タイムマシン 

2011年10月05日(水) 23時16分
  周知のように、ニュートリノが超高速で宇宙を駆け巡っているとの実験データが示されました。
人類は音速を超えるジェット機を開発しましたが、次なるターゲットは超光速宇宙船となったわけです。
光は質量がゼロ、然るにニュートリノは質量がゼロではないので、そういう期待を遠い招来に夢を馳せることが出来ます。 もっとも、実験による実証が真実ならばという前提です。 アインシュタインは光が宇宙での最高速であり、それを超えることは出来ないという前提で、この宇宙の設計図をレイアウトしました。 もし、実験データが正しかったら、その設計図は理論的に破綻してしまいます。 しかし、夢は膨らみます。 なぜかというと、もし超光速宇宙船が出来たら、もっと短時間に何光年も先の星を周遊できるのではないかと期待できるからです。 ところで、もし、そのような宇宙船が出来たら、それはタイムマシンではないか、と思いませんか? 超高速になると時間が逆行するというのがアインシュタインの理論でしょうから、そうなります。
然し、私は思うのです。 時間は逆行することはありえないと。 今回の実験でもニュートリノは超光速であったとしても観測されたのです。 もし、超光速であれば、時間を逆行して到達するというのであれば、ニュートリノが飛び出す前に計測されるか、或いは計測自体不可能なことではなかったかと思慮されるからです。
到達距離を時間で除したら、それは光速を超えるスピードだった、それが今回のセンセーショナルな発表でした。 これ自体は通常の出来事です。 そこにはタイムマシーンの要素は何も入っては来てはいません。 時間の逆行という事象は常に相対的な現象ではなく、それが同じ地に降り立ったときに客観視できるものだからです。 スピードによって時間の進行が異なるのは相対的であっても、、それが降り立ったときには客観的に認識できるのと同じことです。
つまり、タイムマシーンはやhり空想の乗り物でしかないことになります。 したがって、歴史を作り変えることは出来ない、 それが永遠の真理なのです。

第二夜 第一の老人の話の続き 

2010年05月28日(金) 19時14分
@「すると、そばで様子を眺めていた妻、すなわちこのかもしかですが、ぜひともこの子牛を屠らなければならないと言いましたが、どうしてもその気にはなれず、牛飼いに連れて帰れと命じ、牛飼いは子牛とともに立ち去りました。次の日になると、その牛飼いが、急いでやって来て申しました、「ご主人様、私には昔、家に泊まっていたある老婆から妖術を習い、それを使う娘がおります。あの後、あの子牛を連れて、娘のところにはいって行きましたら、娘はその子牛を見るや否や、ヴェールで顔を隠して、泣き始め、次には笑い始め、なぜ他所の男を私のところに入らせる仕打ちをなさるのかと咎めたのです。私は、他所の男、誰がどこにいると言うんだ。それに、なぜお前は、涙を流したり、その後で笑ったりするのか、と聞きました。すると、娘は、私と一緒にいるその子牛、今は魔法にかけられていらっしゃるのですが、私たちのご主人の息子さんだ、と言うのです。そして、この方をこんなふうに、それと一緒にそのお母様をも魔法にかけてしまったのは、義理のお母さまです。私が泣いたのは、父にあたる方の手で屠られたこの子牛のお母さまのためであり、笑ったのは、その方が子牛の顔をしているからだ、と言うのです。私は、すっかり驚き、早く旦那さまのところに行ってお知らせしようと、朝になるのを待ちかねて、こうして参ったのです。」

