◇そして現在◇ 

2006年05月10日(水) 6時59分
沙織は今年で10年目の夏を迎えます
沙織の命を救ってくれた幼かった子供達も11歳と9歳になります。

一番下の娘はもうすぐ3歳です。
別居していた旦那とは今は一緒に暮らしています。
旦那は次女について何も聞きません。何も言いません。
真実を知っているのかどうか・・沙織にもわかりません。
それでもいいと・・・今は思います。

真実とは大切な事なのかも知れませんが
それを知ることが必ずしも幸せであるとは沙織の経験上
思えないのです。

沙織は未だに【人格障害・摂食障害・鬱病】を克服出来ずに
それに纏わる様々な身体的・心理的症状で悩む日々も少なくありません。
それでも
今は「生きていて良かった」と思います。

父が死んでもうすぐ7年、母は近くのマンションで好きな人と
暮らしています。
兄は県外に家族で暮らしている事でしょう。
兄からの接触は妊娠と同時になくなりました。

沙織は幼い頃から「存在」を否定され続け虐待されてきました。
結婚するはずだった彼・子供・そして親友・・を失って
「人間の死」というものに
戸惑い、苦しみ、もがきながらも、それでも私は生きている。
子供達の言葉に命を救われ、未熟児で産まれた娘には
「生命力の強さ」を教わりました。

こんな人生でも今、私は確かに生きている。
そしてブログを始めて(あちらの方が主ですが)たくさんの
人に巡り合いました。
今は心の友であり大親友であり・・私の支えになってくれています。

生きていたから巡り合えた、そう思うのです。

決して幸せな人生ではなかったのかもしれません。
でも、人はそれぞれ辛さを抱えながらも一生懸命頑張っている。
だから私は、これからも彼女達と一緒に・・頑張ります。

今まで読んで下さった方、ありがとうございました。
沙織を支え続けてくれたかけがえのない人、本当にありがとうございました。

これからこのブログは沙織のままで思うことあれこれのみに
なります。更新は不定期です。

出産 

2006年05月09日(火) 7時35分
沙織が妊娠7ヶ月の時に旦那との別居生活が始まった。
<この子は私の子供・・どうか無事に産まれてきてね>それだけ。

そして予定日よりも三週間も早く破水してしまった。夜中だった。
心細かった。1人で産もう・・決心はしていても
いざ、その時を迎えると不安だった。
しかも・・・こんなに早く破水して・・。

上の子供達を母に任せ、1人でタクシーで病院へ行った。

そして診察。破水をしているので、もうお腹の中にはおいておけない・・。
沙織はすぐに陣痛室へ移された。
それなのに・・・陣痛はなかなかこない。
上の子達もそう、2人とも出産に3日・2日と時間がかかった。
緊急の帝王切開手術になった。
けれども、配偶者または家族の同意書とサインが必要。

看護婦さんが旦那に電話をしてくれた。
すぐに病院まできてくれた旦那は同意書にサインをした。
そして沙織に一言。
「ここで待っているから、頑張れよ」ストレッチャーに乗せられて
手術室の前の大きな扉に向かう時、かけてくれた旦那の精一杯の言葉。

そして、一時間後に次女が産まれた。
普通であればそんなに時間はかからない。
沙織は術中に子宮内の太い血管を損傷して大出血をおこした。
それの処置に時間がかかってしまった。

全身麻酔に切り替えられたために
沙織は産まれた我が子の顔を見ることが出来なかった。

<2145g> 次女は未熟児で産まれた。
その為、産まれてすぐに保育器に入れられてしまった。

手術が終わり沙織が麻酔から覚めたのは・・朝だった。
病室には旦那がいた。
「チビだけど元気だよ、可愛い女の子だったよ」そう言って笑った。

不倫 

2006年05月08日(月) 7時18分
沙織は不倫をしていた。相手は年下の独身の男性。
兄からの暴行で、確かに家庭に戻れば温かさがあったけれど
「沙織は旦那も子供達も・・裏切っている」

