《オフィーリア》のロビン:補遺
October 31 [Fri], 2008, 22:02

ジョン・エヴァレット・ミレイ展は終わってしまいましたが、
前回の続きで、
《オフィーリア》のロビンについて。
コマドリの胸がなぜ赤いかは、前回少し書きましたが、
別の伝説では、
父親を殺害したために、胸が赤くなった、と言われてます。
(出典が何なのかは分かりませんが)
ちなみに、コマドリの雌は雄より全体的に色が鈍いそうで。
つまり、赤い色が濃いのが雄。
なので、《オフィーリア》に描かれているのも、おそらく雄。
これらを考えると、
このコマドリが王子ハムレットを表しているようにも思えますね。
ご存知の通り、ハムレットは、
自分の父親となるはずであったオフィーリアの父ボローニアスを殺してしまいます。
さらに、ラストでは継父であるクローディアスも殺します。
なので、このコマドリが、
ハムレットの存在を暗示していると考えることも可能かと。
また、コマドリの歌声は、
ナイチンゲールに負けず劣らず、甘美らしく

このコマドリは、
死に逝くオフィーリアが歌う美しい歌に答えているのかも。
“to relish a love-song, like a robin-redbreast.”
「コマドリよろしく恋歌を楽しむ」
シェイクスピア 『ヴェロナの二紳士』より
以上はあくまで個人的な解釈です。
こういった象徴の読み解きは
絵を観る視点の1つに過ぎませんが、
なかなか楽しいです。
「UT」
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