A「わしは、その話を聞いて、その牛飼いと一緒に戸外に飛び出して、その男の家に行きました。そこで、若い娘がわしを歓び迎えて、わしの手に接吻をしました。すると、例の子牛が来て、わしの足許を転げまわりました。わしは娘に、この子牛について話したことは本当かと聞きました。娘は言いました、「本当です。この子牛はあなたさまのご子息、あなたさまの心の焔です。」わしは、その娘に申しました、「もしあんたが、この子牛をわしの息子に、アダムの子の姿に返して、助けてくださったら、あんたのお父さんに預けてあるわしの家畜も持ち物も、全部あんたに進ぜよう。」娘は、わしの言葉に笑みをもらして、「おおご主人さま、それは二つの条件つきでなればお受けするわけには参りません。一つは、わたくしがご子息と結婚すること、もう一つは、わたくしのこれと思う人を魔法かけて閉じ込めることです。それをお許し願えないと、いくらわたくしが手を出しても、お宅の奥様の腹黒さに対して上手くいくかどうか分からないからです。」と申しました。わしは言いました、「わしの妻の血をどうなりと、あんたの好きなようにして差し支えない。」わしの言葉を聞くと、、娘は銅の小さなたらいを取り出して、それに水を張り、水に向かっていろいろな魔法の呪文を唱えまして、次に、その水を子牛に振り掛けました。するとすぐに、その子牛は身をゆすって、もとの人間の姿に戻りました。わしは息子に飛びついて、抱きしめました。それから、息子は、わしに、自分たち親子の身に振りかかった災いの一部始終を話してくれました。その後で、わしは、息子を牛飼いの娘と結婚させました。そして、その娘は妖術の知識をもって、わしの妻を、こうしてここにいるかもしかに変えたのです。そして、先刻、この場所を通りかかり、この商人の身に起こった事柄を伺い、いったいこの先どうなることかと、、これがわしの話でございますのじゃ。」

B「すると、魔神は叫びました、「この話はなかなか不思議だ。褒美に所望の三分の一の血をとらせよう。では、即刻、三分の二をこやつから取ってやろう。」このとき、第二の老人が進み出て、申しました。」

第一の老人の話 

2010年05月28日(金) 18時10分
第一の老人の話は次の通りであった。
@「わしが連れている、このかもしかは実はわしの妻なのです。わしはこの妻を娶り、30年近くともに暮らしましたが、アッラーはこの女に一人の子供もお恵みになりませんでした。それで、わしは一人の妾をおきましたところ、昇りぎわの月のように美しい男の子を、アッラーはお恵みくだされました。そして、平穏のうちに暮らし、その子が15の少年になりました。ちょうどそのころ、わしは大事な商用で、遠く離れた町まで出かけねばならぬことになりました。ところが、わしの妻は子供のころから妖術と魔術に通じておりました。そこで、わしの留守の間に、わしの子供を子牛に、わしの妾を牝牛に変えてしまったのです。わしは、長いこと経って戻ってきましたら、妻はわしの妾は死んでしまい、子供はどこかに逃げって行ってしまって、行方知れずだと言いました。それから一年、わしは悲しみのうちに涙しながら暮らしました。そして、「犠牲の日」が来たとき、牛飼いに、よく肥えた牝牛を申し付けました。すると、牛飼いは良く肥えた牝牛を引いて来ました。だが、その牝牛こそ、わしの妾だったのです。それで、わしは包丁を手に、この牝牛を屠ろうとしました。すると、この牝牛は悲しい声を立て、涙をおびただしく流してなき始めました。それで、わしは手を止め、牛飼いにそれを屠るよう命じました。牛飼いは、言いつけ通りにし、その皮を剥ぎました。ところが、皮を剥いでみると、肉も脂もなく、骨と皮ばかりだったのです。わしは、その牝牛を屠ったことを悔やみましたが、詮無いことでした。それで、それを牛飼いにくれてやり、よく肥えた子牛を連れて来いと命じました。」

A「すると、牛飼いは子牛を連れて来ましたが、それは子牛に変えられたわしの息子だったのです。その子牛は、わしを見ると、綱を切ってわしのところに走って来て、わしの足許を転げ回り、なんということか、涙を流し始めました。それで、わしはかわいそうになって、牛飼いに、「別の牝牛を連れて来い、、そして、こいつは残しておけ。」と言いました。

ここまで話すと、朝の光が射しこみ、王はこの話の続きを聞いてしまうまで、シャハラザードを殺すまいと、その心の中で思い、その残りの夜をシャハラザードを抱いて過ごした。