そんな負い目と、いつ家族にバレルかもしれない恐怖で
毎日が不安。

そんな気持ちをどうすることも出来なくて・・ホステスに復帰した。
毎日アルコールを浴びるほど飲んだ。

お店に出入りしていた業者さん、それが彼だった。
「どうしてそんな飲み方するの・・?楽しんで飲んでるように見えないよ」

今の状況だったら・・・こんな言葉には何も感じなかっただろう。
けれどその時期の沙織は
その言葉に、その言葉を発した彼に、心の安らぎを求めてしまった。

彼と過ごす時間は沙織にとっては別世界にいる・・そんな感覚。
彼とお店が終わってから何度も何度もデートした。

「沙織にどんなことがあっても、ここにいるからね」
そう言ってくれた。
けれど、そんな彼にも兄との事は話せなかった。

そんな付き合いが続く中
「別れられないの?旦那と・・・」目に涙をためて彼が言った。

捨ててしまおうか・・?何もかも・・・
こんなに辛い現実しか沙織にはないのなら・・・

そう思った。そして彼が別の街でアパートを借りた。
「今夜、お店が終わったら、バック1つでアパートへ来なよ」
そう言われた。
「家に1度戻って、最低限必要なものを持ってくるね」
と沙織。
「ああ・・、けど荷物は最低限だよ、たくさん動かすとバレルから
 必要なものはこっちでそろえればいいんだから・・」
と彼。

そして
「沙織、俺、アパートで待ってるから・・」彼はそう言った。

沙織は荷物を取りに家へ戻った。静かに・・気付かれてはいけない。
そして小さなバックに必要なものを入れた。
家の鍵・保険証・母子手帳・離婚届・・・・テーブルにおいた。

最後に・・子供達の顔を見たい・・最後だから・・
そして2人の子供達の安らかな寝顔をみた。

そのまま・・・・・夜が明けてしまった。
沙織は結局、家を出る事が、子供達を捨てる事が
出来なかった。

旦那との別居 

2006年05月02日(火) 19時12分
沙織は子供を産むことを決めた。
それは自暴自棄とかではなく・・言葉にするのは難しい気持ち。

旦那はとても献身的になった。
沙織の精神的な症状がひどかった時期は
ものすごく私を、そして子供達を気遣ってくれていた。

そしてすこし時が経ち、沙織が兄との関係を強要され始めた頃から
次第に夫婦の関係に亀裂が入り溝になっていった。

きっかけは・・・些細な事。
それでも、兄との関係を強要されている時期には
旦那の温かさ・帰る場所のあることが沙織にとってはある意味
救いだった。

兄との関係を強要されている頃
沙織はホステス業に復帰していた。

アルコール・・・男・・・何でもいいと思っていた。
何かで自分を紛らわし一瞬でも現実というものから
逃げていたかった。
目を背けていたかった。

毎日のようにお酒を飲み、お店では男達とのどうでもいい話で
大はしゃぎ。

そんな沙織に、旦那は言った。
「沙織・・・弱っていた時の方が、可愛かったよ」
そんな些細な旦那の本音であろう言葉が
夫婦の溝をどんどん・・大きく深くしていった。

それでも沙織の妊娠を、旦那は喜んでくれた。

もしかしたら・・・・旦那は自分の子供ではないということを
この時から知っていたのかもしれない。

そして、つわりが治まるまでは献身的だった旦那も
お腹が大きくなってきた妊娠7ヶ月に入る頃、家を出た。

別居生活のはじまりだった。

わからないままに 

2006年05月02日(火) 7時32分
それからの沙織は毎日の気分変調が激しくなった。
とにかく色々な事が頭から離れない。
どうしていいのか、自分がどうしたいのか・・わからない。

