自慢話 

2008年03月01日(土) 23時13分
末吉は、今朝たまたま見た加藤たかのビデオの作法を風俗店でためすと、その町娘から突然に関所破りをしようと頼まれる。

おら、それだけはできねぇ。お天道様が西から登ろうと、お月様が砕けて無くなろうと、そんなことだけはできねぇだ。そらぁ、むすめっこは大好きだぁ。穴があったら、すべての穴にはいりてぇほどだいすきだぁ。思う存分、はじけてぇ。でも、それだけは勘弁してけろ。ルール違反はいけねぇよ。でもなして、おらなんかを誘うだぁ。あんたほどのめんこい子なら、誘えばやまほどの男がやってくれるべぇ。かぐや姫みたいだわさぁ。そんなむすめっこが、いけないこと頼むのは御法度だわ。おらのことが好きになったのけろ。まだ会って二十分もたっていないよ。そんなこと、そんないいこと、できないだわさ。えっ、なんだって。怒ってないよ。なしておらが、そんなことで怒るぅ。おらはこうみえても、腹を立てたことがねえの。腹は立てないけど、あそこは立っている、なんちゃって。うふふふふ。面白い? でもここまできたら、据え膳食わぬはなんとやらで、やっておこうかな。目をつぶっているあいだに、ホイホイホイ。でも、後で怖いお侍さんがやってきて、おめぇ何しやがったって、桜吹雪ってことにはならないのかい。おらは、それだけがしんぱいだぁ。やっぱ、やめとこう。いい想い出になるかもしんないけど、あんたが何かがあっちゃならねぇよ。本当のこと言うと、南蛮渡来のレイの品がないんだ。えっ、あるのぉ。それじゃ、ちょちょんのちょんと始めますか。なに、もうシャワーあびちゃうの。時間がないって。それなら、仕事が終わった後にでも。今日は一日中仕事だってぇ。嘘だぁ。そしたらなしてあれほどまで……。いやだぁ。おら、関所破りするまで帰んねぇー。


クイズ、これはいったいなんでしよう 

2008年03月01日(土) 23時23分
みなさん、こんにちわんわん。司会の雑賀孫市です。
今回は、ちょっとしたクイズをおこなおうと思いまして。
これから三人の正直さんが登場します。
正直さんたちはあることについて語り、それがなにかを当ててもらう、シンプルなクイズです。
でも、そのうちの二人は、まったく関係のないことを言っている嘘付きさんで、ひとりだけが正解のヒントを出します。

どうでしよう。今までにない画期的な謎解きです。どこかで見たと言わないように。
そんなことを言うと、百丁の種子島であんたの恋女房を撃つぞ。
では、三人の正直さん、いらっしゃ〜い。

―自称、恐竜マニア―
おらが、そげなことできるわけがねいだ。たしかにおらは恐竜だ。弱肉強食の覇者だ。モスラの幼虫のように白い糸を出すだ。でも、そんなおらはテプラノドン。いつでもどこでも、テプラノドンが大好きだ。ところで、テプラノドンってなんだ。翼竜か? ゴジラの先祖のようなヤツか? 背中のこぶにヒラヒラのついたのか? 名前はあっているのか? 肘の角度は四十五度ぐらいか? おらはわからねえ。そんなこと、おらの眼中にねえだ。とっとと、けえれ。おまえなんか、ぜったいにむすめっこは、アフターさせないずら。エナジー!

―工場作業員のA君―
あははははは! そうなんですか。そうなんですよ。そんなことを言ってもよいのですか。ははーん、そうなんですか。そうなんですよ。そうときまったのですか。でも、まだそうとはわからないじゃないですか。そうとはそうとはそうですか。そうなんですか。そうなんですよ。あはははははは。

―すえっこ―
彼女、ほしい。

こんにちわんわん。司会の竹中半兵衛です。
答えは分かりましたか。この三人の正直さんのなかで、一人だけ本当のヒントを言っています。
もっとネタをふくらませようと思っていたのですが、恐竜の話だけ考えていただけで、あとはぶっつけ本番でメチャクチャとなりました。文句があるのなら、城攻めに参加させるぞ。

