスを保ち、そのまま唇を塞がれた。


「カードの方ばっかり見て…

ちゃんとこっちも見て下さい。


毎日勝負してるのはなんだと思ってるのか…
鈍いにも程がありますよ。」


ジョーカーは深く鈍く笑う


隠されて、騙されて

素顔の知れぬjoker



追記→
後書き


欲しいモノ * 銀時夢*誕生日祝 * 

October 16 [Tue], 2007, 23:01
徐にカレンダーを眺め、独り言を口にする。

『もうすぐ―…だな』

十月十日


それは彼の誕生日である。




「どーした?独りでブツブツ…」

『何でも…?』


怪訝そうにカレンダーを睨む私をおかしく思ったのか、悩みの種は私に話し掛けた。


彼の名は坂田銀時



『万事屋銀ちゃん』の主であり、私の彼氏…だ。一応。


怠そうに欠伸をし、銀色の天パを掻いて、「ならいいけど」と、またジャンプに視線を落とした。



死んだ魚の様な瞳も、輝いてりゃカッコいいってか…






「銀さん、いちご牛乳ですよー」

『新八くん、神楽ちゃん』

「おーっ、来てたアルか!」



買い物から帰って来た新八くんと、愛犬・定春の散歩から戻った神楽ちゃん。


神楽ちゃんは大きな白い犬から慣れた様に降り、明るい声と癖のある口調で話し掛ける。



「銀ちゃんの彼氏なんて相変わらず物好きネ
アンタ男見る目無いアル!
こんな残念な髪形と居るとロクなコト無いネ!!」



彼女はその大きな瞳と可愛い声に似合わない、毒づいたコトを吐く。



「そうですよ、銀さんの何処が良いんですか?
一体何ヵ月給料貰って無いコトか…」


さらりと残酷なことを言う新八くん。

そんな冷めた目線で銀ちゃんを見たら流石に可哀相だよ;




「神楽今残念な髪形っつったろォォオ!?
いや、確かに残念な髪形だが…

でもな、コイツが彼女なのと髪形と給料は関係無いと思うな、俺は。

そこまで言うと銀さん可哀相だよ?」


「どっちにしろマダオには違いないネ」

「そうですよ銀さん。誕生日までに愛想尽かれても知りませんよ?」


「誕生日…
俺にもそんなモンがあったかー…」



明後日の方向を眺めて銀ちゃんは呟いた。


『ま、まぁあんまり言ったげないで?』


「誕生日…

プレゼントとかねェの?」

『え゛』



何この人私の心読んでる!?

にぃっと口角を上げ、珍しく瞳を輝かせ、いかにも楽しそうにこっちを見る銀ちゃん。



いや、バレたら面白くないから!



『ぇ、えと…


なっ、無いから!!////』

「どしたァ、顔赤いぞ?」

『気の所為だよっ!///』


彼は玩具を見る子供の如く、ニヤニヤとこちらを見る。



サディストめ…



「ツンデレ気取りですかコノヤロー

ぁー、ますます苛めたくなんな?」


「僕らの前でイチャつくのは止してくれません?


ぁ、もうすぐお通ちゃんのライブの時間なので僕は」

「新八、気遣ってくれてるのか!?

よし!今月の給料は躍るぞ!!」

「とか言って本当に貰ったコト無ェじゃねかァァァァ!!


はぁ…。じゃあ僕行って来ますんで。」



知り合いの某副長氏の目付き並に鋭いツッコミを入れ、呆れた様に溜め息を吐く新八くん。


がたっと席を立ち、擦れ違い様に彼は耳元で囁いた。



(頑張って下さいね)



