ホシハ チカニ オドル

February 21 [Mon], 2011, 0:31
昨日は日帰りで広島へ。
我が家族と、楽市グループの田口さん、三宅さんと一緒にTremoro Angelosの『ホシハ チカニ オドル』を観てきた。
Tremoro Angelosとは、大槻オサムさんと、谷本仰さんユニット。

大槻オサムさんの芝居と身体表現、そして、谷本仰さんの作曲・演奏で、原発事故をはじめさまざまな難死をとげた人々の声を「起こす」舞台作品。
内容については、すでに長山現がブログに書いているので、それをご参照いただきたい。

自分の中にいろんな感想があるのだけども、いま言葉にならないことがいっぱいある。
いま頭の中をグルグルしていること、観た時に感じたのは、大槻さんの表現、存在を、とても不思議に感じたこと。
久しぶりに、自分がこの作品をやったらどうやるだろうか、思わずにいられない感じになった。
大槻さんはホントに不思議なのだ。
きっと台詞も、動きもこうだと決めていないに違いない。
重いテーマを扱っていて、叫びになるかなと思うところを飄々と演じていくのだ。
この優しさはなんなのだろう。
Toremolo Angelosというのは、戦慄する(あるいは震える)天使という意味なのだそうだが、天使に違いない大槻さんは、戦慄を笑みに変えた(とあたしは思った)。
大槻さんは、「最初から良い意味で「自分の作品」という気がまったくしない、それでいて、自分にしかできないものをやっているという感覚もしっかりあって、ホントに希有な経験をしている」と言っている。

同じ演者として『ホシチカ』の大槻さんの在り方は、とにかく気になる。
その感じを追体験してみたい渇望におそわれる。
ラストあたりで、あ、あたし、泣くかな? と思ったけど、涙はでなかった。
その理由を知るためには、あたしは大槻さんに弟子入りしなければならないかもしれない。
でも広島に移住はできないので、お腹の中に落ちてきて、それが頭の中でグルグル回ることを咀嚼しながらどう昇華できるのか、試行錯誤していくことになるなと思った。

つまりあたしは、『ホシチカ』をみて、理解がついていかない状況に陥いるという感動を味わった。不思議で静かなショックだった。

それと同時に、演奏で、難死をとげた人を「起こす」と言った谷本さんの言葉が忘れられない。
大槻さんの不思議と、谷本さんの死者を起こす音楽が、胸の中で輝く星空になる。

綿々と続くイノチはひとつなのだと思った。
  • URL:http://yaplog.jp/sanokiri/archive/741
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プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:佐野キリコ
  • アイコン画像 誕生日:1967年3月23日
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野外劇団 楽市楽座 副座長。
2010年より、一家三人、投げ銭の野外劇で全国旅公演を開始。
以来、毎年北は北海道から南は沖縄まで、屋根なし壁なしの野外円形劇場を各地に設置して上演を続けている。

1999年に楽市楽座入団。以降、看板女優として活躍。制作や衣裳も担当。
2005年楽市楽座『肉月』金魚姫役で、飛田演劇賞女優賞を受賞。以降、楽市楽座の定番演目となった『金魚姫と蛇ダンディー』で、金魚姫を演じ続け、パワフルな演技と歌唱力で観客を魅了。
劇団活動のかたわら、個人プロデュースで元惑星ピスタチオの西田シャトナーと組んだり、自作自演で短編芝居の上演等、独自の活動もしてきた。
得意は声楽。飛鳥流にて日本舞踊も修行(約2年)。
旅公演を開始以降、2012年より独学でヴァイオリンを始める。2014年よりアコーディオンも加え、劇中で演奏。
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