第一夜 商人と魔神との物語 

2010年05月26日(水) 19時52分
シャハラザードは父の大臣に伴われて、王のところに参内した。王は大いに喜び、その若い娘を我が物にしようとすると、その娘は泣き出した。王はその訳を問うた。娘は言った、「私には一人の妹がいます。その妹に一言別れを告げたいのです。」それで、王はその妹を迎えにやらせた。妹は来て、シャハラザードの首に抱きつき、臥所のそばに蹲ってしまった。しかし、王は立ち上がり、そのままシャハラザードを捉えて、その処女を奪った。それから、皆で雑談をし始め、ドニアザードはシャハラザードに、予てから打ち合わせていたのであるが、「おお、お姉さま、何か私達にお話をして、今夜を過ごさせてくださいませ。」 と言った。シャハラザードは、それに応えて言った、「心から悦んで、けれども、王様のお許しがあればこそでございます。」王は不眠に悩んでいた折から、話を聞くのを嫌わなかった。

シャハラザードは言った。
@「昔、あらゆる国々にわたって手広く交易をしている商人がおりました。ある暑い日、商用の途中、彼は一本の木の下に腰をおろし、食料袋から食べ物となつめやしの実をいくつか取り出しました。なつめやしを食べ終えると、彼はその種を拾い集めて、それを勢いよく遠くに投げ捨てました。すると、突然、彼の前に、丈の高い鬼神が現れ、剣を振りかざしながら近づいて来て、「お前を殺してやる。わしは、子供を抱えて運び、そこの空を飛んでいたのだ。そこにお前の投げたなつめやしの種が息子に当たって、それが最後になって、即座に死んでしまったのだ。」と叫びました。商人は助かる術がないことを悟り。鬼神に両の手のひらをさし出して言いました、「私には、たくさんの富があり、子供も妻もある身です。ですから、死後の憂いを残さぬよう、返すべき品々を返し、遺言をして、しかる後に必ずあなたのそばに戻って参ります。その上で、私を好きなようにしてください。アッラーが私の言葉の保証人でございます。」鬼神は商人を信用して出立させました、」

A「商人は自国に帰り、しかるべき責務をすべて果たし、その後に妻と子供に自分の身に起こったことをすべて話しました。すると、皆泣き始めました。それから、遺言をして、その年の暮れまで家族と一緒に暮らしました。こうした後で、いよいよ出発の決心をし、家族や親戚、近所の人たちにいとまごいをして、いやいやながらも出発いたしました。商人が件の場所に着いたのは正月の元旦でした。そこで、商人が腰をおろして嘆いていると、かもしかを鎖につないだ老人が通りがかり、商人に挨拶をして、「魔人どもの出没するこんな場所に、なぜとどまっていなさるのか。」と訊ねました。そこで、商人は鬼神との間に起こった経緯を話し、ここにいる訳を話しました。すると、その老人は言いました、「あなたの信義は、まことに見上げた信義じゃ。また、実に不思議な話じゃ。わしは鬼神とあなたとの間にどんなことが起こるか見届けぬうちは、あなたのおそばを離れますまい。」こうして、その老人がずっとそこに一緒にいると、そこにもう一人の老人が黒の兎猟犬を二頭連れて、二人のところに進んで来ました。その老人は、先の老人と同じことを訊ね、二人は一部始終を語りました。ところが、その老人が座って間もなく、第三の老人が椋鳥色の牡らば連れて彼らのほうにやって来ました。そこで、彼らは一部始終を話しました。

B「そうこうしていると、一陣の砂ほこりを巻き上げた旋風が近づいて来ました。いよいよ近づいて、砂ほこりは消え、その中から例の魔神が鋭く研ぎ澄ました剣を手に持ち、双の眼から火花を散らして現れました。そして、彼らのところにやって来て、真中にいる商人を引っ捉えて、「きさまが俺の子を、俺の命の息吹を、俺の心の焔を殺したように、俺がきさまを殺してやる。」と商人に言いました。すると、商人は涙を流して嘆き始めました。三人の老人もまた激しく泣き、涙に咽び始めました。そこで、第一の老人が、思い切って魔神の手に接吻しながら言いました。「おお、魔神の中の魔神さま、もし、わしがこのかもしかとわしとの物語をお話して、それに感じなされたら、その褒美にどうかこの商人の血の三分の一を免じて下さらぬか。」魔神は「よろしい、尊ぶべき老人よ。俺がそれを不思議な話だと思ったら、この者の血の三分の一をおまえにつかわそう。」と言いました。

