cats 

June 16 [Mon], 2008, 1:09
「飼い猫はきらい」

 いつも―紅はそう言った。良くおぼえている。いつもいつも、ばかにしたように大きな瞳を吊り上げて―いつでも言うことはおなじだった。


「カワイソウな胡弓。おまえ、こんなに可愛いのにね」

 部屋でメソメソ泣いていると由は笑って―いつでも楽しそうに笑って、髪を梳いてはキスをした。


「なにも泣くことないよ、胡弓もカオだけならあいつに負けてないよ」

 天使のような無邪気な顔をして、由はいつも酷く意地悪だった。
 昔からそうだったけれど、1〜2年くらい後学のためだとか適当な理由をつけて人間界に行って―戻ってきた後はもっとずっと意地悪…というよりは性悪で―凶悪になった。何があったのか―聞かなくても判る。
 自分たちはまだほんの子供だった頃から病的なくらい一緒にいて―カラダを重ねてきたのだから。

 以前の由は大事なものなんてなんにも無かった。
 天王なんて地位にいながら―欲しいものも失うものも…なにひとつとして無かったのだ。―当然、この自分を含めて。
 恋のひとつもしたこと無かったくせに―あの俗物で溢れ返る地上に降り立って、いったい何を見たというのか―‥自分の方こそばかじゃないのかと思う。自分だって首輪のついたお人形のくせに。
 確かに胡弓も飼い猫だけれど、由の方がもっとずっと飼い猫だった。どんなに抗ったって結局は首についた鈴を外すことなんて出来る筈がない。―だって彼は天王なのだから。どんなに逃げても死にでもしない限り逃れる術はない。
 ―自分たちは飼い猫同士傷を舐め合っているだけにすぎない。そんなこと子供の頃から判っていた。
 まぁ、そもそも昔自分が拒否したせいで義理の弟である由がその地位に就いたのだから少しは罪悪感もあるけれど。
 いつか写真で見た、酷く可愛らしい魔王の姿が脳裏に浮かんだ。
 あんな魔王がどう頑張ったところでこの由に勝てるわけがない。喰い殺されるのがオチだ。
 もうずっと眠っているというけれど―‥それはむしろ幸運だったのかも知れない、とかどうでもいいことを考えた。



「…ゆい」

「―なぁに」

 振り返ったその瞳が悪魔のようで―見慣れている胡弓でもぞっとした。


「―いつかおまえ、捨てたやつに後ろから刺されるよ」

「相変わらずナマイキだなぁ、胡弓は。おまえ、自分が誰のものかもう忘れたの?」

 由は嫌味ったらしく言うと乱暴に胡弓の金髪を手繰り寄せて口唇を塞いだ。


「…向こうでいったい何人に手ェ出したの。―判んないとでも思った?」

「そりゃ思うよ。だって胡弓、ばかじゃん」

「…」

「ちょっとね。商売してたから。―まぁいいじゃない。あのこだけには―何にもしてないんだから」


 あのこ、が誰かなんて知らない。誰でも良かったし興味もない。
 ―ただ、こんな傷の舐め合いで相手が悪魔のような男でも―せめて由を好きになれば少しは幸せだったかも知れないと思った。


「…由、俺のこと嫌い?」

「嫌いだよ、初めて会った時からずっと。―顔だけはけっこう好きだけど他はサイアク。特にあたまわるいとことかサイアク。…まぁ、別に胡弓だけじゃないよ。他の誰でもこの空もこの羽根もこの世界も―‥あのこ以外は全部嫌い」

「…」

 子供の頃から一緒にいてこれだけカラダを重ねても―こんなにも心が通じ合わないなんて不幸なことだ、と心から思った。
 やっぱりせめてどちらかだけでももう少しくらい相手のことが好きだったら―今よりは幸せに違いなかった。
 由は自分のことを退屈しのぎの玩具にしているだけだし―自分は淋しいから…由と寝ているだけだ。



「…やっぱり由、いつか後ろから刺されるよ。もしかしたら俺が刺すかもよ」

 はぁ??と由は大袈裟に笑った。

「やれるもんならやってみれば??胡弓にそんな度胸あるわけないじゃない。それに、俺に勝てると思ってんの?」

「…」

「俺に勝てるやつなんていないよ、誰も。―そうたぶん、あのこくらい。」


 ―由は冷酷だった。もちろん強くもあったけれど―それ以上に冷酷だった。ずっとそうだった。その気になればそれこそ、この世界全ての覇者になることも可能だったのかも知れない。そうやって生きた方がもしかしたら由は幸せになれたのかも知れなかった。
 気まぐれに由に差し込んだ一筋の光が―彼も彼の運命もぜんぶ―‥ぜんぶ変えてしまった。