けれど、沙織の体調の変化に旦那が気付いてしまう。
もともと、妊娠するとつわりがひどかった沙織は、この時も
隠し通す事は出来ずに妊娠3ヶ月で知られてしまった。

そして旦那に知られてしまった以上、沙織にとっての選択肢は
なくなってしまった。

そして連日見る「同じ夢」
苦しかった。
けれど、赤ちゃんは、確実にお腹の中で大きくなっていく・・

つわりが治まる妊娠五ヶ月頃には・・沙織の心も少しずつ
変化をしていった。

「よし・・・辛い人生の選択になるのかもしれないけれど
沙織がこの子を守っていかなければ・・・」と。

確かにそれでも自責の念が全て拭いきれたわけではなかった。
それでも沙織は
【子供の存在を否定する親】にはなりたくない・・・そう思った。

あなたが1番よく知っているじゃない・・
自分の親に存在を否定される事の苦しさ・辛さ・悲しみ・・
あなたはそんな思いを自分の子供にさせるの?
子供には何の罪もないのよ・・・
もちろん、死産してしまったあの子にも何の罪もないのに・・
生まれたくても、生きたくても
それが叶わない子供だって大勢いるのよ・・・


そんな思いが心の中で大きくなる。

妊娠 

2006年04月28日(金) 16時14分
妊娠は間違いなかった。
けれど・・どうしよう。頭の中はただそれだけ。

病院の帰り道はどこをどうやって帰ってきたのかも覚えていない。
まるで・・私だけがとんでもない場所から自分を見ているような感覚。

家に戻れば普段と変わらない生活なのに
子供達と旦那と・・やっと少しずつ平穏な時の流れを感じることが
できるようになっていたのに。

「誰にも言えない・・・こんなこと」 もう、どうしていいのかわからなかった。

堕胎・・そんな思いが心の中で強く強くなっていく。
それが1番、そう沙織は思っていた。

数日後に兄はやってきた。沙織の苦しみも悲しみも何も関係がないような・・
そんな顔をしているのが憎らしくてたまらなかった。

「私、妊娠したのよ・・どうしてくれんのよ!!」
今までの不安とか恐怖とか・・殺意とか感情が溢れ出した。涙と一緒に。

「そんなの知らねーよ、さっさと始末しろよ、金は出してやるよ」
案の定そう言われた。
そして沙織もそれを望んでいた・・・はずだった。

けれど・・・沙織はどうしても病院に行く事が出来なかった。

焦っていた。
早く何とかしなければ・・・・
でも、心でそうは思っても、身体が思うようにいかないのだ・・・
そして沙織の中で重なる遠い遠い記憶。

沙織が18歳で失ってしまった「彼」そして「赤ちゃん」。

夢を何度も何度も繰り返し見た。

彼と子供と沙織が笑っている・・そして「ママ、ママ・・」聞こえる声。
幻聴、だったのかも知れない。
それでも確かに沙織には聞こえた。

体調の変化 

2006年04月28日(金) 7時47分
兄からの性的暴行は2年半にも及んだ。
それでも、沙織は生きていた。死にたいと・・・何度も思った。

けれど、もうそれは出来なかった。
あの日・・・踏み切りに子供達と立った朝の記憶が忘れられずに・・

兄は週に1度は理由をつけて家にやってきた。
旦那がいても子供達がいても・・・沙織の態度や振る舞いを
楽しむかのように・・・

いつか絶対に殺してやる・・・・殺意だった。
沙織には、現実とそうでないことの区別さえもつかなくなっていた。

それでも、子供達の顔を見ると、心が少しだけ安らぐ日々。
旦那に対して負い目を感じながら
それでも、この温かさから離れたくない・・・そんな事を思っていた。

ある日
沙織は自分の体調が思わしくないことに気付いた。

食欲不振・微熱・吐き気・倦怠感・・・・
いつもの【ウツ】とは違う。
そして、生理が2ヶ月も来ていないという事実。

もしかして・・・・沙織の頭の中に【妊娠】という言葉が浮かんだ。

そんなはずない!そんなことあるわけない!
絶対に・・・違う、そう思いたかった。
思い過ごしであって欲しかった。間違いであって欲しかった。

けれど・・その気持ちとは裏腹に
確かに感じている妊娠の兆候。それは・・・沙織にとってこれからの人生を
大きく左右する紛れのない事実だった。

今の私 

2006年04月26日(水) 7時30分
少し、沙織の過去から外れてみよう・・・

今は現在の沙織の気持ち。ここに書いてみよう。

何をどう書いて良いのか・・それも自分で把握は出来ていない。


沙織は今、すごく痛い。
何だろう・・この痛みは?