C「・・・・さて、この後、第一の老人の不思議な話が始まるのであるが、それは次回にご披露することにして、今夜はここで手を休めることにしよう、、、、。」

ろばと牛と地主の物語 

2010年05月22日(土) 20時55分
大臣はシャハラザードに語り始めた。
@「昔、大河のほとりの肥沃な農地に一人の鳥獣の言葉を知っている地主が住んでいた。そして、地主の住居には一頭のろばと牛がいた。ろばの仕事は、主人が出かけるときに、乗せて運ぶだけで、そうでないときはのんびりと寝そべっていた。ある日、牛がろばのところにやって来て、ろばのいるところがきれいに掃かれ、桶にはふるいにかけられた藁と大麦が満たされているのを見て「お前はかしずかれているが、俺のほうは畑を耕すのと水車場の仕事にこき使われるばかりだ。」と嘆いた。すると、ろばは「良い事を教えよう。今度、畑に引き出されてくびきをつけられたら地面に寝転ぶが良い。ぶたれて起き上がったとしてもすぐにまた寝転がるが良い。そして、牛舎に戻されても寝転がって病気を装い、そら豆を出されてもそれに少しも口をつけず、2日でも、3日でも飲まず食わずにしておれば、君は疲れと骨折りから癒されるだろう。」と牛に言った。ところが、彼らの主人は隠れてこの話を聞いていたのであった。」

A「家畜係が牛に秣をやってみると少ししか食わなかった。翌朝、引き出してみると牛は病気になっていた。すると地主は家畜係に、ろばを一日中、牛の変わりに働かせるように言いつけた。日暮れにろばが小屋に戻ると、牛はろばの親切に感謝を述べた。ろばは、それに対して一言も答えず、強く後悔した。翌日、種蒔き男がやって来て、ろばを引き出し、日暮れまで働かせた。ろばは首の皮がすりむけ、へとへとになって戻って来た。牛はそのさまを見て、感謝を述べて言葉を尽くしてろばを褒め称えた。それに対して、ろばは牛に「「ひとつ忠告してあげよう。今日、主人が明日も牛が起き上がらないようだったら、牛殺しのところにやって、屠ってもらい、、食卓用の皮に作ってもらわなけれあばなるまい、と言っていたのを聞いた。俺は君の身が心配だ。何とか助かる道を考えたまえ。」と言った。牛はろばの言葉を聞くと、お礼を述べてから言った。「明日は、俺の仕事をしに行くとしよう。」そこで、牛は早速食べ始め、秣を全部平らげ、舌で桶まできれいに舐めた。だが、この次第を彼らの主人は隠れて聞いていたのであった。」

B「夜が明けると、地主は妻と一緒に牛舎のほうに出かけ、二人で腰をおろした。そこへ牛曳き男がやって来て、その牛を外に引き出した。ところが、牛は主人の姿を見るやいなや、尻尾を振ったり、音高くおならをしたり、右往左往、やたらと駆け回ったりし始めた。それを見た地主は、しりもちをつくほどに笑い転げた。すると、妻が、何がそんなに可笑しいのかと夫に聞いた。夫は、「それを言えば、自分は死んでしまうから教えるわけにはいかない。」と答えた。それに対して、妻は「どうあっても、その可笑しいわけを言ってください。たとえ、そのために死ななければならないとしても。」と強請した。夫は言った、「私は死ぬのが怖いから、それをお前に漏らすわけにはゆかぬのだ。」妻は言った、「それならば、私のことがおかしいのですね。」それから、夫と喧嘩を始め、しっこく絡むことをやめなかったので、ついに、夫はすっかり困ってしまった。

