岩井俊二が自分の作品以外で初めてプロデュースした作品です。原案は脚本にも参加した作家の桜井亜美さん。
見るまでは監督が「ニライカナイからの手紙」の熊澤直人さんだったので、映像を含めて岩井ワールド路線だろうなあ〜と考えた位でした。
正直言ってこの映画自体、あまり期待してなかったんです。
でも上野樹里目当てに見たら、いい映画だったんで少しビックリ!でした。
最初から映画の中にスッと入って行けて、見終わった後も切なく余韻の残る映画です。
最近ふわっとした映画が多いけどワタシ的には「天使の卵」よりはダントツによくて「夜のピクニック」よりも少し上をいってる感じ。
1週間前に公開された「天使の卵」でも市原君が出てますが、この「虹の女神」の方がダンゼンいいです。
役柄が合ってて、そのまんまでOKって感じでした。
5年ぶりに岩井ワールドに戻ってきた彼。こんな空気感が1番彼の持ち味が出るんだなあ〜と改めて思いましたね。
そして初めて岩井ワールドへおじゃました上野樹里。
ほどよく力が抜けて、自然で、それでいて微妙な心の動きを演じ切ってました。
二人の言葉のキャッチボールがなんかスゴクよかった!
この映画は彼女の秘めたる片思いに心うたれちゃうんですが・・・女の子っぽくない(女を感じさせない)役柄が、彼女の新しい魅力を引き出してたと思う。
ワタシは長澤まさみより上野樹里の方が好きなんですヨ。
(多分、女性の支持率高いと思う。同性から好かれる女優さんです)
彼女が岩井ワールドに加わった事で、ふわふわ漂ってるだけでなくて凜としたキリリ感が出た感じがします。
ワタシが今まで見た上野樹里の中では1番好きです。
ストーリーは小説のように第1章から第8章までで構成されてます。
主人公、智也(市原隼人)の携帯に、大学時代の友人あおい(上野樹里)が突然の飛行機事故によって死んだという知らせが届くところからは回想録の形で語られる事に。
始まってすぐに映画の世界に自然に入り込めて、その世界の中で息をしているような感じでした。
ラストの告別式で、あおいが監督した短編映画を、昔の仲間だけで上映会をするのですが「映画の中で、もう1つの映画を見る」なんて新鮮なドキドキ感がありました。
でも、ほんの1つだけ不満があります。恋人になった相田翔子さんとのエピソードは短かくサラッと終わらせてほしかった。もしくは他の人にやってほしかった。
彼女はフェミニンおばさん予備軍のようで、少し気持ち悪かったです。
劇中で重要な役割を果たす「不思議な虹」は2回出てきます。1度目は2人で見て、2度目は智也1人で見るのですが、智也はその虹の写真をメールであおいに送るんです。
あおいが事故の時持っていた携帯には、その虹の写真が待受画面になってて、智也の声も保存されてました。
飛行機が落ちる瞬間、あおいはその虹を見て、好きな人の声を聞いてたんだろうと思うと・・・胸がしめつけられちゃいました。
この映画は、是非劇場で見てほしい作品です。おススメします。
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