きょとんとした目で新八くんを見ると、悪戯っぽくにかっと笑った。

気遣ってくれてるのかな…




「若いって良いアルな〜…」

神楽ちゃんが、ハァ、と溜め息を一つ。

『私のが年上…

ほら、神楽ちゃんも女の子なんだし、例えば…』


何だっけ、喧嘩仲間の真選組の人とか…


「あーあれだ、総一郎君だっけ?」

『沖田総悟だっ!沖田くんだよ神楽ちゃん!結構カッコいいよねー』

「サド男ならゴメンアル!!」

「『コイツ絶対私のこと好きアルよ。ウゼー』とか言ってた様な?
な、神楽ちゃん?」


「…だ、誰も私がサドのコト好きとは言ってないアル…

あー、
…外でゲロ吐いて来るアル」


『外で空気吸って来るアル
…の間違いだよね?』

せかせかと会話を済ませ、玄関へ向かう。

ぴしゃん、と万事屋の扉が閉まる。



神楽ちゃんが動揺してたー…



新八くんと神楽ちゃんが居なくなって、万事屋に穏やかな静寂が訪れる。


落ち掛けた夕日が、黄昏の歌舞伎町を映す。

銀色の髪がふわりと揺れて、日に照らされ艶を帯びる。


「そういやさっきさ、沖田くんのコト何気にカッコいいって言ったよね?」

『あ…うん』


言うなりさっきの怠そうな雰囲気から一転、ガタリと椅子から立ち上がり、私の隣りに腰掛けた。


「こんなクルクルパーよりサド王子選ぶって訳か…」

『銀ちゃんもサドだと思うけど』

「…



俺、結構傷付いて良い?」




そう言った顔は見えず、大きく開いた膝の上に肘を乗せ、膝の間に顔を埋めた。




『ダメ

銀ちゃんらしくないよ』


「……」


顔は見えないけど、赤くなってるのかな


そう思うと何か可愛くて、くすりと笑みが零れた。



大きい子供だな…



『大丈夫

私、浮気者に見える?』

「うん」

『……』

「嘘だってウソ!!」

『…酷い』

「ほら、あれだ、大人ってのは嘘を吐くモンだ。
ほら、一つ賢くなっただろー?」

『でもさ、銀ちゃん.....








誕生日、何が欲しい?』




「…別に?
お前がいてくれりゃ、何でも良い


なーんてなっ?」




少し楽しそうに、
彼は呟いたのだった。






追記→

後書き


月夜のバックミラー * 神田夢*お題 * 

October 17 [Wed], 2007, 19:01
『どうして―…っ!』

どんどんと赤く染まる視界。

見る限りに、人の屍。


大切な人が訳の分からない機械によって殺されてゆく。


『嫌だ―…っ!』
「なら、立てよ」

いきなり声がしたので、急いで振り返った。

『…―?』

「お前が適合者だからアクマが襲いに来てる。」


てきごうしゃ? あくま?


『何…それ…』


ぎゅっと奥歯を噛み締め、声のする方を見た。

漆黒の長髪を後ろで一つに結い上げた、端正な顔立ちの青年が立っていた。

月明り後ろからを浴びて、艶のある髪がさらりと揺れた。



「おら」

すっと差し伸べられた白く細い掌。

『え―…?』

「奴等の暴走を食い止める。それが俺達の役目だ。
今のお前には、それが可能な力がある。」


分からない。

戦わなくてはいけないの?

でも、

助かるの―…?




「戦力になるなら、手助けをしない事も無い。」

不器用な言葉。
その上仏頂面。

でも―…


『はい…っ!』

何となく

良い人なのかなーって






* * *





教団に来て一週間程経った。

私は装備方というイノセンスらしく、まだ扱いが余り慣れていない。


『神田っ!』

食堂で蕎麦を啜る彼に話し掛けた。

「あ?」

『あとでちょっと鍛練付き合ってくれるかな?』

「ちっ……ったく、仕方ねェ奴だな」

グチグチ言いながら頷いてくれるのが彼だ。


その代わりすっごいスパルタだけど…

『ありがと!』

ぺこりと頭を下げて、私もジェリーさんにご飯を貰って、神田の向かいに腰を降ろした。
(隣りはラビが座ってるし端っこだし逆隣りが無い。)


『いただきます』

「隣り良いですか?」

『あ、アレンくん、いいよー』


軽く5人前はあるラビのと、尋常じゃないお皿の量のアレンくん。



「にしても…良く神田に懐いてますね…」
『わ、私?』

「あー確かに!ユウは近寄り難いってヤツは多いけどな♪どーしてさ?」



強いて言えば
命の恩人…?



