今年のクリスマスツリー

2008年12月09日(火) 13時19分

 12月に入ってすぐ、今年もクリスマスツリーを飾った。

私の父などは「クリスチャンでもないのに、キリスト教の祭りごとをする必要はない!」と言って、私の幼少の頃にツリーもプレゼントも、ケーキも無視していたが、やはり子供にとってクリスマスは特別なもの。

 クリスチャンであろうが、なかろうが、どこの街でも、国でも、それ自体が呆けたように盛り上がってしまうのだから、これはもう流れに合わせるしかない、と思っている。

 我家のクリスマスツリーは、一昨年買った2mの3本継ぎ樹脂製。当時はまだ物価が上がっていなかったので、699バーツだったが、先日入ってきたチラシを見たら、同じものが1300バーツ弱になっていた。なんと倍近くなっていたのだから、こういう何度も使える物は、早目に買っておくに越した事はない。

 飾りつけは息子も手伝った。長い豆電球のラインを巻くのに、端を持って私に付いて来た。ニセモノのモミの木の、枝先からぶら下げるプレゼントや飾りは、自分でやると言って聞かないので、放っておいたら、飾りが皆木の下半分に集中してしまい、後で私が付け直した。

 夕刻、陽がすっかり沈んでから灯を入れた。途端にオフクロ様も息子も猿嫁も、「ウワッ!」と歓声を上げた。我家のツリーは、NYのロックフェラーセンターにも、ワシントンのホワイトツリーにも、高さと大きさでは負けるけれど、とても綺麗だったのである。

 きっと幸福が光っていたからだろう。

 暗いニュースばかりの昨今、少なくとも我家の中だけは、明るさで満たす決意を、私は光り輝くツリーを見ながら固めていた。
  • URL:http://yaplog.jp/saruyomeyawa/archive/650
プロフィール
名前:小林龍彦
性別:男性
誕生年:1959年
血液型:AB型
現住所:国外
趣味:
・アウトドア-Fishing
1998年度JTB旅行記賞受賞。
他にハービス旅大賞、PROMISE.ESSAY大賞・優秀賞、三省堂「私の辞書活用法」エッセイ・優秀賞、男の生き様コンテスト・優秀賞、北海道池田町百周年記念事業、ワインにまつわるエッセイ・入賞、東京都近代水道百周年記念、水のエッセイ・優秀賞、他・・01年までにエッセイ・紀行文で入賞十数回。
02年三月号から03年十月号まで月刊誌【つり人】に《世界の釣流》連載。
著書に《人生を激変させた神の魚サハール》【つり人社刊】がある。
【略歴】 1959年東京都生まれ。 81年、大学中退後、フランス料理のシェフを目指してシベリア鉄道経由で渡仏するも挫折。釣り竿を抱えて欧州11ヵ国を放浪の後、帰国。 83年、渡米。4年後NY州マンハッタンにて日本レストラン開業、10年間経営。 96年、事業売却、帰国。その翌年釣り竿と供に中国、ベトナム、カンボジア、タイ、インド、ネパールを半年間漂流。初めて未知の大魚サハールの存在を知り魅せられる。同年、中国茶輸入業開始。 98年、サハールのさらなる大物を求めてタイ経由でネパール訪国。同年ラオスを一ヶ月間放浪。 99年、大河産のサハールをターゲットに三度ネパールに飛ぶ。また、オーストラリア、ニュージーランドなどに釣行。 03年、事業を廃業。77歳を迎えていた母と供にタイ王国に移住。 現在、母とタイ人の妻と5歳の息子と供にタイ王国パタヤ市在住。
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