C「で、彼は妻に秘密を打ち明けて死ぬ前に遺言を作ることにした。子供たち、妻の親戚全部、それと界隈の人たちを読んで来させ、一同に事の次第を話し、自分が秘密を明かせば、とたんに死ぬのだということを話した。すると、そこにいる人たちは彼の妻に、もうそのことは問わぬことにするよう説得したが、妻は、夫が秘密を明かしてくれないことにはこのままにしておけない、と譲らなかった。それで、地主は覚悟を決め、立ち上がって家畜小屋のほうに出かけた。そこで禊ぎをしてから戻って、秘密を明かして死のうと覚悟を決めたのである。

D「ところで、この地主は五十羽の雌鶏を満足させる元気な雄鶏を持っていた。また、一匹の犬も持っていた。そこで地主は、その犬が雄鶏に、「ご主人が死のうとしているのに、お前はうきうきとして恥ずかしくないのか。」と罵っているのを耳にした。雄鶏は、それはどういうことかと犬に問い返し、犬は事の次第を話した。それに対して、雄鶏は「ご主人も知恵がないな。俺は五十羽の女房を持ちながら、一羽を喜ばせ、一羽を叱りつけながら何とか上手くやっている。ご主人ときたら、たった一人の奥さんしかいないくせに、それを御することもできぬとは。それは、造作もないこと。手ごろな桑の枝2、3本持って、奥さんの部屋に行き、奥さんが死んでしまうか、前非を悔いるかするまでぶちのめしてやれば良いのさ。そうすれば、もう二度とうるさく問いただしたりはしなくなるよ、」と犬に言っているのを、その地主は聞いていたのであった。

E「地主は、雄鶏の言ったことに光明を見出し、分別を取り戻した。そこで、庭の桑の枝を切り、それを隠し持って戻り、妻に、「これからお前の部屋に一緒に行って、誰にも見られず、お前に秘密を明かし、その上で私は死ぬことにする。」と妻に言った。そして、妻が一緒に入ったとたんに部屋の戸を締め切り、妻に飛びかかって、気を失うばかりに打って打つて打ちのめした。すると、妻は言った、「悪うございました。悪うございました。」それから夫の両手両足に接吻をし、初めて本心から前非を悔いた。その後で、一緒に部屋を出た。すると、並み居る人々、親戚一同、皆ともに大いに喜んだ。こうして、皆の者は死ぬまで幸せで多幸なうちにすごしたのであった。」

F「父の話を聞いたシャハラザードは、それでも、大臣たる父に、王に嫁入りすることを願い出た。大臣は、それ以上、たって止めず、嫁入りの衣装を用意させておいて、シャハリヤール王に知らせに参内したのであった。」

G「、、、さてさて、ろばと牛と地主の物語が、はたしてシャハラザードの気持ちを諌めるのにふさわしい寓話であったのか疑問が残るところではある。物語では、大臣は、地主がその妻に対してした仕打ちを、王がシャハラザードにするのではないかと心配してのたとえ話をしたことになっている。理屈は度外視してはいるものの、ちょっと気にかかる。次回は、いよいよ第一夜に突入する。乞う、ご期待である!、、、、、」

アラビアンナイト物語を楽しもう 

2010年05月16日(日) 20時43分
アラビアンナイト物語として、あまりにも有名な千一夜物語、それをこれから要約、ご紹介して行こうと思う。紙芝居代わりに読んでください。では、始まり、始まり。

@「昔、サーサーン諸王のうちに兄弟の王がいた。兄の名はシャハリヤール、弟はシャハザマーン、それぞれ一国の王であった。兄弟は各々良く統治し、民から慕われていた。歳月を経るにつれ、兄は弟を懐かしみ、是非とも会いたくなり、弟も同じ思いから兄の招待を快く承諾した。」