「―あのね、胡弓…俺、すきなこ出来たんだ。」

 由はふわりと笑った。先刻までと同一人物だとは思えなかった。
 内容の方はともかく(予想していたことだし)、そんな風に微笑う由は初めて見た。本気でびっくりした。有り得ないと思った。





 ―由の口からルーナのことを聞いたのは、それが初めてだった。












***

内容はともかく、胡弓って実は処女らしいよwww
ちょwwwwwまじかよwwwww
30巻(巻とかいうな)で紅に抱かれたのが実ははぢめてだって!!!!(゜Д゜)ポカーン
マジデスカ!!!胡弓が処女とかまじありえなくね???サリンさん頭オカシイんじゃね???ww
昔の自分(の趣味)アリエナス\(^o^)/ってことで相変わらずのkimite同人\(^o^)/(おーい…)
由サマは放っとけば犯罪に走るタイプだてオモ。(…)
とりあえず氷柱は由サマと対峙しなくてほんとにヨカッタネ!!(棒読み)
私は昔(10年くらい前)ルーナのことがかなり好きだったようなのだが、今となっては別に好きじゃない。(…)
胡弓が好きなとこだけは変わってないけどwwwww(兄受方程ry)

feminism 

September 08 [Sat], 2007, 19:15
 ―本当のことを言うと、当時のことはあまり覚えていない。(兄とは10も年が違うのだから、当然と言えば当然だが)

 ただ自分たちの中で誰よりも母親に似たその兄は、美しい―というのも勿論あるけれどそれ以上に極端に女々しくて、年端もいかない早々のうちに、あっけなく天王の愛人なんてとんでもない地位に落ち着くに至ったらしい。

 まぁ、兄が他の誰でもなくて天王であるあの由のものだということは―捺はずいぶん小さい頃には既に悟っていた。
 父が亡くなったばかりの頃、多忙な母や姉を尻目に、いちばん退屈で暇を持て余していたのがこの愛人稼業の兄だったのだから、捺は殆ど胡弓に育てられたようなものなのだ。
 ―ただ、夜から朝までの間は例外であった。理由は言うまでもない。



『おにいちゃん!おにいちゃん!』


 真夜中に怖い夢を見て、何回か「その」部屋のドアを叩いたことを覚えているけれど。
 出て来るのはいつだって由で―大きな黒い瞳をぞっとするくらい冷たく輝かせて捺の頭を撫でた。


『だめだよ、捺―』

『夜の間は、おにいちゃんはオレのもの―そうゆう約束なんだから―』


 子供心に殺されるかと思うほど恐ろしくて、いつも走って自分の部屋に逃げ込んだ。
 ―そのせいか、捺にしてみれば胡弓のことを全く相手にしていなかったあの紅なんかよりもむしろ―兄はあの鬼のような由のものなのだという意識が刷り込みのように染み付いてしまっていた。(ずいぶん幼くして天界を出てしまったのはそんな世界に嫌気がさしたこともある)




 ―それから随分後のことになるが。

 自分がその兄を組み敷いた時は、ルーナの時とはまったく違った胸のすくような快感を覚えた。
 そもそも胡弓は捺に負い目があるのだから絶対に逃げられない。確実に勝てる賭けだった。―いや、そんなものなくてもこの何も考えていない兄はきっと拒まなかっただろうが。


(誰にでもホイホイ抱かれて、そのくせそれを何とも思ってないんだ)

(…この売女め)



「―捺」

 生まれてきた性別を間違えたとしか言いようのない甘ったるい声が耳を刺す。


(なんでそんな声で呼ぶの)


 狂っているのはどう見てもこの兄の方であり、自分ではない。―決して。


「―捺は大きくなったね」


 こんな時に何を言っているのかと兄を凝視すると、胡弓は嬉しそうに笑った。


「…なんで嬉しそうなの」


 そう言うと―そりゃあ、と胡弓は言った。


「―嬉しいよ?オレは捺のお兄ちゃんだもの」



***

君手ってモロBL丸だし!!…みたいな話だなぁ…_| ̄|○
つか昔から薄々は気付いていたけど胡弓駄目男すぎ。白痴デスカー??orz
まぁ胡弓が紅以外は誰とやっても何とも思わないことは間違いない_| ̄|○
由サマが死ななけりゃ一生愛人で平然としてそう…orz
なんかCLAMPキャラみたいなやつだ…(どのへんが!?Σ(´∀`))
でも捺は胡弓のこと売女め!とか思いつつ好きだといいなぁ。(無茶苦茶)
つーか由サマテラオソロシスwww