で、答えです。答えは、『子供たちを追い払う、おやじのコブシ』でした。
正直さんは、恐竜マニア。そのヒントは、『肘の角度は四十五度ぐらいか?』でした。

…はい、分かりました。もうやりません。


班長、ふたたび 

2008年03月01日(土) 23時25分
末吉は、体育祭の男女混合騎馬戦で女子を乗せるのを頑なに拒んでいる。

おらぁ、そげなことはできねぇ。できるわけがねぇ。おらは呪われているだ。うそじゃねぇ。おらに女子が触れると妊娠するだ。あんたほどのめんこいコなら、すぐに産婦人科にいってクスクスしなければならないだ。ためしに触れてみなそ。言っているそばからぽんぽんぽん出てくるだ。笑うな! 笑ったら罰かんぞ! おらも、いろいろと悩んだだ。いったいどうしたら……。わからねぇ、わからねぇよ。夕焼けに、おらのペストルが泣いているぜ。ところで彼女、体重は何キロ? 女性の秘密を聞いちゃマズイかな。でも、やっぱり担ぎ手として、そのっ、あなたの貴重な持ち物の重さを知りたいと思いましてね。当然でしよう。わたしの腕の上に、そのデンブを乗せるにあたってのお約束ですがな。教えないと微妙な振動あたえるだ。四十キロぐらいって。そうか、ふーん。二十キロの二倍ね。では、どうしようかな。まずはボクが寝るから、膝小僧の上にお尻を落として。ってこら。そんなこと運動場の真ん中ではできないでしょ。だいたいがそれでは騎馬戦できないでしょ。こんなお約束、おらは嫌いでしょ。けど、恥ずかしくないだか? 清らかな女性のあんたが、男三人の上にまたがるのを。公衆の面前でお股が開かれるのを。よし、わかっただ。乙女は乙女らしく、女乗りするだ。あんた、股は閉じてなさい。すべてこの班長の末吉の任せるだ。はやく乗って。しっかりつかまっただかぁ。で、足をああして、こうして、おらの顔に肩車。


騎馬戦の女子、救急車で運ばれる 

2008年03月01日(土) 23時27分
22日午後4時15分ごろ、大阪市城東区の私立亀好き高等学校で、ワカメ大好き教頭さん(55)から「末吉がやらかした」と119番通報があった。消防レスキュー隊が駆けつけると、ビル建設すきおさんの長女で学生のサウナで汗ながそさん(17)が倒れており、そばにいた末吉(年齢不詳)がかかわりを認めたために一緒に救急車で運ばれた。付添人の末吉は「騎馬戦で頑張りすぎたために貧血を起こした(だ)」と言っているという。
末吉のお話では、22日午後3時ごろ、体育祭の男女混合騎馬戦のスーパーポルシェカウンタックお尻スキ好き末吉班は相手側に「あの偉大な班長に波動砲を撃て」などと言われて腹を立て、騎手のサウナで汗ながそさんを担ぎながら大活躍をしていたらしい。
医師の診断によると、汗ながそさんは旗日で体調がすぐれなく軽いめまいを起こしただけで、付添人の末吉は「びっくりした(だ)」とサウナで汗ながそさんに口うつしで水を飲ませようとしていた。
亀好き高等学校では、毎年体育祭で騎馬戦がおこなわれており、芽吹いたばかりの男女にとって一番の人気種目となっている。ワカメ大好き教頭さんは「末吉は騎馬戦だけはとても真剣」と話しているが、関係者は「保健体育も(だ)」と否定しているという。
サウナで汗ながそさんの同級生(17)は「末吉班は騎馬戦の競技中にいきおいあまって、ワカメ大好き教頭のズラも獲った」と話していた。
【スポーツ登下校新聞】