『ん…と―…。命の恩人って言うか……助けて貰ったから、かな…?』

「………」

「そういえば神田が持って帰って来ました。」

「ふぅん…」


興味無さそうに、でも好奇心に溢れた声でラビは言った。


『…ご馳走さまでしたっ。私先行っとくね。』

「あぁ」

少し不機嫌そうな神田を残して、私は食堂を去った。


窓の外は、雨が吹き荒れる―







「命の恩人だってよ〜」

「うるせェ」

「病まない病まない、需要はあるさ♪」

「…―お前には関係ねェだろーが」

「いんやーそれはどうかな?まぁ頑張るさ、あいつ鈍感だろうから…」





* * *





『はぁっ…はぁ…っ―…っ』



私を叩き付ける様にびしびしと降る雨。

水溜まりの上に、掠り傷から血が滴って落ちる。
緩い弧で波紋を描いて、そこから雨水が赤く濁った。



「上達はしている。だがこれで参戦するのはキツい。」


息一つ上がっていない神田。

喉の奥が焼ける様に渇いて、視界が歪む。

「…―続けるぞ」

『ごめ―…っ…ちょっと……休―…っ!』

言葉はそれ以上出なかった。
意識が朦朧として、身体が傾く。

倒れる―…っ!


『ん…っ!……―あれ…?』

感じたのは冷たい地面ではなく、暖か腕の中だった。



え―…?



「だっ、大丈夫かっ?!///」

『うん…//』


驚いた様に目を見開いて、顔を真っ赤に染めて私の顔を覗く神田。

抱き締められてる形だ。(そのお陰でこけずに済んだ)

かぁっと顔に熱が集まる。



『ど…して…?』

「……衝動的に」


衝動的…って


『もしかして…さ

あの時助けてくれたのも
鍛練付き合ってくれるのも

今こうやって

腕の中にいるのも


さ―…?』



言葉を濁して、目を泳がせる。


「―…っ!///」

やっぱりですか?


