ラオスのタバコ

May 24 [Thu], 2012, 18:23
 さる方からお土産で、ラオス製のタバコ、ウイスキー、ビールを頂戴した。

 この中でビールは、10年以上前にラオスを旅したときに飲んで、その飲み口の良さにいたく感心したことがあったため、懐かしい気持ちと供に堪能させていただいた。

 名はビアー・ラオという。
 同じ暑い国で生産されたものながら、シンハを代表格とするタイのビールと比較したら、かなり薄い感じがする。

 沖縄のオリオンビールに近い感じだろうか。

 タバコのほうは、ラオスとの国境近くに行くと、一箱60円くらいの、北朝鮮製と噂されているマルボロやマイルドセブンが手に入ったりするが、頂戴したモノはれっきとしたラオス製。
 巻きがしっかりしていて、タイ製のタバコのようにファンの風で灰が飛び散らないのが好ましい。味も悪くなかった。



 このような製品群を見ていると、ラオスも進化しつつあるのが感じられる。

 世界情勢の上ではあまり話題に上らない国だけれど、ベトナムやカンボジアのように欧米列強によって苦しめられた辛抱の歴史を石杖として、ラオスはこれから伸びてくる可能性を秘めた国なのかもしれない。

不思議の国

April 10 [Tue], 2012, 3:05
 もう間もなく、全世界の反対を押し切って、北の愚かな国がミサイルをぶっ放すと報道されている。

 コクレンの警告なんぞ一切無視。まったく悪い意味で根性のあるお坊ちゃまだが、コクレンの権威のなさにも呆れてしまう。

そして、こんな犯罪国家を擁護する親分筋の中国が、常任理事国を勤める“コクレン”に、まだ存在意義はあるのだろうか?…と、私はいつも思っている。

 つたない私の知識が確かならば、日本はそんな機関の費用を、毎年20%以上拠出していたはず。
 そんな巨額の運用費は、第二の戦後ともいわれる今回の大震災と津波の被害で、塗炭の苦しみを味わっている日本国民たちの方へ回してあげたほうが、数億万倍マシだと思うのは私だけなのだろうか。

 無理やり消費税を上げてまで財政再建を目指すのなら、そういう出費も抑えるべきだと考えるのだが…。

 それにしても北は不思議な国である。万余の民を飢えさせておいて、灰燼と化すミサイルを打ち上げようというのだから、真っ当な教育を受けた国の人々には理解できないはず。

 大体、北朝鮮というのは国なのだろうか? 私の感覚では違うと思う。

 今回の傍若無人なミサイル発射を受けて、世界が一丸となって一度潰してやったほうが、あの地に生まれてしまった不幸な人々のために良いのではないか。

 それは極論過ぎるとしても、果たして、中国の顔色を伺ってばかりいる民主党政権が、迎撃ミサイルを飛ばすかも含めて、今後の成り行きに目が放せない。恐らく、迎撃はアメリカと韓国任せにして、またしても“平和ボケ”を発揮し、良い国ぶるような気がしてならないのだが…。

不気味な為替の動き

January 25 [Wed], 2012, 14:49
 海外に住んでいるため、いつも為替の動きは注視している。

 ここ三日ばかり円安傾向が続いているのは、いかなる理由によるものだろう。

 IMFは消費税を15%に上げろと脅してきた。

 もしかすると見えないところでゴングが鳴ったのかもしれない。

 政治屋の先生たちは、手前勝手な政争になど明け暮れていないで、真剣に国の行く末を考えないと、あっという間にコーナーに追い詰められてタコ殴りの血達磨にされてしまうことを、しっかりと認識しているのであろうか。

 かつて阪神の江本投手が言った。
「ベンチがアホやから野球ができへん!」

『政治屋がアホだから経済ができへん!』
 
 今年、崖から落ちないように、しっかりとした舵取りをお願いしたい。

号外

December 20 [Tue], 2011, 6:15
 あのお方がとうとう亡くなられた。
 あまりに突然だったので、赤飯の用意をする暇もなかったため、祝い酒でテレビ報道を観ながら一人乾杯した。

 こんなに唐突にくたばったのは、強制収容所で虫のように殺された人々や、飢えて死んだ人々の怨念による力が作用したのかと思いたくなる。

 しかし、第一報を知ったときの私の想像は、ようやく正義の心を持った“憂国の士”が、一大決心を持って事に及んだ…のではないか? ということ。
 発表は心筋梗塞だというが、今のところ私は信じていない。死んだのが御用列車ならAEDくらいは積んであるだろうし、最高の医師だって付き添うだろう、と想うからだ。