A「そして、弟は兄に会うべく従者を伴って旅路についたが、途中、兄に贈る宝石を忘れたことに気付き、王宮に引き返した。彼は従者を残し一人王宮に立ち戻ったが、そこで妻が一人の男奴隷と情を交わしているのを目撃してしまい、その場で彼は妻とその奴隷との首を刎ねた。そして、彼はその失意を胸の内に秘め、兄の元へと向かった。」

B「兄は弟を暖かく歓待し、弟が喜び楽しむようにありとあらゆる饗応を尽くした。しかし、弟は楽しむことはなく、饗応を口にしようともしなかった。兄は、弟のその有様をいぶかしみ、心配して尋ねたが、弟は頑としてその訳を明かそうとはしなかった。そこで、兄は弟を奮起させ、元気付けるために狩猟の計画を立て、弟を誘ったが、その体力の衰えはいかんともしがたく、弟の言を容れて、弟を残し、兄は従者を連れて狩猟に出かけて行った。一人残った弟は部屋の窓から宮殿の庭を傍観していた。すると、そこに20人の女奴隷と20人の男奴隷、それに兄の妻とが現れて、接吻、交合を繰り返し始め、それは翌朝まで続いた。やがて、兄は狩猟の旅から戻ってきて、前と同じように兄弟は饗宴を楽しんだ。そして、弟が元気を回復し、前には少ししか口に運ばなかった食べ物も、今は魂をこめて食し、顔色も日増しに良くなるのを見るにつけ、その訳を弟に尋ねた。」

C「そこで、弟は自分がなぜここに来たとき、青ざめていたのか、その経緯を兄に話した。しかし、兄に会って、兄が狩猟に出て、兄の妻の淫行狂乱の振る舞いを見るに及んで、兄の不幸に比べたら自分の不幸は小さいものだと悟り、それで心が落ち着き、元気を回復することができたことを兄に告げた。」

D「兄は、弟の話をにわかに信じることはできなかった。そこで、日を改め、もう一度狩猟の旅に出ることにして、王宮を後にした。これは、弟と仕組んだ仮想の狩猟で、途中ですぐに引き返し、一人、弟の部屋で弟とともに潜んだ。そして、弟の部屋の窓から庭に目を凝らして見張っていると、間もなくして弟の言うとおり、妻の狂乱が繰り広げられるに至った。シャハリヤール王は、妻のあられもない痴態を目の当たりにして、自分が王としての自負心も完全に打ち壊されてしまった。事態の解決策が見出せないまま、兄弟は王宮から逃れ出た。兄弟は数日、砂漠を彷徨った挙句、海の見えるオアシスに辿り着き、そこで喉を潤し生気を取り戻した。

E「そのオアシスには1本の大きな椰子の木が茂っていた。その木の下で、しばし休息を取っていると、海に黒煙が立ち上り、それがどんどん大きくなったので、二人は急いで椰子の木に上り、そのてんっぺんに身を潜めて伺った。黒煙は魔神となり、陸に上がりオアシスに近づいてきた。その頭上には櫃を載せていた。魔神はその木の下まで来ると、櫃を降ろし、その中から水晶の大箱を取り出して、その蓋を開けた。すると、その中から微笑むと太陽のごとく明るく、その瞳が月と見紛う美しい乙女が現れたのである。そして、魔神はその乙女の膝に頭を乗せて寝入ってしまった。乙女は、しかし、上を見上げ、木の上に隠れている二人を見つけて、二人の槍で私を突き刺せと命じた。その命に従わねば、魔神を起こすと言うのである。魔神を恐れ、兄弟はその乙女と契りを交わし、事が終わると乙女は二人の性戯を誉めた。乙女の言うには、婚礼の夜に、この魔神にさらわれ、水晶の箱に閉じ込められ、その上、櫃に入れられ、櫃には七つの鍵をかけらて、深い海の中に静められているのだということであった。そして、女の機嫌不機嫌は女陰の気まぐれ次第、自分の中の女が何かを望むときは、もうどんなこともそれに打ち勝つことはできないことを、この魔神は知らないのだとも言って、こうして契った男は兄弟で570人になったことを告げた。その言葉を聞いた二人は驚愕した。そして、兄弟二人は互いに言い合って、この魔神の威力をもってしても不幸を防ぐことができず、自分たちよりも災い多いことが魔神に起こったのだということに思い至ったのである。そのことが二人に心の平安と慰めを与えた。そして、二人は乙女に別れを告げ、それぞれの都に戻った。」