「れっ、練習続けるぞっ!」

ぱっと私を離した。

どもってるよ


『はいはい』

思わず口許が緩む。




もうとっくに真夜中。

明日早いのになー…。


もうあんなに、月が高い。


雲間から、淡い光の筋。

月光に照らされた、漆黒の長髪。
私を救った、大切なその面影。


月夜のバックミラー


雨上がりの水溜まり。

水面に浮かんだのは、満月と君の後ろ姿





追記→
後書き




微熱を解く薬と * ラビ夢*甘? * 

October 18 [Thu], 2007, 20:28
『あーもう…。
無理するからこーなる…。』

「大丈夫さ☆……ぁははっ…げほっ

『声おかしいよ、安静にね?』


此処最近任務が立て続けで、とうとう熱を出したラビ。

ほぼ同時期に入団したから分かるけど、前から無理しがちな性格は変わらない。


彼とは長年の付き合いの男友達で、性格や行動パターンは分かり切っている。


ほら、今だって。
顔は笑顔を作るものの、片方だけの瞳は笑っていない。


そっと額に掌を重ねると、そこから熱を感じる。


『熱…っ!』

「大した事無いから、任務だ任務!」

『…残念ながら休み取らして貰いましたー。有り難うコムイさん!』

「こんな時は休み取んのによー…もっと前に休みくれりゃこんななんなかった…」

『いーの、私が看病できるから。』

「よくねーさ!…あーカッコ悪ィ、オレ…。」

『何で?顔真っ赤で可愛いよ?』

「看病してもらってるのがなんかなー…
彼女でもねェのに悪ィな」


コイツが謝るなんて、珍しい。



そして、やたらと鮮明に残る言葉













いや、分かってたけどね、何かね…はは…


「どしたんさ?」

『別に…』

「ほら、またそーやって目ェ合わさない。」

『悪い?』

「悪い」


ぐいっと顎を掴まれ、強制的に目を合わさせられた。

ベッドと椅子の癖に手長いから届くなんて、何か不利だ。


「あー、このままキスしていい?」

『キ…っ!?だ、ダメだから…!!///』


赤い顔でにっこり何事無く言うもんだから、あんまり意識して無いみたいに見える。

だから逆に意識してるこっちが馬鹿みたいで、ますます恥ずかしさが込み上げる。

すぐ殴って逃げる事位できるのに、何故かそれが出来ない。

なんか敗北感…



「何でー?あ、じゃ、このままこっちに引き摺り込んで良い?」

『良くないからってかむしろ余計危ないから』


顎を掴んでいた指が、頬の輪郭をなぞりそのまま降りてしっかりと腕を捉えた。


「んーってかオレの言いたいこと分かった?」

『…何』


好きだ

なーんてね



あはは、馬鹿か私は…

一人で自嘲気味の私の耳に、思いも寄らぬ言葉が飛び込んで来た。



「好き―…や、愛してる
もうそりゃ尋常じゃない位


目ェ逸らすなってコトさ?