それはともかく、原作(…)にあるシーンを書いたのは初めてだなw(どうでもいい)

Name of Dark 

September 02 [Sun], 2007, 3:41
"魔王"

 その名を聞いたのはいつだっただろうか。
 確かいつものベッドの中で、胡弓がおもむろに見せた写真が最初だったように思う。


「顔くらいは知っておけってさ」

 遥か彼方地界のものなどどこから入手したのか知らないが―写真に映っている男―いやまだ幼い少年のようであったが―は、なかなか由の好みであった。
 年は自分と同じくらいだろうか。もっとも、魔の眷属の者は自分たちより長寿であるらしいのであてにはならないが。
 白い肌に恐ろしく大きな瞳―胡弓もそうだがそれよりもはるかに女顔で―何の為にかは知らないが灰に近い青色の長い髪の毛を、大きなリボンで高々とふたつに結んだ―‥


「…ソレが今の"魔王"、だって」

「…」

「名前は…何だったかなぁ…えーと…」


 この少年が魔王?
 グラビアアイドルとかではなくて?
 こんな悪のカケラもなさそうな少年が魔王だというなら、天王である自分の方が余程魔王に近い。


「…けっこう可愛いね」

 由が真顔で言うと胡弓は顔を顰めた。


「…由、ほんとに男にしかキョーミないんだね」

 紅にしか興味のない胡弓には言われたくはないと由は思ったが、面倒なので黙っていた。


「―で、これが何?」

「由も聞いたことあるでしょ、『下』に住んでる奴らは未だにここを恨んでるって話」

「…そうだったっけ」

 由がやる気なさげに答えると、胡弓はちょっと呆れたように溜め息をついたが―自分も当然やる気はなかったようで少し笑った。


「―マ、だからどうってこともないよ。こいつ、昔何かイザコザがあって、それからずっーと寝てるらしいから」

「ずっと?」

 ウン、と胡弓は言った。


「確か、200年くらい。」

「…」

 寿命が長いのは知っていたが200年とは。危機レベルも何もない、本当に知識として頭の片隅に置いておくだけで十分な話だ。


「…でもこんな可愛い魔王なら、俺が起こしてあげたいくらいだな」


 思わず由が言うと、胡弓はあからさまに嘲笑って言った。



「―ナニ言ってんの、篭の鳥のクセに」


 これには(自分では)温和な(つもりの)由もさすがにカチンと来たけれど、まぁ確かにその通りであるのは間違いないので言い返さなかった。

 ―だいたい。


「(…自分だって。)」






「―ああそうだ、やっと名前思い出した」

 胡弓はぞっとするほど冷淡な瞳で、じろじろと舐め回すように写真を見て言った。



「…つらら。」


 酷く美しい音の、それが"魔王"の名前だった。




***

氷柱と由サマって実は面識ないんだよねw(しかも無いまま由は死ぬしw)
いかにも私好みなカプ(?)なのに勿体なすぎるよ!!―とただソレだけが言いたかった。(待)
しかも今更無理矢理少しでも関わりを持たせようとか、まさに君手どうじry
つか由サマと胡弓仲悪げで正直萌えたw(君手どうry)

契約 

May 21 [Mon], 2007, 19:19
 その頃由は結婚して半年くらいだっただろうか。結婚と言っても13〜4の頃だ。王家のオヒメサマに一目惚れされたとかで、どうしても由を婿に、ということだったらしい。
 両親が自分をいったいどれくらいの額で売ったのか由は知らない。ただ、人身売買ではなくどちらかと言えば政略結婚という形にしては破格であったことは間違いない。己の容姿にそれくらいの価値があることを、由はその年で既に知っていた。



 「俺、王様とかなるのいやだな〜」

 大きな瞳に見事な金髪の、少女のような少年が全員が黙りこくった会議室の中で気にする様子すらなく口を開いた。結婚した少女の兄であるから、正式な王家の長男である。年は同じくらいの筈だが、こちらはいかにも王家のボンボンで、由よりも随分と子供っぽく見えた。
 とはいえまぁ顔はわりかし好みで、元々女性には興味のなかった由としては兄であるこちらの少年と結婚した方がいくらかマシだと思うくらいだった。