傷はさ・・・治りかけてる時に疼くんだよね。
傷だらけで、血がダラダラ流れている時は、それほど痛くはない。
けれど
その傷が治りかける時が1番痛くて痛くて・・・疼いて疼いて・・・。

そんな時は必ず<もう1人の沙織>が顔を出す。

凶暴で・攻撃的で・何もかも否定的で・自虐的。

こんなんで、どーすんのよ? って思う。

けどね・・・どうしたらいいのか、わからないんだよ、沙織にもさ。
もう1人の沙織をどうしたら消してしまえるのか?
もしくは消さずに受け入れて認めて一緒に生きていくか?

沙織のままでいるということはきっとこんな自分が度々顔をだすということ。

そんなんでいいのかな・・・

でも、どうにもならないこの感情、涙と怒りが怒涛の如く溢れ出す。

昨日は仕事中に大泣きだった。
別に何もないよ、ただ、突然溢れ出た涙がどうしようもなく悲しくて。


そんな事も考えたり思ったり・・・これも沙織のままなの。ごめんね。

心と体の分離 

2006年04月23日(日) 15時34分
沙織の心と体が離れていく・・・・そんな感覚に陥っていた。

まるで、沙織の身に起こっていることが他人事のような感覚。
「あれは・・沙織じゃない・あんなの・・私であるわけがない」
そう思うしか、もう沙織は<生きる>為の手立てがない・・そんな感覚。

沙織は自分で自分というものを「再び否定」していた。

あの頃と同じ。

幼い頃から父に罵倒され、殴られて、蹴り飛ばされて痛かった怖かった日々。

その頃と同じ。

そうして、沙織は自分の過去に蓋をしてしまう。

けれども、不思議な事に兄からの暴行はしっかりと今でも記憶が残っている。
父から受けた虐待の記憶は
ほんのひとかけらの断片的なものしかないのに。

いっそ・・・
こんなことも記憶から消えてくれれば、どんなに沙織の心は楽になっただろう。

苦痛の日々 

2006年04月23日(日) 15時04分
兄からの暴行は沙織が28歳になるまでの約3年間続いた。

兄と父の葬儀で再会して沙織はまた以前のように兄のストレス・欲求の
捌け口にされる日々がくるなんて・・思ってもいなかった。

忘れたい・・なかったことに・・記憶から消え去れ・・・
まだ、中学生だったあの頃、ただそれだけを思っていた。願っていた。

悪夢は繰り返される・・

けれども、沙織はあの頃とは違う。旦那もいて子供もいて・・たくさんの問題を
抱えながらも「家庭」というものの中にいた。
そこは、沙織にとって1番温かな場所だった。
どうしても・・旦那には言えない、どうしよう・・・こんなことがバレたら・・・

兄はそれから度々、沙織を待ち伏せるようになった。
沙織の仕事が終わる頃(深夜)を目掛けてお店にも来るようになった。

そして沙織の耳元で、脅す日々。

「こんなこと、誰にも言えないよな・・旦那や子供はどう思うだろーな」
そう言いながら笑っていた。

こんなヤツ・・・!人間じゃない・・・!兄でもない・・・!
そう思った。

そう思わなければ、沙織がもたなかった。
誰にも言えない・・沙織は最低だ・・・汚れてる・・・汚い、汚い、汚い!!

沙織は確かに生きていた。
けれども、そこに心というものはもうなかった。

自分の中の心も声も・・・・完全に見失っていた。

お願い・・誰か、私を助けて。
来る日も来る日も、そう思いながら、それでもそこからは逃げられない日々が
続いていた。
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