他ンとこに目行ったり
ユウとかアレンとかに笑い掛けたり
さっきみたいに逃げたりしたら

オレ、寂しくて死ぬから☆」



兎か、コイツは。


でも、赤い顔で頼り無い笑顔と甘い言葉は本当に兎みたいで、凄く可愛い。



『…馬鹿』


本当に、馬鹿兎め。



思わず涙腺が緩んで、視界が霞んで、ラビの笑顔が揺らめいた。


「泣き虫」

『…っ』


あーもう
嫌だ


「お前はオレが好き?」


好き

なんて、口が裂けても言ってやんない。


『嫌い…大っっ嫌い

いつも振り回されて、
馬鹿なコトばっか言って、
辛いのに立場上、冷静に飄々として
いつも笑って…隠して


心配掛けさせやがって


大っっっ嫌い

死ねよ、マジで死ねよぉお〜…っ!』




なのに、何で
嬉しいの




「あー、お前に虐げられたらやっぱ違うさー…」

黙れM兎

「そういえば、キスしたら風邪移るよな?」

『何』

「風邪引く気無いさ?」

はぁ〜…ま、大体予想ついてたけどね』

「そしたらずっと傍にいられるんさ…!」

『居たくも無いわボケ』

「オレへの暴言は逆効果さ♪ってコトで〜…」

半身を起こし、腕を引っ張られ、腰を引き寄せられ、あっさりと抱き締められる形になった。

『な…んっ』

額に柔らかい感触が一瞬だけ触れた。
そして、頬を流れた涙の跡を、舌で拭われた。

「オレ今ので元気なった気がする」

『〜…っ!!////』

「今日中は看病よろしくさっ☆」

『あーもう知らないっ!』

「ははっ」


辛いのに立場上、冷静に飄々として
いつも笑って…隠して


心配掛けさせやがって


大っっっ嫌い

死ねよ、マジで死ねよぉお〜…っ!』




なのに、何で
嬉しいの




「あー、お前に虐げられたらやっぱ違うさー…」

黙れM兎

「そういえば、キスしたら風邪移るよな?」

『何』

「風邪引く気無いさ?」

はぁ〜…ま、大体予想ついてたけどね』

「そしたらずっと傍にいられるんさ…!」

『居たくも無いわボケ』

「オレへの暴言は逆効果さ♪ってコトで〜…」

半身を起こし、腕を引っ張られ、腰を引き寄せられ、あっさりと抱き締められる形になった。

『な…んっ』

額に柔らかい感触が一瞬だけ触れた。
そして、頬を流れた涙の跡を、舌で拭われた。

「オレ今ので元気なった気がする」

『〜…っ!!////』

「今日中は看病よろしくさっ☆」

『あーもう知らないっ!』

「ははっ」


彼は何とも楽しそうに笑ったもんだ。
まるで何の悩みも無い様に。

そんな彼を可愛く…愛しく思える私は

本当に、馬鹿







追記→
後書き

ずっと此処で * 沖田夢*微甘? * 

October 18 [Thu], 2007, 21:27
「新しく入って来た女中の者です。よろしくお願いしますっ!」

ずらりと並ぶ隊士達の前で、ぺこりと頭を下げた。




そう、私は

初恋の人を追って上京して来たのだ。




彼の名は沖田総悟。

真選組一番隊長。


…であり、私の幼馴染みである。

道場'sは私を置いて行ったのだ。

だから私はそいつらを追って女中として真選組に入ったと言う訳で




『総…沖田隊長っ、いくらト…副長が嫌いだからって昼寝ばっかしてたら怒られますよ』

「今総悟って言いかけたろィ。ついでに土方コノヤローも」


いつもの赤いアイマスクを持ち上げ、面倒臭そうに言った。


私コレのおそろいで青バージョン一緒に買ったんだっけな。




綺麗な大きい瞳が開く。

あー、相変わらず可愛らしい面してんなー。


なんだか切なくなってた私とは裏腹に、呑気に欠伸をする総悟。

『もうすぐ見回りじゃないんですか?』

「…敬語」

『…………』

例え何と言われようと、直すつもり無いからね

「…まぁいいや、見回り行って来やす」

『…行ってらっしゃい』


ひらり、と舞う様に立ち上がり、「眠ィ」とか欠伸をしながら去って行った。
その場に独り、ぽつりと取り残された私。
『はぁ…』


私、何の為に此処に来たんだっけな


初恋の人に逢う為。

それで、どうするの?


もう彼女とかいるかも知んないのに、さ
それでも片思いって訳か、私は?

あぁ、なんか馬鹿だ―







「どうしたの?」

『さが…山崎さん……』


駄目だ、癖が抜けない。

ずるずる引きずって…
変に名残惜しいし…


「退でいいよ?」

『さがる―…っ!』


何故か涙が溢れてきて、思わず退に縋り付いた。



* * *



「…―で、隊長を追って江戸に来た、と?」

『うん…ぐすっ』


まぁなんと理解の早い方で。
流石監察だけあるか。

真選組らしいなーというか
変わらないなーというか

逃げる退に、
それを追いかけるトシ
そしてそれを見守る総悟

そのペースが、『日常』らしくて、何か楽しくて―

ふっと口元が綻ぶ。


『副長、追っかけないの?』

前は「グッバイ副長」とか言いながらバズーカぶっ放ってたのに。


「土方コノヤロー追っかけるより

こっちの方が…
お前の隣りの方が

楽しいんでさァ」


『え―…』


それって―…さ、


「?、 何でィ?

