ネズミに引かれるような日々

November 20 [Tue], 2007, 13:13
昔ね、ハムスターを飼ってたんですよ。



ずっと忘れてたんですけど、あれは小学生くらいの頃になりますかね。
当時「あのね帳」とかいう専用のノートがあって、「先生、あのね……」という出だしから始まるんですけど、
なぜか告白形式のような体裁を取るこのノートに家庭の恥やら身近な出来事やらを書いて
提出しなければならないという、今思えば何の罰ゲームだったんだろうって感じですけど、
それにハムスターのことを書いた記憶があります。



なぜハムスターを飼っていたかというと、「なぜって、飼ってたから」とか言いそうになりますけど、
まあ、理由を無理矢理付けると、以下のようになりますね。



ウチは、何度か引越しをしたらしくて、住居が落ち着くまでにエラく難儀したそうなんですけど、
その終着点が、何を隠そう、俺の生家であるボロっちくて狭いマンションなんですよね。
つまり、その引越しにまつわる悲喜こもごもっていうのは俺には直接関係無くて、
当事者である親から聞き出そうにも、そっと口を閉ざすばかり。
何やらただならぬ事件があったらしい、ということだけは分かるのですが、どうにも判然としない。
我が家の七不思議の一つとなっています。知らないのは俺だけですけど。



ま、その辺の事はいずれ親父から、安物の焼酎でもしこたま飲ませて聞き出そうと思ってるんですけど、
とにかく重要なのは、マンションに住んでいたということ。
今は知りませんが、当時のマンションっていうのは、大抵ペットなんて飼えなかった。
犬とか猫とか、割と好きだったんですけどね。
毎日のように友達の家に遊びに行っては、そいつの飼ってた犬をオモチャにしまくり、
神経衰弱に陥れて下痢させた、っていうくらいに好きだった。(あくまでも例えです)



当時の俺は、正直言って、他人があんまり好きじゃなかったんですよね。
今と違って生活の知恵もありませんでしたから、つまらない時は平気でつまらない顔してましたし、
他人のやってることに難癖付けたり、集団行動を普通にすっぽかしたりと、
ホントに空気を読まない、それでいて大人には妙に評判が良い、ロクでもないクソガキだった。



そんなわけで、一部の友人とファミコンばっかりやってた記憶があるんですが、
小学生なんて時間と体力があり余っているもので、半分でもいいから分けて欲しいんですけど、
まあとにかく、当時の俺はたいそう退屈していたわけです。
そこで、「我が家でも一度、ペットを飼ってみようじゃないか。犬や猫は無理だから、小動物にしよう」
というミミズばりの単純思考によって弾き出されたのが、当時流行のハムスターだったわけです。



あいつら、ネズミと何が違うのか分からないんですけど、妙に人気がありますよね。
尻尾ブッちぎったら絶対に見分け付かねえだろ。
ハツカネズミとか、普通に愛らしい顔してますしね。
・・・・・・っていうかこいつ、ウチで飼ってたハムスターと同じ顔なんですけど。
ひょっとしたら店員に騙されてたのかもしれない。



で、実際に飼ってたジャンガリアンハムスターの方を検索してみると・・・・・・確かにこっちだった。
全然違うじゃねーか、どうなってんだよハツカネズミ。
雑種の分際でこの俺をたばかろうとは生意気な。ゴキブリでも食ってろ。
っていうか頼むから食ってくれ。同居するならお前の方がマシだ。



そんなこんなで2匹のハムスターがウチにやってきましてね。
それはもう大変な勢いで可愛がりましたよ。
ハムスター側からすれば、変な環境に連れ込まれて毎日ちょっかい出されて
エライ迷惑なんでしょうけど、そんなことは気にしていられないってくらいに可愛かった。



毎週土曜日には、ケージの中のオガクズを全部捨てて、洗って、また入れなおします。
水を飲ませる専用の道具があったんですけど、キツく閉めすぎてて全然水が出なかったらしく、
いつまでもへばりついてるのに気づいて慌てて直したりとかね。
トイレにおしっこすると砂が固まって、それをスコップで拾って捨てるんですよ。
ウンコはほとんど匂いがなくて1個1個が小さいので、そこら中に落ちてましたね。



こういった事を細々と覚えているところからも分かるように、主に世話をしてたのは俺だったんですよね。
その割に、姉にばっかり懐いてた。あの恩知らずのクソネズミ共が。



でも、ハムスターは2〜3年しか生きられない生き物です。
1匹に腫瘍ができて、病院へ連れて行ってもまったく原因が分からず、治りませんでした。
そして少しずつ衰弱が激しくなっていき、ある日の朝、息を引き取りました。
そしてその翌日、まだ元気だったはずのもう1匹も、後を追うように亡くなってしまいました。
ケンカもよくしていたけれど、やっぱり仲が良かったのでしょうね。



長くそこに居た者が、ある日突然に消えてしまう。
そしてもう二度と帰ってこない。
当たり前のことなのに、この文章を書いていてとても切ない気持ちになるのは、何故なのでしょうか。
いや、本当の理由を俺は知っています。でも認めたくないだけなんですよね。
本当は、論文紹介の準備がまるで出来ていないのに、ブログなんか書いてるからです。



ふー、一時はどんな方向に向かうかと思ったけど、書き終えてみればいつもの俺で良かった。死にそう。
  • URL:http://yaplog.jp/saosra773/archive/11
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