 少年のそんな発言を聞いてその場に明らかにげんなりとした空気が流れるのが判った。
 それは結婚してから初めて出る会議的なもので、良く覚えていないが当時の王が若くして急死したとかいうことで、長女の婿である由か―もうひとりの正式な長男か―つまり目の前の少年のことである―どちらかが後を継がねばならないとかいう話だった。それで年端もいかない由とその少年がこんなところに引っ張り出されたわけだが―正式な長男がいるにも関わらず婿養子の自分なんかが引っ張り出されたことに由は納得いかない。
 ちなみに少年と自分の妻である少女の下にはもうひとり正式な嫡男がいたが、そちらはまだ2つか3つでお話にならなかった。


「だって王様って自分の選んだ子と結婚出来ないんでしょ?俺、結婚するのは紅だって決めてるんだ」

 金髪の少年が堂々と頭の悪いことを言うので、周囲の大人たちは呆れ果てた顔をした。
 そもそも由の半年そこそこの知識が正しければ、紅とかいうのは確か男であるはずである。好きな相手を選べる選べないの問題ではない。幾ら子供であるとはいえ男女の区別もつかない(…のかあるいは判っていて言っているのか)こんな能無しには王家を継がせたくないというのが連中の本音なのだろうと由は思った。もっとも先代も評判は良くなかった。大変な色情魔で由など結婚初夜に声を掛けられて、大袈裟でなく命からがら逃げたものだ。
 それにしてもろくに面識もなかった(うえに印象も悪かった)由はともかく、この少年は自分の父親が死んだばかりだというのにこの態度は何なんだろうか。


 由はこの馬鹿馬鹿しい会議(?)にもお嫁さんとして宛われたあの少女にもこの頭の悪いこの少年にもうんざりしてしまい、思わず口を開いた。


「―ねぇ、あんた」

 呼び掛けたのは勿論少年に対してである。


「胡弓だよ、由」

 少年は丁寧に言い直して、とても柔らかくなに、と聞いた。素直にかわいらしいというか―ありがちなことだけれど、このアホガキを虐げてやったらどんな顔をするのだろうと由は思った。


「別に俺が継いでやってもいいよ。胡弓が俺のものになるならー‥」

 え、と胡弓は首を傾げた。それから、意味が判っているのかいないのか、そんなことでいいの?―そう確かに言った。
 まぁ由にとってみればそんなことはどちらでもいい。知らないのなら教えればいいだけの話なのだから。
 幼い少年が自分の妻の実の兄に肉体を―しかも堂々と要求したのだから、流石に周囲はざわついたもののそれも一瞬のことで、まぁ本人たちがいいなら…的な空気になったことに由は少し驚いたが―まぁ由もここがそんなことがまかり通る汚いところだということくらいはとっくに知っていた。そうでなければこんな所に金で売られて来たりはしない。

 それにこの平和な国で、王などお飾りのようなものである。大昔敵対したとか聞く他の種族のことなど、殆ど伝説かお伽話のようなものだ。―最も相手側はまだこちらとやりあう気があるとか聞いたこともあることはあるが、そんな話を聞いたところでこの国の者は皆2秒で忘れてしまうだろう。

 つまり品のない言い方をすれば―王の役目など子を成すことくらいなのだ。
 由を金でものにしたあの小さな少女も―子供さえ出来れば満足するだろう。



***


君手ってこんな話だったよね?(知らん)
私間違ってないよな…
由サマと胡弓は少年の頃に愛人契約を結んだのよ、とただそれだけが言いたかったのだがなんか長くなった…orz
いつも書いてるものとのギャップに自分でウケるw

あ、知らない人の為に、君手とはストーリーを無理矢理詰め込んだAVみたいな話ですよ。
我ながら素晴らしいたとえだ…(オイオイ)

DarkAngel 

May 21 [Mon], 2007, 1:02
 由、と名乗るその男は明らかに他とは違った。自分が今まで会った―いや関係を持ったどんな男とも。
 違う、というよりは、異質だった。彼を纏う空気―生きている空間そのものが違うと思った。その頃の自分がその理由なんて知るわけはない。―まさか人間じゃない―自分とは違う生き物だったなんて、思うわけもないではないか。