俺の一世一代のプロポーズを」

『…〜っ!』


嬉しくて、じんわり視界が歪む。


あぁ、

何て―



彼は笑った。それはもう、純粋に、綺麗に。



「見ましたか副長。隊長のプロポーズ」

「あぁ。バッチリな。」

『〜っ!副長ぉっ!なんかひどいです』

「そうですねィ、死ねよ土方」



君の隣り

私の隣り


貴方を追いかけて、

今此処に





追記→
後書き

幼さを残して * BL注意*ラビュ*微裏*ギャグ * 

October 21 [Sun], 2007, 21:18

「やっほぉ〜!!
暇だろーから遊びに来たさっ☆」


何時もに増してハイテンションで奴はやって来た。


「…暇じゃねェ」

「つれねーなーユウは…
まぁ今日は取って置きのモン持ってきたかんな♪」


奴がそういう事言う時はロクな事じゃない。


「天才化学者 コムイ・リーの発明薬〜」


じゃじゃーん、と効果音を自分で鳴らして懐から細長い瓶を取り出す。

着色料の塊みたいなピンク色の甘ったるそうなドロドロした液体。


ほらな、嫌な予感する。


「…何でしょう?」

「知るか」

「はいっ、ってコトでー。
ユウ!飲んでみるさっ!」

「なっ、なんでそうなるっ!!///」

「ほーら顔赤い。
何?惚れ薬とか思った?」

「…五月蠅ェ」


やや赤い頬を隠す様に、頬杖をついて顔を背けた。


ったくコイツは…



「絶対飲まねェからな」

「ん、そんなにゆ〜程さ?」

「あぁ」

「…そっかぁ
ならいいや?」



…何時もなら粘って粘って無理矢理でもやり通すのに

今日は案外引きが早い。



何かあったのか、と視線を奴に戻すと、


「…―っ!?//」


唇の暖かい感触と共に、その間からトロリとした液体が入り込む。


すっかり油断してた。


一瞬の出来事を完結に纏めると、こうだ。

説得しても無理なので、口移しにした…と。


「…はぁっ…げほっゴホッ……はっ…てめ…っ」


口内の甘ったるい味と無理矢理飲み込んだ液体により噎返る。


「押して駄目なら引いてみろ作戦
大・成・功っ☆」


何時ものように、にかっと歯を見せて余裕に笑った。


…なんなんだよコイツ


「何飲ませた!?」

「秘密♪
暫くそこで放置
心配すんなさ、危ないモンじゃない」

「てめぇが危ないモン飲まそうとしそーだから怖ェんだよっ!」

「悪ィ悪ィ!
しばらく待ってろさ?」

「ったく…。…っ!」


身体が強張る感じがした。

痺れと同時に、眠気が襲う。
















「目ェ覚めた?」

「あ…?…あぁ…」


そう返事する声は、自分の声とは思えない程高くて幼い。


「あ、可愛い♪」

「…っは!?」


可愛い、だと


ぞくりと全身の皮膚が粟立つ。




もしかして。

…でもそれは有り得ねェから。


だが、コイツならやり兼ねない。





「子供、薬…」

「そ♪」


随分大きくなった服を引き摺り、思わず後退る。


「大丈夫だいじょぶ!
取って食いはせんさ☆」

「しそうなお前が怖い」

「だからって後退んなって
っても残念ながら壁際だったり?」

「…っ!」


どんっ、と背中に冷たい壁が当たる。

顔の横に掌を置く奴の瞳は、嬉しそうに輝いていた。



「手、退けろ。
お前の近くにいるだけで、虫酸が走って仕方が無い…っ」

「うん。分かった。」


そう言ってあっさり身を引く。


「え」

「なんか不満?」

「不満って…お前なぁ…っ!」

「あっはは、可愛い奴さーっ」


何時も2センチ程度の身長差が、随分大きく見える。

実際大きいけれど…



からかうように頭を撫でられ、その度赤くなる自分が哀しい。




「…で、どうする気だ」

「何が?」

「何がじゃねェっ!何時までこんな…っ」

「あー、うん。明日の朝」

「…っ!?//」

「今日は一緒に寝ような、ユウ☆」

「嫌だ…っ!!///」




end


追記→
後書き


真選組の朝 * BL注意*沖山*ほのぼの? * 

October 25 [Thu], 2007, 0:31

道場に入った頃、独りぼっちだった。

