ザ・ロード

September 21 [Wed], 2011, 1:47
ヴィゴモーテンセン主演の映画「ザ・ロード」
何とも感慨深い…
何だろう見終わった後のこの心苦しさ
悲しみ?絶望?希望? よくわからない。
「この映画が伝えようとするものはこれだ!」とは明確に言えないけど、見ていて、見終わって、とにかく心にドシンとくるものがある。

地球滅亡間近の世界
度重なる天災
一面灰色
生活用品はもちろん深刻な食糧不足に陥ったなか、生き残った人々は生きるか死ぬかの過酷な日々を送っている
人が人を食べる。弱い者は餌食になる。
過酷さに耐えられなくなった者は自殺する。
この様な設定はよくある
しかし、このような設定の映画の多くはアクション映画であることが多い気がする。 バイオハザードとか
しかし、この映画はアクション映画ではない。
ジャンル分けすればヒューマンドラマになるのか

こんな過酷な状況下で父と息子の2人は南へ向かって旅をする。
毎日毎日神経が擦り切れるような思いをしながら。
父親と息子はお互いが自分のすべて。
必死に一歩一歩進んでいく。

そんな中、父親は息子を残して病に倒れ死ぬ。

おそらく映画の内容の核であろう、父親が息子に話す「私たちは火を運んでいるんだ。心の中に宿っている火を」という言葉。
これも感動する点ではあるが、私はそれよりも何よりも、病に倒れ死んでいく父とそれを見守る息子のシーンが何とも心苦しくてたまらなかった。

このシーンは父親と息子のどちらの視点で見るかによって感じ方は変わってくると思う。
私は、映画を終始父親の視点で見ていた。
このシーンも父親として見た。
人が人を食らうことが当然の世界に幼い息子一人残して逝かなければならない。
それならばいっそ息子の命をこの手で断つべきか…
「僕も一緒に連れて行って」と懇願する息子
息子一人で生きていくにはあまりに過酷。これまでずっと父親を頼りに、父親に与えられて、守られて、支えられて生きてきた息子… 明日からはたった一人で… どうやって生きていけばいい?
父親はきっと死の渕でこのように思ったに違いない。
映画クライマックスにあたるこのシーン。
映画を始めから見てきて、この二人がどんな風に生きてきたかを見てきてのこのシーンは本当に本当に重たく、悲痛だ。
結局父親は息子を殺すことはなかった。
朝、息子が目を覚ますと傍らには冷たくなった父。
そこには確かに父親はいるのに、もう目を開けることはない。
昨日と今日。ほんの数時間で息子の世界は変わる。
冷たく硬くなった父親。表情はないが、どんな思いで命尽きたのかが伝わってくる。

よく、「死んでも君のそばにいるよ」というセリフがある。 
この映画を見ながらこのセリフを思い浮かべると、胸が痛くなる。

映画を見終わって、「あ〜面白かった」と言える作品ではない。
しかし、胸にズシッと深く刺さる映画だと思う。 
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