『…あんた、どっち』

 今も忘れもしない、開口一番由はこう聞いた。多分受ける側か否かということを聞いているのだと思ったが、その美しい顔に隠そうともせずに混じっている酷く残忍な表情に思わず躊躇して言葉が出なかった。
 そのずっと後に出会った少年の話では、由は何やら童話でしか見たこともないような天使様の長ということだったのだが(今でもまったく信じられない話ではあるが)、むしろ地獄の帝王だとか言われた方がまだ信じられただろう。
 出会った時の由はその道ではかなり有名な売れっ子の男娼で、まだ彼女と出会う前だった自分は今までの最高額を積んで由を買った。


『俺、特定の相手ってつくんないことにしてんだけど』

 由は払った金の札束を数え終わるとそれで満足してしまったようで、大きなベッドに1枚残らず撒き散らしてしまった。―金が欲しいわけではないらしい。

『あんたは顔がキレイだからそうでもないかも♪』


 黙っていると、どっちでもいいと解釈したらしく由は自分の服に手を掛けてわざと乱暴に前のボタンを外した。
 ソープ嬢か水商売女のような男を想像していた自分はすっかり面食らって(もっとも自分は彼女に出会うまで同性専門だったのだからそれは本当にただの想像でしかなかった)積んだ金なんか捨てて帰りたくなったが、彼の鬼のような形相がそれを許さなかった。―もっとも、その後その狂気じみたところにすっかり惚れ込んでしまって、彼に夢中になったのは予定外だったのだが。




 ―彼が何を考えていたのか、何を欲しがっていたのかは今でも判らない。自分たちは気が向いた時だけ肌を重ねる愛人にすぎなかったのだから。(もしかしたら本人にも判らなかったのかも知れないけれど)


 ―ただ由は、いつも何かに飢えた獣の目をしていた。
 笑ったり、ましてや泣いたりしたところなんて見たこともなかった。



***

准たんて確かDV設定があったけど、今更ながらどっちかといえば由がDVだとおもw(コワス)
つか更に今更だが由と准ならどう考えても准が受のはず…
悔しいのでぼかしてみた(つ∀`)(…)
昔の私はいったい何を考えて(以下省略)
しかし准たんて確か由様の正体(ルーナのも)知らなかったはずだが…(オイ)まぁそこまで原作に忠実にする必要もないだろ('A`)ノ(やはり君手同人…)

BlackDoll 

May 19 [Sat], 2007, 23:44
 たぶんあのクローンと出会うよりもっともっと前に、婚約者として自分の前に連れてこられたのが彼女だった。
 今まで見たこともない漆黒の長い髪を腰くらいまで垂らして、見たこともないやけに凝った服に身を包み(後から知ったけれど、彼女はニッポンとかいう国の血を引いていたらしい)、意志の強そうな大きな黒い瞳、恐ろしく長い睫毛―‥人形のように美しく、自分の回りにいた同い年くらいの女の子とはあまりにも違った―ずば抜けて大人びていて気の強そうな―まだあまりにも子供だった自分は(もっとも、相手も同じ年だったのだが)少し怖いとすら思った記憶がある。


「自己紹介なさい」

 父親にそう促されて、いかにもしぶしぶといった風にまだ小さな彼女は口を開いた。

「…ヒメコ。」

 真っ赤な唇は不満そうに、そう名前だけを名乗った。


「お前の夫となるに相応しい、やがては全世界を支配―いや統べる方だよ」

 父親のそんな言葉に少女は益々機嫌を損ねたようで、大きな黒い瞳には不満の色が射す。


「…わたし、魔王ってもっと男らしくて格好良い方を想像してました」

「…この子、女の子みたいじゃない。」


 小さな少女の美しい口唇からそんな信じられない言葉が零れ落ちて、自分の父親なんかはまさに魔王の嫁に相応しいだとかそれはそれは喜んだらしい。(覚えてないけど自分はわんわん泣いていたらしい。覚えてないけれど。)


「なんていうの」

「…?」

「なまえよ」

「………つらら。」


 ふーん、と少女は幼いながらも娼婦のように笑った。
 いやこの辺りは全部自分のうろ覚えの記憶だけれども、きっとそうだった―確かに。


「―名前まで女の子みたいなんだ?」

 自分なんかより余程魔王に相応しいと思われる意地の悪く美しい微笑み―赤い薔薇のような女の子。


 彼女は胸元からおもむろに1枚の写真を取り出すと、酷く乱暴な仕草で自分の眼前に突き出し―そのまま恐ろしい力で傍にあったテーブルに叩き付けた。
 幼子とは思えぬその力に、テーブルの上のグラスが幾つか落ちて、耳障りな音を立てて割れた。