末吉の掃除 

2008年03月01日(土) 23時28分
末吉は新聞沙汰の罰として、教員専用トイレの掃除を、国語教師の好きすきキス子に命じられる。

先生様よ。おらはできねぇ、できねいよ。お天道様が恥ずかしがって出てこなくても、お月様がめんどくさくなって隠れても、まったくおらはできねぇ。男子トイレは清掃したさ。でもね、考えてごらんさない。教鞭をとる女教師たちが、束の間の休息をとる場所に、オトコのおらが入っていくってのはいけねぇよ。身のすべてをさらけ出す性地に、汚いモノをぶら下げたおらは行ってはならないだ。おらのモノは汚い。昔から、大切にしなければならなかったヒトに、おらのモノは一瞬のために酷いことをするだよ。でも、おらはそれがスキ。大好きだ。すきだからこそ、その一線を越えてはならねえだ。たとえば、おらが掃除するとするだ。そんなときに、あんたは個室でいいことをするの? たまっていたアレを出すの? それを自転車のサドルでこするの? それがおらはゆるせねぇ。断固としてゆるしちゃおかねぇ。シュッ、シュッ、シュッ、だ。そしてどうするの? 備え付けている紙でどこを拭くの? 愛称はなんていうの? 跳ね上げているの? ウォシュレット当てるのうまい? やるせない。どうにか、なっちゃいそうだぜ。腰に深い鈍痛が走るぜ。ところで、この学校にはいろんな生徒がいるだ。もちろん勉強のできる生徒がいいに決まっている。でも、先生の嫌いな生徒の中にも、よい生徒は絶対にいるはずだ。今は反抗的かもしれない。しかしそれだけはとてもいい生徒はぜったいにいるはずだ。おらは、そんなわけで女子トイレの掃除だけは反対だ。そして、女子更衣室なんてモノは掃除するべきではない。女が臭い。どうにかなっちまうぜ。ちなみにおらは清掃がスキ。女子更衣室の掃除も命じられたら、この女子トイレの掃除もやっちゃいそうだ。それなら、天道様が恥ずかしがって出てこなくても、お月様がめんどくさくなって隠れても、掃除だけはするだ。先生、ついでにウォシュレットの実技をお願いしますだ。いろいろあったけど、すべて水に流そう。


男のロマン 

2008年03月01日(土) 23時30分
末吉はデパートの女性下着売り場で店員にご託を並べている。

ショーツが小さくて薄いだ。おらはぜったいにゆるさねぇ。これでは拒食症の女性の手足でくんろ。たとえばだ。お天道様がオレンジに輝いていても、お月様がかるく紅をさしたようになっていても、おらはこれだけは我慢できねぇ。だいたいがな売り子さん。こんな生地では、月のモノがおじゃましまーすっておいでなすった時に、どう対処するの。下の商品が透けて見えるぞなもし。それにおじゃまするのは、それだけとはかぎらないでゲス。乳白色の液が出た時に、これではしたたり落ちてくるばってん。お尻とふとももが冷たくなるってことよ、ソイナソイナァ。おらは苦労しただ。他人様には言えないほどの試練があっただよ。女性は女神。おらはそんな時に酒を飲んでいただ。たまたま競馬で大勝ちして病院についていく約束を忘れてしまっただ。これで二人は破滅さ。すべての終わり。ジ・エンド。おらはその時、男ではなくなってしまったのさ。そうさ、おらは殺人鬼。父親としての最悪最低の仕事もできなかった大バカ野郎さホイホイホイ。ところで、このアンティーク調の繊細なレース使いはなんだ? アシンメトリーなデザインに意味があるの? それにこのおリボンはあなた様にお届けしますって意味だか? しかもなぜ、カタログのモデルの女性が下着姿でティーカップを持っているだ。さらにこれ。生地がないじゃないの。ほとんど紐だぁ。前と後ろがわからねぇ。わかりゃしないよ。ノイローゼだよ。そうか、これがTバックって言うヤツか。けどこれでは下着の意味をなさねぇぞ。よし、分かっただ! これは紅茶用の道具なのだ。これに紅茶の葉っぱさ包んで、ティーカップに浸すんだ。だからモデルの女性は、下着姿で午後のひとときを楽しもうとしていただ。なんてことだ。おらたちに内緒でこんな秘密兵器をつくりやがって。おらも紅茶を楽しむだ。ティパック一枚ください。


