父親たちの星条旗

November 07 [Tue], 2006, 2:02
クリント・イーストウッド監督の新作2本は太平洋戦争のターニングポイントとなった硫黄島の戦いを日米双方の視点から描き分けた作品です。
このような連作パターンは初めてだと思う。
それに12月公開の「硫黄島からの手紙」は全編、日本語。ハリウッド映画では考えられない。字幕を嫌うアメリカでどう受け入れられるか今から楽しみだ。

クリント・イーストウッド監督だから、よい作品というのは皆さんわかっていると思う。
ワタシはこの作品を見る上で参考になるような事を書きたいと思っている。
実はワタシは何の知識も持たずに見たのでストーリーの流れがよくわからない部分もあった。
クリント監督の作品は皆が周知の上という事で作られている事が多い。
映画に関する感想は12月公開作品を見て総合的に書きたいと思う。

なぜ5日で終わると思っていた戦いが36日間もかかったのか?
硫黄島が日米双方にとってどんな重要性があったのか?
その疑問の答を知る事が硫黄島の激戦を理解出来ると思ったし、この映画を受け入れられると思った。

ワタシは恥ずかしながら硫黄島という名前は知っていたが場所は知らなかった。この場所を知っていたら、この島を占有する事が太平洋戦争の勝敗を左右するという事がわかると思う。

小笠原諸島の南端にあり、東京から約南に1250キロの地点、父島の下に位置する。
当時、アメリカはグアムなどのマリアナ諸島から日本本土に向けて出撃していたが、ちょうど中間地点に硫黄島があった。
もしアメリカが硫黄島を占領したら日本本土までの距離が半分になり、空爆もやり放題だ。そして日本上空で損傷を受けても硫黄島で不時着できる。
実際に硫黄島占領後に不時着したB29の搭乗員数は2万1千人以上にもなった。
もし、占領してなかったら海に落ちて戦死したはずで、この数字は硫黄島の戦におけるアメリカの戦死者の約3倍になる。
このように硫黄島を必要としたのは日本本土を爆撃する為に開発されたB29をの為だったと言ってよい。

一方、日本にとっては硫黄島から爆撃機を発進させてマリアナ諸島のB29の基地を攻撃出来たし、本土へ向かうB29を迎え討つ事が出来た。
いわゆる本土の防波堤の役割が大きかった。
硫黄島で1日でも長く戦う事は、すなわち本土、自分たちの家族を守る事につながったのだ。
それまでの日本は「万歳突撃」や「自決」を行って玉砕していた。
しかし、この硫黄島ではとことん戦い抜くことによって、本土への攻撃の時間を少しでも稼がせようとしたので玉砕は禁止された。
こうして最後のひとりまで戦い続ける事が要求された為、地下壕を使ったゲリラ戦による徹底交戦となり長い戦となった。

12月に公開される「硫黄島からの手紙」には、こういった事がより詳しく描かれていると思う。多分、日本人には胸にささるものだと思う。
ワタシは大好きな加瀬亮が出演するので、公開を待ちこがれている。
早く彼の演技が見たいし、内容も星条旗よりも見応えのあるものだと思う。

「父親たちの星条旗」は硫黄島に星条旗を掲げた写真に写っていた6人のうち、生き残った3人の悲劇を描いている。
3人は英雄扱いされ、祭り上げられ、戦費調達のための国債販売ツアーに駆り出される。そのお金でアメリカは戦争を続ける事が出来て勝利した。

たった1枚の写真がその後を左右するなんて、歴史というのはわからないものだ。

今までの戦争映画は正義と悪をハッキリ描いていたと思う。
ワタシはそこで戦っている若者たちは家族や友人の為に戦っているだけだと思う。
ワタシはクリント監督が戦争の正義を描いてない事に感謝と敬意をおくりたい!

今日のブログは内容がまとまらず、つらつらと書いてしまいました。
読んでくれた皆さん、ありがとう。
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今なおアメリカ人の愛国心を鼓舞してやまない1枚の戦争写真。その被写体である6人の兵士たちを待っていたのは…。(「MARC」データベースより)
「英雄」という名に翻弄され、苛まれた若者たちの姿を描いたこの映画、あなた
共通テーマ  December 21 [Thu], 2006, 18:00

{/hiyo_en2/}あのアメリカの旗をデザインした看板は何?
{/kaeru_en4/}アメリカ屋。いろんなアメリカ製品を売ってる。
{/hiyo_en2/}旗とかも売ってるのかしら。
{/kaeru_en4/}硫黄島で最初に立てたほうの旗も売ってたりしてな。
{/hiyo_en2/}まさか。
{/kaeru_en4/}ほん...
【映画がはねたら、都バスに乗って】  November 10 [Fri], 2006, 22:15
言葉が出なくなった。圧倒されたと言っていい。映像、メッセージが計り知れないパワーで襲ってくる。12月公開の「硫黄島からの手紙」も渡辺謙・二宮和成・加瀬亮などがキャストで注目されるが、まずこの映画でこのプロジェクトの完成度をこの作品で理解しておくほうがい...
11月6日 20:45〜(テアトルサンク1)メンズディー入場 恐い! どこに敵がいるのか分からない硫黄島の映画を、誰もいない映画館で見るのは恐いです。600人は入る映画館でどうして他に観客がいないの!って言いたいです(^^; 監督がクリント
川映本音の和  November 07 [Tue], 2006, 22:42
監督:クリント・イーストウッド 出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、バリー・ペッパー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、ジョン・スラッテリー、ポール・ウォーカー、ジェイミー・ベル他 “アメリカから見た硫黄島”。けっこうキ...
映画ダイエット  November 07 [Tue], 2006, 10:12
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