原作は市川拓司さんの「恋愛写真 もうひとつの物語」です。タイトルは歌の歌詞から引用したそうですが、とてもストレートで、わかりやすくていいと思う。
この作品は東映が製作していて、対抗馬の東宝が製作したのは「虹の女神」。
東映対東宝のラブストーリー対決になった。
どちらも映像がきれいで、鈍感な男が主人公。
その鈍感男に恋するのは彼女の方というのも同じ。
いつも傍に居た彼女の大切さは居なくなってから初めて気付くのも同じ。
彼女に対して「女を感じない」と空気化してたのも同じ。
設定が似てて、コレって今の流れかな〜と分析したくなる・・・
なんで見えるものと与えられるものしか見極められないのかな〜
男性にとって身近な女性は母親だから何も意志表示しなくても自分の欲する事はわかってくれる。
それにずっと頼って受け身で生きて来てるから鈍感男が多くなるのかなあ〜
(コレ、ワタシ的思考回路による分析です)
話が変な方向にそれてしまいました。映画の感想を書きますね。
皆さんが知りたいのは出演の2人、玉木宏と宮崎あおいの事だと思います。
役柄にピッタリでしたね。
2人共、透明感に溢れてて・・・
少女マンガの表現法で言わせてもらうと「キラキラしてました」
特に静流役は宮崎あおい以外の誰にも演じられないと思う。
彼女がいなかったら成立しない映画でした。
そして玉木さんは目のきれいな人だなあ〜と。
純粋無垢って感じで、宮崎あおいの影に隠れそうな所もドンカン男にピッタリでした。
(コレ、ホメてます)
静流がジョーダンのように言う言葉の中に真実があるんです。
それがラストに明らかになって、ガーンとやられてしまうんですが・・・
ワタシがこの映画の中で1番心に響いた言葉は
「好きな人が、好きな人を、好きになりたい」
いい言葉だな〜と思って、しんみりきちゃいました。
静流は自分の心に素直で、誠人の事が大好きで一途なんだなあ〜と思える言葉です。
市川拓司さんは「いまでも、手を握っただけでうれしくてたまらなくて、ドキドキする夢をみる」そうです。
誠人と静流が、大人になっても純粋なままなのは市川さん自身を投影させてたと思います。
そして学生時代の友人たちとの何気ない触れ合いも懐かしい憧憬として残っているんだろうと・・・
原題が「恋愛写真」とあるように、ラストの静流の写真展のシーンは、彼女のいろんな想いが1つ1つの写真を追うごとにわかってきます。
写真なのに、人の想いも伝える事が出来るなんてスゴイですね。
黒いドレスを身にまとい、美しい大人の女性に成長した静流のポートレート。
ずっと見ていたい位、吸い込まれそうでした。
宮崎あおいは、その写真の中でも演技をしてた。
写真と誠人の驚きの表情と、カメラの動きが上手いなあと思う。
全編、きらめくような映像で、演出も丁寧にされており、出演2人の魅力に溢れている作品でした。手堅く、楽しめる作品だと思います。
余興に、東映対東宝対決に関するワタシ的意見を。
この2つには共通点が多いですが・・・
ワタシ的には映画としてみたら「虹の女神」の方が上だと思う。
でも観客動員数は「ただ、君を愛してる」の方が、だいぶ上回ると予想している。
やはり宮崎あおいと玉木宏効果が大きいと思う。
それに虹はタイトルでドジってる。タイトルに女神なんてつけたら引いてしまう。
それと同時期に公開になった「天使の卵」でも市原君が出てるので、コレも不利です。卵を見た人は虹を見る気はなくなりますもん。
だから新鮮な2人と、タイトルもストレートでわかりやすい「ただ君」を観客がチョイスするのは当然の流れだと思う。
でも「虹の女神」は、いい作品だったので見てほしいと思ってます。
「ただ君」と見比べてみるのもおもしろいですヨ!
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