
主役を演じたヤン・イクチュンが脚本を書き、借金をして製作までなんとか
こぎつけ、監督までやられた作品です。
ここまでやれたのは、家族との問題をかかえていた監督が、
映画の中で自分自身を吐き出す事で、生きる力を掴もうとしたからでしょう・・・
映画の中では、二つの「家族」が描かれます。
主人公のヤクザのサンフンと、女子高生ヨニの家族です。
共に荒んだ家庭に育ったサンフンとヨニ。
二人は最悪の出会いをしますが、傷ついた魂は自然と惹かれ合います。
「家族」という逃れたくても逃れられない苛立ちを描いた作品であり
二人の「純愛」を描いた作品でもあると思う。
素晴らしい作品でした。
韓国映画は、情念の世界なので、心の奥深く迫ってきます。
見る前は、バイオレンス色の強い映画だろうと思ってたのですが、何かが違う・・・
確かにサンフンは、心の中の怒りや憎しみを暴力によって、吐き出そうとします。
でも、スクリーンが進む事に、浄化されていったように感じました。
身体の中の毒素を少しずつ吐き出しながら、浄化されていく感じです。
それは、ヨニと知り合って、魂の救いがあったからだと思うし
幼い甥に、昔の自分を投影させて、負の連鎖を断ち切ろうとしたからだと思う。
見ていて痛々しくて切なかったです。
ラストの幸せな光景のシーンは韓国映画らしいものでした。 (88点)
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