 とにかく地獄に堕ちたのは確かなようなので、これで一つの悪しき時代が終わったことになる。後継があのビーバップハイスクールに出てくる“敏光”から、根性を抜いたみたいなボンボンなら混乱は必至。
 恐らく当面の間、国内は権力争いでゴタゴタが続くはず。

 これは拉致被害者の方たちにとっては千載一遇のチャンスかもしれない。今ならちょっとした餌を投げれば、実情を知るあの国の関係者が食いついてくるような気がしてならない。
 もう拉致被害者家族の方たちには時間が限られている。なんとしてもこれを機に、日本政府は救出に動くべきだ。

 一部のマスコミは「金の死で拉致の全容解明は困難に…」などと書いているけれどアホらしい。私はそんなことはどうでも良いと思っている。
 今更、全容なんぞ解明して何になるのだ。そんなことより人生を理不尽に粉々され、気の遠くなるような悪夢の中に放り込まれた被害者の方の、横田めぐみさんの、大切な命を確保して、無事日本に連れてくることが何よりも大切だ。

 また、他にテレビを観ていて思ったことがある。
 それは洗脳の恐ろしさ。
 人間というものは、物心付いた頃から強制的に繰り返し詰め込まれると、それがたとえ不正・悪徳な思想や概念、さらに思考であろうと、深く脳内にこびり付いて、その人物の一生を歪めてしまうとういう事実。

 生まれたときから「将軍様マンセー!!」で育ってきたのだと思えば、あの北朝鮮の人たちの号泣に納得がいく。彼らを真実に目覚めさせるには、かなり大変な衝撃がないと難しいのかもしれない。

 これはつまり教育ということなのではないだろうか。何も北朝鮮に限らない。日本だって大戦前は天皇を神と崇め奉り、「お国のために死ぬこと」が男子の本懐とされた時代がある。それが終戦の詔という衝撃で一気に瓦解した。

 翻って、「ゆとり教育」も本質は同じだと思う。この弛んだ教育方針と学級崩壊やイジメによって、日本は変わってしまった。常々思っているのだけれど、今から手をつけてこれを修復しても、まともな教育を受けた若者が世に出てきて、社会の中枢にまで上り詰めるのは何十年も先のこと。果たしてそれまで日本は持ちこたえられるのであろうか。

 いずれにしてもスターリン、ポル・ポト、ヒットラー、カダフィと肩を並べられる“偉大なる将軍様”はお亡くなりになられた。

 死んでしまえば誰でも仏。

 可哀想な北朝鮮の民たちは当分哀しみに暮れることだろう。

 けれど、見えないところで歓喜のマンセーを叫んでいる人々は、確実にいるに違いない。

平成の竜馬か?

December 04 [Sun], 2011, 14:35
 大阪のダブル選挙が終わった。
 結果は皆様御存知のとおり。

 これの意味するところは、とにかく新風を…ということではないだろうか。加えて、既存政党の堕落振りに呆れた日本国民の怒りが塗されているように感じる。

 日本は変わらなければいけない。大不景気とデフレから脱却しなければいけない…と、誰もが思っているのに、低空飛行は暫く続きそうだ。

 そんな中、注目を集める橋下新市長。
 私は彼になんとなく平成の竜馬としての気概を感じる。

少なくとも、ナアナアで予定調和を重んじ、党利党略を優先する既存政党の重鎮たちよりは、ずっとずっと新鮮。強い意志もありそうだ。
 私利私欲に頓着していない様子も好ましい。

 某球団で幅を利かせる老害のような政治屋が多い日本で、ここは一つ胸のすくような御活躍を期待したい。

TPP参加は…

November 14 [Mon], 2011, 10:16
 NHKを見ていたら、久しぶりにねじり鉢巻で口角泡を飛ばしている政治屋たちの姿が映った。怒髪天を突く勢いで、政府のTPP交渉参加への反対をぶち上げていた。

 TPPなるものについて、私などは可否の判断が出来ないでいるが、おおむね対極は絶対反対の農業代表と、なんとしても参加の工業代表で角突き合わせているように見える。

 確かに農業関連の人たちは、化け物みたいな関税で守られてきた米作などに対して、防波堤を取っ払われてしまうわけだから、死活問題だと怒るのも理解できる。

 一方、ただでさえ分の悪い国際競争力を、ますます削がれてしまう製造業代表の企業経営者の気持ちも判る。ただ、こちらの方は、企業としての体力があればグチャグチャ煩い日本を離れて、海外に製造の拠点を移してしまおう、という発想に転換するのが自明の理。