F「シャハリヤール王は宮殿に戻ると、即刻、妃の首を刎ねさせ、また女奴隷と男奴隷の首も刎ねさせた。そして、大臣に命じて毎夜、処女の若い娘を連れてこさせ、その娘の処女を奪い、翌朝にはその娘を殺した。王のその所業は3年間続き、いつものように大臣に娘を連れてくるように命じた。大臣は外に出て探したが、娘を見つけることはできなかった。大臣はすっかり悩み、悲しみと王に対する恐れとを抱いて家に戻った。ところで、この大臣には娘が二人いた。どちらも美しさと魅力にあふれ、光輝と才知を兼ね備えた娘であった。姉の名はシャハラザード、妹はドニアザードといった。姉は父の姿を見ると、打って変わって打ちひしがれている様子なので、その訳を父たる大臣に訊ねた。そこで大臣は、始めから終わりまで委細を話した。それを聞いたシャハラザードは父に「私に王と結婚させてくださいい。私が身代わりとなって、他の娘を救うことができるかもしれないから。」と言った。それを聞いた大臣は「ろばと牛と地主との間に起こったことが、おまえの身に起こらなければ良いが。」と諌めた。娘はそれはどのようなことかと父に尋ねた。」  

さて、皆さん、ここで初めて良く知られているシャハラザードが登場して来たことに気付かれたと思う。千一夜に亘って毎夜、王に物語を聞かせる主人公である。その第一夜のお話の前に「ろばと牛と地主の物語」を展開するのであるが、次回、段落を別にしてその物語を披露する。

宇宙について思うこと(5)  

2009年01月20日(火) 0時28分
 我々のいる宇宙はビッグバンによって生じたと言われている。 では、その宇宙の終焉はどうなるのであろうか? このまま膨張を永遠に続けるという説、その反対にやがては収縮してブラックホールとなって消滅するという説、他に、ビッグ・リップと言って、膨張の挙句にこの宇宙が裂けて、全ての物質がばらばらに分解して消滅するとする説、この3通りがあるようである。私は膨張は永遠に続くと解する。 爆発力は重力を超えているのであるから膨張しているのであり、それがやがては重力で収束することはありえないと考える。 重力は4つの力で一番弱いのである。 電磁気力を超えた力が加わると、電磁気力で収束を望むことは出来ないのが道理であり、、やがては重力で宇宙が収束するというような懸念は不要である。 次に、ビッグ・リップであるが、時空が裂けるということはタイムマシン同様に空想物語ではあっても現実化することはありえないと解する。 我々のいる宇宙は、その外の時空と独立しているのではない。 花火のように銀河が広がっているのである。それぞれの銀河が宇宙の膨張と同時に大きくなっているとしても、銀河の物質密度が、その銀河の拡散を止めるだけ重力を内蔵しているから、銀河の膨張拡散も限度があると解される。 重力が弱いからと言って、我々の宇宙が裂けて、その挙句、全ての物質が分解されるということは机上論であると考える。もっとも、我々のいる宇宙外の時空が真に無であれば考えられないことではないが、真に無なる時空は存在し得ないと解するのが正しいと私は確信している。

宇宙について思うこと(4) 