「顔くらい知ってるでしょ?」

「…?」

「¨由¨よ」


 ポカンとしている(と思われる)自分とは対象的に、薔薇のような小さな女の子は鬼か悪魔のような顔をしていた。


「―あんた、本当に¨由¨を殺せるの?」


「わたし、¨由¨を殺れる人にしかついて行かないわよ」


 少女が当然のようにそう言い放ったので―そうか自分は顔すら知らなかったこの男を殺さなくてはいけないのだと―‥まるで刷り込みのようにそう思ったのだ。


 ―そう、呆れ果てることだけれど。

 ¨由¨の顔を見たのは、その時が初めてだった。
 あれほど憎め恨め殺せと呪いの様に毎夜聞かされた、仇とも言うべき¨敵¨の顔を、自分は見たことすらもなかったのだ。




***

魔王はヒメさんのが向いてた気がする。(…)
ヒメさんて確か希少な日本人という設定だったw(テラワロスw)
しかし原作(w)がしっかりあるだけにびびるくらい書きやすいな。ww(…)
そんで氷柱は生まれながらの受野郎だな…_| ̄|○(他に言うことはないのか)
ヒメさんと氷柱もっと描きたかったなー(つД`)(今さら…)(ゆう太くん×蛍さんみたいなカプだな;←身内ネタ)

LongLongAgo 

May 19 [Sat], 2007, 23:09
 邪魔だから切ってくれ、といつも彼が言うので、何度か髪を切ったことを覚えている。
 もっとも魔族の長である彼の髪の毛はいくら切ったところで3日もすれば元のように地面に着くほどに伸びてしまいそれはまったく意味を成さなかった。
 まるで自分たちのようだと苦笑する。
 彼は始末しようがない自分の髪がよほど気に入らなかったようで、いつも高い位置で大きな黒いリボンで結んで、髪の毛のひとつすらも思い通りにならないと嘆いていた。
 ―今思えば。
 そういうところから既に、彼は魔王なんて名前を冠するには値しなかったのかも知れない。確かに戦闘能力の高さだけは他の追随を許さなかったが―‥でも、それだけだった。
 彼は魔王たるもっとも大切なものが、たぶん致命的に欠けていた。

¨つらら―¨

 名前を呼ぶと笑って振り返るその仕草が。
 その禍々しい名前とはあまりに掛け離れていて目眩がした。



***

氷柱は髪を切ってもすぐ伸びるとゆー設定がノートに書いてあって、(設定が)勿体ないなーと思ったので書いてみた。
語ってる人はヒメさん。(貴様いまさらとんでもないカプを書くなよ)

エナ郁まんが 

May 19 [Sat], 2007, 22:31





***

君手同人第1弾ってかんじのまんが。(…)
確かヒブ(妹)とのカケに負けて描くことになったよーな…
今更だが死ぬのが判っていて手ェ出しまくってたこの子はすごいな。。。(他の子よりはそうでもないが)
てか死亡フラグなこの子こそが受だったのではと今では思ry
まぁ君手に受けも攻めもないがな'`,、('∀`)'`,、(…)
今更だが、君手はロックマンばりにdでも無い話だな。。。(ロックマンと比べるな)

とりあえず妹はエナ郁派だったが私はエナ霞派で、(ツッコミで)ものすごくしつこく言い争っていた。。。。(見苦しい)
妹は自分のサイトに飾る際に「欲を言えばもっとラブくして欲しかったな〜」とか言ってたけど、私的にはこれすげぇラブラブにしたつもりだったんですけど!!!
あ、もしかして暗いからかな。そうかな。(…)
だって君手は死人が多いから……!!_| ̄|○
P R
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高校生の頃描いていた漫画が、ノート40冊ぶんくらいあって(↑写真)非常にもったいないと思ったので、チマチマ文章にしていくことに。。。(なぜか虚ろ)
どう考えても明らかおかしいところとか多いけど、原作が謎多すぎ矛盾多すぎのまま終わったので仕様です、諦めて下さい(オイ)
大体君手最大の謎と言えば4巻(?)のビデオですよ…
それにしてもあまりに時が経っているため自分のまんがを同人しているような感覚で、元の話からはかけ離れているような気もしなくはない…
普段は二次創作専門。
本館】 【GAME
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