 こと雇用の安定という意味においては、従事者の多い後者の方が重要と思って間違いない。
 
 しかし私の視点はそれらを超越して、違うところを見つめていた。
 要するにどちらも【欲】だ、という視点である。ましてや政治屋などは、票田という餌の確保が大切なのであって、日本国の将来を見据えて議論しているわけではない。
 これもまた保身という欲と見て良いだろう。

 何かが変革するときには必ず痛みが伴う。東日本大震災と津波で袈裟切りにされて、円高で腹にローブローを喰らい、ぐらついているところに、TPPというローキックは辛いかもしれない。

 だが、一番怖いのは財政破綻で、バトル・フィールドそのものが揺らぎ始め、ついには消失しまうことである。

 ここは一つギリシャやイタリアのようにならないためにも、政府には卓越した舵取りをお願いしたい。


付記
 先週の始めに、このように書いておいたら、昨日、野田首相がハワイに向かうという決断が報道された。

 ずばり英断だと思う。国家の将来に思いをめぐらすのは百年の計。目先の個人損得ばかりを計算する連中の意見をいちいち取り上げるのは、このような場合適切ではないと思うから、野田首相の決定に賛同する。

 私は意外とこの首相が好きかも知れない。

カダフィの死に思う

November 12 [Sat], 2011, 0:45
 また一人、中東で独裁者と言われた男が斃れた。

 20代でクーデターを成功させた異能者カダフィは、配水管の中で捕らえられたという。ネズミと呼ばれながら小突きまわされ、挙句に生きていたのに射殺されたというから、かなり惨めでもの悲しい最後である。

 その際のテレビ映像には、歓喜一色に染められた民兵の姿が一緒に写っていた。それはフセインの巨大な銅像が引き倒されたときとオーバーラップしていた。

 また、ついにビン・ラディンが射殺されたときの、アメリカ国民の様子にも、まさに共通するものが垣間見られた。

 どれにも、日本人なら日の丸の旗を振って赤飯を炊く…というような狂気染みた興奮と喜悦が、人々の中に宿っていたと考えて間違いないはず。

 人が一人死んで心から喜ばれるのである。つまりそれだけ悪行を重ねてきたということなのだろう。

 死んで泣いてもらおうと私は思わないが、少なくとも喜ばれたくはない。
 死は重いが、本来厳粛なものであると思うからだ。

 だが、どのような形をとるにせよ、将来あの北の将軍様がくたばったら、私はリビアやアメリカやイラクの民衆たちと同じか、それ以上に歓喜するであろう。
 この人物の罪は深い。深すぎる。
 
 その日が来たら、私は拉致被害者や、その家族や、強制収容所で虫のように死んでいったすべての人たちに思いを馳せながら、必ず赤飯を炊き、心の底から吉日として祝うつもりでいる。
プロフィール
  • ニックネーム:小林龍彦
  • 性別:男性
  • 誕生日:1959年
  • 血液型:AB型
  • 現住所:国外
  • 趣味:
    ・アウトドア-Fishing
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1998年度JTB旅行記賞受賞。
他にハービス旅大賞、PROMISE.ESSAY大賞・優秀賞、三省堂「私の辞書活用法」エッセイ・優秀賞、男の生き様コンテスト・優秀賞、北海道池田町百周年記念事業、ワインにまつわるエッセイ・入賞、東京都近代水道百周年記念、水のエッセイ・優秀賞、他・・01年までにエッセイ・紀行文で入賞十数回。
02年三月号から03年十月号まで月刊誌【つり人】に《世界の釣流》連載。
著書に《人生を激変させた神の魚サハール》【つり人社刊】がある。
【略歴】 1959年東京都生まれ。 81年、大学中退後、シベリア鉄道経由で渡仏。釣り竿を抱えて欧州11ヵ国を放浪の後、帰国。 83年、渡米。4年後NY州マンハッタンにて日本レストラン開業、10年間経営。 96年、事業売却、帰国。その翌年釣り竿と供に中国、ベトナム、カンボジア、タイ、インド、ネパールを半年間漂流。初めて未知の大魚サハールの存在を知り魅せられる。同年、中国茶輸入業開始。 98年、タイ経由でネパール訪国。同年ラオスを一ヶ月間放浪。 99年、大河産のサハールをターゲットに三度ネパールに飛ぶ。また、オーストラリア、ニュージーランドなどに釣行。 03年、タイ王国に移住。
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