ダンス・ダンス・レゲイダンス 

2008年03月01日(土) 23時31分
末吉はクラブの黒服に入店を断られる。

バカこくでねぇ〜! おらはこう見えてもスケベだぁ。誰がなんと言おうと正真正銘のドスケベだぁ。お天道様がりんごになっても、お月様がストロベリーになっても、おらは神髄のスケベを究めるだ。ところで、なしておらがここにきたと思う。さぁ、クイズです。すっとこどっこい、すっとこどこっい、すっとこどっこい、ブー。時間です。正解は、阪急の駅ビルの本屋でチケットぴあを買って流行りのクラブを探そうとしていたのですが、それが関東版で、関西人のわたしは新宿の地図で難波のクラブを探していました。でも、なんとかなるもんですね。難波までの道のり、その雑誌を読んで時間をつぶせました。どうだ。これが正解だぁ。微妙どころか、完全に問題の本質から離れているだ。笑うな。アハハハハって笑うな。おらはいつも真剣勝負。幼い頃から真面目一筋だ。そういうわけで、肉欲ありありのレゲイダンスはやっているの? それを観たくてここに来ただよ。おらの目の横につけたキラキラ・ラメは本気の証。求愛のダンスって聞いて、いてもたってもいられなくなってしまったのホイ。あの腰の振りは、ホイホ。中腰になって腰をクネクネさせてまるで人間ロケットだ、ホッホ。それはとてつもないモノを噴射させようとしているかのようだホッホッホッ。おらは特技があるだ。お尻と太ももの肉がブルブルしている、その肉の躍動をコンマ1秒単位で見ることができるだ。ウソじゃねいぞ。おらは未だにウソだけは言ったことはねぇ。でも本当のことも言った試しがねぇだ。そしておらはあの腰の振りだけはゆるせねぇ。おらはどうしようもない人間だ。あと5振りって時に、我慢できなくて、そのまま続行してしまうだ。その後に、「認知してね」って言われて、どうしょうって悩んで、また腰をふってしまうだ。見つめられて、「もう安心だね」って。おなごは怖いだ。腰がすわっているだ。でっ、この話とは関係ないのですけど、取材に応じてくれたレゲイダンサーさん。ありがとうございました。かなり失礼なことを書いてしまってすみませんでした。このままでは、もっと失礼なことを書いてしまうので、このへんでやめときます。では、またね。おらは、ほんとうの意味でスケベだぁ。チャンチャン♪


体と心の汗 

2008年03月01日(土) 23時32分
末吉は原付バイクに轢かれたのが縁で知り合った女子大生と公園のベンチに座っている。

だいじょうぶだかぁ〜。おらはそんな男ではないだよ。お天道様がお月様になっても、お月様がお天道様になっても、おらは卑怯者じゃねぇ。ただおらは、スカートの中が湿気ているかなって思って、すこし風を入れただよ。ビックリしただか? よい年にするために体の邪気を祓わなければならないだ。溜めて溜めて、一気にケイレン。どうしようもない時にこそ深いだ。だから、おらはもう、スカートの中のことで頭がいっぱい。娘っこは、洋服とかケーキとかで、頭の中がいっぱい。外と内を攻めてくんろ。おらは、その真ん中を攻略するダッチャ。怒った? うっそ冗談、ジョウダンだよ。困るな。うん、困る。僕をそんな輩と同じにしてもらうと、あなたも同じような人間だと思われてしまう。おらのことが好きなんだろう。ではなぜキミは僕の愛を受け入れてくれないんだ。わたしは家族を捨ててきた。すべてを投げ出してきたんだ。なのにキミは、この後におよんで……。この足を見てくれるかな。脛の傷はキミが付けたんだ。傷跡は生涯残ってしまうだろう。しかしわたしが言いたいのはそんな些細なことではない。そんな傷よりも、わたしの心の傷を癒してほしい。分かるね? もう大人なんだから分かっているよね? ビックリマンモス分かるよね? ところで、ほらみてみるだ。神社の境内はたいへんな人たちで賑わっているだ。おらたちも負けずにニギニギしてやろう。明日の未来のそのまた明日は、昨日よりも確実に進化しているだ。だからおらたちも、ニギニギホメホメしよう。そしてホメホメしよう。さらにホメホメしよう。嫌になるまでホメホメしよう。帰り際までホメホメしよう。電話までホメホメしよう。あんた、泣いているだか。その封筒はなに? お金で解決しようとしているだか。おらはお金はいらねぇだ。あんたの愛がほしいんだよ。もう泣くなって。あんたが泣くと、おらまで悲しくなってしまうだ。だから、もういいだよ。忘れる。忘れるって……。うっ、エーン、エン。一緒に泣いて、すべてを忘れるだ。エーン、エン、エーン、エン……。そして泣き疲れたらホメホメしよう。