2008年12月08日(月) 0時40分
寝付けぬ夜、徒然なるままに随想す。さて、今回はビッグバンが何時起きたかということについてである。
それは、凡そ137億年前に起きたとされ、それが定説になっている。 しかし、その137億年という数字が何処から出てきたかというと、どうも地球から観測できる最も遠い銀河が137億光年先にある、その観測結果からだと思われる。 なぜかというと、その銀河はほぼ光速に近いスピードで地球から遠ざかっていることから、逆に、そのスピードで地球に向かって来ても137億年かかるわけである。向かって来て、地球に衝突、それがビッグバンへの時間的逆行であり、それが定説の根拠となっているのではないかと思われる。 果たして、そうなのだろうか? もしそうだとすると、我々の銀河が、この宇宙の中心であるということになる。 私は、これを宇宙天動説と命名しても良いと考える。 私は、この説には賛同できない。
なぜなら、ビッグバンそのものがあったとして、それを唱える学者もビッグバンによる空間の膨張は光速を超える拡張をなしたと言う。 では、光速を越えるスピードで我々から遠ざかっている銀河があっても不思議ではないことになる。 つまり、137億年先のその向こうの宇宙に、それらの銀河があることを否定できないわけである。 そうなると宇宙天動説は成立しなくなる。 つまり、天動説と同じ誤謬を犯していると思われる。 即ち、ビッグバンがあったとすれば、それは137億年前よりももっと遡って、この宇宙のどこかで起きたのであると考えられる。 なお、光速より速く遠ざかる銀河を知る手立てはない。 光速を越えるシグナルを我々はキャッチする手段を持っていないし、そういうシグナルは存在しないとさへ思っているからである。 私は、思う、137億光年先の向こうには我々が永久に知りえない宇宙がまだまだ広がっているのだと。 ビッグバンの影響の及んだ範囲だけが宇宙だなどとは、これも宇宙天動説の主張であるが、観測視野で宇宙の範囲を限定しないようにしてもらいたいものである。

宇宙について思うこと(3) 

2008年03月03日(月) 15時27分
 物質は質量を持ち、その質量をエネルギーに換算すると質量に光速の自乗を乗じたものとなるらしい。 それではエネルギーとはなんであるかである。 上の法則を発見したのがアイシュタインである。 その結果,エネルギーは質量を持たないことが分かる。 質量を持たないもの、光がそうである。 光子は質量を持たないと解されているからである。 電子も質量を持つ。 だとすれば陽電子もしかりということになる。 電子と陽電子が対消滅すると両電子は消滅し、エネルギーに変質する。 エネルギーとはそういうものだから真空エネルギーというような概念が登場する。 だとすれば、我々の宇宙のビッグバン以前の状態が、そういう状態にあったと考えられる。 その状態は,我々の宇宙外の空間でもある。 私は,熱も光同様、純然たるエネルギーではないかと思う。 熱について触れる科学書は少ない。 我々の宇宙周縁部の輻射熱は3Kだと言うが,我々の宇宙空間,の温度は何度なんだろうか? 銀河の内と外でどれくらいの温度差があるのであろうか? そのことからエネルギー分布の予想がつくのではあるまいか? エネルギー保存の法則というものがある。 宇宙の膨張とともにエネルギー密度は希薄になっていっているのだろうか? それとも真空エネルギーなる概念もあることから、エネルギーは新たに産み出されて来ているのだろうか? それについては否定的に考えるのだが,どうなんだろうか? 誰か参考になることを知っておれば教えて欲しい。

宇宙について思うこと(2) 

2008年02月29日(金) 1時51分
 さて、ある科学者は観測できる範囲内に限って宇宙と解し、その外側については不可知論を振りかざす者がいる。 そういう科学者は愚か者である。 素人と何ら変らない。 人は昔から、夜空を見上げて、宇宙が有限だったらその外はどうなんだろうかと想いをめぐらしてきた。 それに冷や水をぶっ掛けているだけである。 私は思う。無限の空間に我々の宇宙はあるのだと。 良く知られているように、我々の宇宙は、観測上、星々が我々から遠ざかっていることをとらえて、膨張していると言われている。 それは膨らむ風船のように広がっているのだと。 私は思う。 しかり、されど風船のゴムはないのだと。 従って、概念上の風船の外も中も同じ空間にあるのだと。 だから、膨張もできるのである。 何かを押しのけて膨張しているわけではないのである。 我々のような宇宙が他にあるのではと思うかもしれないが、それは分からない。 無限の空間だから分からないのである。 はるかはるか遠くにそれはあるのかもしれない。
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