正直寂しくて寂しくて、でも、皆年上だったから、怖かった。




そんな昔の俺に初めて話し掛けてくれたのが、今の隊長…沖田総悟だった。



「いっしょに土方さんいじめませんかィ?」



栗色に透き通る髪に、赤い大きな瞳が煌めく。
にっこりとした微笑みには、何処か腹黒ささえ感じられる。




…初対面で、それかよ。

何時考えてもあの人らしいな、と思う。


今でも時折その事を思い出す。

それがきっと始まりだったから―













今俺は、沖田隊長の自室の前にいます。


あの人は朝自分で起きれない人なので、毎朝こうやって起こしに行くのが日課。

だから隊長の寝顔を見れるのは俺の特権。



こういう事は普通女中さんがやるモノではないか、と心底思いつつ、軽く襖を叩く。

まぁ案の定返事が無いので、何時もどおり襖を開く。


布団に歩み寄り、そっと顔を覗く。




無防備にすやすやと寝息を立てる顔は、何処か幼くて、
それがまた可愛くて…



「朝ですよ、起きて下さいっ」


身を揺さぶるが、一向に起きる気配が無い。

いつもならもうそろそろ起きるのに…昨日仕事続きだったかな?


「起きて下さいっ!」

「んー…
山崎か…?」

「俺以外誰が来るってんですか。」

「うーん…」

「甘えたって駄目ですよ、俺まで副長に怒られちゃうから…」

「何でィ、いいじゃねぇかィ…」


そう言うなり布団から手が伸びて、俺の腕はあっさり捉えられ、そのまま布団に引き摺り込まれ、ぎゅっと抱き締められた。


「ぅわ、ちょっ…朝から何して…っ!!///」

「寒ィ」

「抱き枕か湯たんぽか、俺は!?
いや、本当放して下さいっ!!///」

「嫌でィ」


そっか、この人に口では勝てないって事忘れてた。


「しゃーねェや」


渋々半身を起こし、彼は

幼く、悪戯っぽく、何気なく笑んだ。



あぁ、この笑顔に救われたのかな―




この笑顔に惹かれるんだ。

暗い気持ちをそっと潤す、懐かしい笑み。





「行きましょ///」

「何赤くなってんでィ」

「昔のこと思い出して…ですね」

「昔…ねィ…」


意味深に遠い目で窓の外を眺める。



「…ぁ…
さっさと行きますよ…?」


遠く見上げた瞳は、何処か哀しくて

『昔』




「ザキィ…
俺「テメェら何してんだァァァァァァ!!」




苛立ちを含んだ聞き慣れたハスキーボイスと同時に、スパンッと勢い良く襖が開く。


何かを口にしようとし、立ち上がりかけの状態だった為、不意打ちの声にビクッと肩を震わせ、バランスを崩す隊長。


「Σうぁっ」

「んっ」



ドサッ



所謂、押し倒しの形になった。


「山崎まで何してっ…、…って///」


瞳孔開き気味の目を見開き、ぽかんと口を開き、驚愕の色を浮かべる副長。



「いやっ、あのっ…そのっ…
ぉっ、俺は男ですし…///」

咄嗟に出た言い訳は言い訳にもなり切れず

というか何を弁解しようとしてるんだ?



その上隊長は耳元に唇を引き寄せて、自棄に神妙な声音で、

「そういう事にしておきなせェ」

と、気楽そうに呟いた。



「いや、え」

「ゎ、悪かったな…///」


それだけ呟くと何故か自分も赤面しながら、副長はそそくさとその場を去った。

口許を上げてあくまでも『笑い』を作る鬼副長・土方十四朗は、とてつもなく気まずいそうだった。




「ど、どぉするんですかぁっ!///」

「何が?」

「何が…ってえぇえ…」



この人はちゃんと考えてるんだか考えて無いんだか…


「恋人同士…みたいな感じでしたよね!?」

「そーじゃねのかィ?」

「え、ぁ…///」



思いも寄らぬ応答に、言葉が詰まる。



「嫌い…かィ?
俺の事」




そんなの
決まってるじゃないですか




「沖田隊長が
好きです…。」






一目惚れ、だったのかな。

うわぁ、今更ながら大胆発言しちゃったかも…


引いたよね、仕方無いや、俺男だし。





「山崎は…
嫌いじゃねェや」








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