汗だく 

2008年03月01日(土) 23時34分
末吉はフトンに原付バイクに轢かれたのが縁で知り合った女子大生といる。

おら、もうできねぇ。まったくできねぇだ。お天道様が黄色くなっても、お月様が真っ赤に燃えても、そう何度もできるもんじゃねぇ。そりゃ、それを教えたのはおらだ。だからって、毎日毎日することはねぇだ。ものには程度ってものがある。それをお前さんはまだわからねぇだ。そりゃおらはお前さんが好きだ。焼きそばのイカに混じった小さなタコよりも、札幌ラーメンに入っているコーンよりも、お前さんが好きだ。大好きだからこそ、こうして正月にも会っているだ。あっ、噛むな。耳を噛むな。痛いだ。イタタタタタァ〜だ。でも、こうしておらたちが出会ったのも運命かもしれない。正直に言おう。おらはチャンスだと思った。バイクに轢かれて痛かったけんど、こんなきれいなお姫様に出会えてうれしかっただ。しかし、おらはこんな身なり。田んぼさ耕している水飲み百姓だ。おらは稲の善し悪しならわかるけんど、娘っこはわからねぇ。どうすればよいか分かったもんじゃねぇ。一揆を起こそうかと思ったほど悩んだだ。で、おらは丈夫をかけた。いや勝負をかけた。お前さんはおらにバイクで体当たりした。だから、おらもお前さんに体当たりしたんだ。あっ、くすぐったいだ。そこはコチョバイだ。フヒャフヒャウ〜だ。けんど、お前さんほどのよい娘っこは世間にそうそういないだ。うん、そうそう、おらは男になった。たくましくなっただ。あら、なにをしているだ。お〜い、おいおいおい。どこでそんなテクニックを覚えただ。おらはそんなこと教えてないぞ。いいのか。いいのさ。ぼくたちはおおきなソラだ。未来がある。待っていた。必ず見つかる。そこにいこう。ソラのようなおおきな翼をぼくたちは持っていた。


のろしがこだまする 

2008年03月01日(土) 23時35分
末吉(14歳)は、校舎の裏ですべてをご存じの先輩たちにアレのソレを教えてもらっている。

知らねぇ、知らねぇ、知らねぇ〜だ。そげなことができるわけがねぇ。おらは聞く耳もたねぇだ。お天道様が赤黒く大きくなっても、お月様が赤黒くパックリ開いても、おらはそんな赤黒いこと信じねぇだ。あんたらは嘘つきだ。本当のことを言ってくんろ。おねげぇしますだ。この通り。えっ、ほんとなの。みんなして、おらを騙くらかそうとしているのか。そんなことでヒトなんかできるはずはない。心の鍛錬が足らないからだ。包丁をもっと研ぐだ。みんな、家に帰って包丁をもっと研ぐだ。マグロのお刺身がスパッと切れるぐらい、トマトが原型のまま切断できるぐらいに。だからそんな凄いことが、簡単にできるオニオンスライスのようにシャキシャキ言えるだ。ちょっと待ってくれ。あまりの衝撃で立ちくらみがしてきた。視界が揺れている。ちょっと、おしっこ行ってくる。待った〜? 全力で走って行ってきただ。そういうわけで、せんぱーい。図を書いて説明お願いしまーす。元気が出てきたなだって。そりゃあ、男の一大事ダワサ。誰もが必ず経験する今この時に、気絶なんかしてられないカタサ。さっきはちょっと危なかったテントサ。おしっこが漏れそうだった元気な息子サ。ウムウム、なるほどナルホドって。せんぱいのヤツって、こんなにササクレだっているんですかぁ〜。せんぱいってスケベェ〜。世界で五本の指に入るほどスケベェ〜。スケベのなかのスケベェ〜。価格破壊のスケベェ〜。おっと、これはなんだい? 五線譜の最初に書かれている記号のような古代文字は。それがそうなの。うふーん。そうだったの。なるほどね。チンチャラ可笑しい。ヘソでお茶が沸かせるって話よ。それがそうなら、早く言うべきだった。ジメジメして。あんた男でしよう。男なら男らしく、すぐに白状すべきだったのよ。そうよ、わたしは今でもあんたが好き。でも、今のいまから嫌いになるわ。大嫌いになってやる。わたしは強いのよ。先輩はとんでもない、肉屋のせがれだわ。それはそれとして、この発見はおらたち男だけの見解だ。もう一つの種である女性の意見を聞いてみて、はじめてこの論理は成立する。つまりは、片手落ち。ウダウダ野郎同士で話し合ってもらちがあかない。論理を完成させるために、秘宝館にいくだ。古典と科学と現代社会と音楽の女教師たちを説き伏せて、秘宝館に連れて行ってもらうだ。雄叫び、よろしく。えいえい、おーう! えいえい、おーう! えいえい、おぉーー!


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