『クラッシュ』

January 31 [Tue], 2006, 0:12
 スペースFS汐留で2月11日公開の映画を試写した。ラッキー。

 ポール・ハギス監督作品。いや〜、この監督凄いね。もの凄い作品ですよ。112分考え込んじゃって偉い疲れました。まさに「人間」そのものを描いた作品だと思いました、これほど鮮烈に「人間」を描いた作品はあまり思い当たらないな。

 作品には色んな人種が出てくるんだけど、ただの人種差別なんかを描いた映画かというと、そんな単純なものじゃない。もちろん人種も大きなテーマなんだろうけど、更に「階層」や「職業」というのも絡んできて、人種を超えた「人間」とは、みたいな事を強烈に表現しているんだと感じた。

 10人以上の様々な階級と人種のキャストが登場します。彼らそれぞれが皆主役のようなもんです。サンドラ・ブロックが主役と思っていたけど、彼女もその中の一人でしかありません。

 その10人以上が色々なシーンで絡み合って関係していくんだけど、まあ、その辺のリンクの仕方は映画と言う感じでどうと言う事は無いです。

 それよりも、10人以上のキャラクターをこれほど色々な角度から人種、階級、善と悪、職業などを通して痛烈に「人間」というものを表現しているのがあまりに凄くてびっくりしました。

 10人どのキャラクターにスポットを当てても、凄く「人間」が表現されていて素晴らしい。
 例えば、傲慢な警察官。最初はハラワタが煮えたぎるほどムカつくキャラクターで、多分観ている人は、この警官イコール悪等、と言う事しか思い浮かばないと思う。でも、彼の色々な側面がその後映されていき、視聴者の思いも様々になると思います。単純な善悪じゃなくて、このキャラクターたちを通して自分自身を振り返る事も出来ると思うし・・・。

 この映画から何か答えを見つける事は凄く難しい。人種差別をしないとか、人には優しくしなければならない、なんて事ではなくて、まず世界(世間)には色々なバックグラウンドを持つ人がいて、それぞれに色んな側面があって人生があると言う事を知る。だんだんと広い視野で人種を超えて人を見る目を養う事が大切なのかなと思った。そして自分自身を見つめ直す目を養う事。

 いや、もっともっと深いんだけどね、ちょっと文章で簡単に表現できるような感じじゃないな。とにかく観て感じてもらいたい映画です。みんなの意見が気になる作品。
【9点/10点】

感想もアツくなった・・
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