父親たちの星条旗
2006年12月09日(土) 15時14分
Flags of Our Fathers
アメリカ・日本の双方の視点から硫黄島の戦いを捉えたクリント・イーストウッド監督の2部作の第1作。
星条旗を掲げた兵士たちのその後のドラマを、抑制された誠実な語り口、リアルな戦場の描写で語る。彼らは作られたヒーローではなく、father―ひとりの人間たちだった。
アメリカ・日本の双方の視点から硫黄島の戦いを捉えたクリント・イーストウッド監督の2部作の第1作。
星条旗を掲げた兵士たちのその後のドラマを、抑制された誠実な語り口、リアルな戦場の描写で語る。彼らは作られたヒーローではなく、father―ひとりの人間たちだった。
第2作『硫黄島からの手紙』と公開時期がかぶらないことに気づき、急いで観てきました
なんでー。
実は戦争映画ってちょっと苦手。人間の最も残酷な部分を感じさせるのが戦争。それでもなおこの世に人間がいる限り戦争はなくならないんだろうな・・・と思うと抵抗感が出てしまうのです。戦争映画が多く作られているのはその歴史を語るものを残し、忘れないようにするためだと分かっていても・・・うぅう。
この映画、戦争映画であるよりは、あくまで戦争を背景にした個人のドラマを描いた、とてもパーソナルな作品のように感じました。それでいてあぶり出されるメッセージはとてもベーシックで、真摯なもの。
アメリカ側から見た作品といっても、視点はどこに中心があるわけでもなく、ここには、何が正義で正義でないのかも明確にはされていない。
戦争が、あの硫黄島で掲げた星条旗が、彼らにどんな影響を与えたのか・・・ごく普通の生活を送り、送れるはずだった青年たちが、国に利用される形で一時の英雄として扱われる。
そもそも国家は人によって形成されるものなのに、その「人」を犠牲にして国家の戦いをしていることが戦争の矛盾だと思うのだけれど、本来国を成り立たせるはずの人より、国家が先にたってしまっているということ。核なんて、まさにその矛盾そのものだよね。
実際に戦場に出ていない人間が、戦地帰りの兵士たちに無神経な言葉を投げかけたり、国債を買わせる為にひたすらイメージ優先。そんな描写もあちこちに。
一方で、戦場の悲惨さとは無縁な、ツアー先での喧騒、そしてアメリカの日常生活の風景の美しさが対照的に映し出される。
決して声高に伝えることなく、地味・・・といっていいくらい淡々とした作風だからこそ(そのせいで若干眠気も・・・
)個人の姿と苦悩が浮かび上がってくる構成は、イーストウッドの本領発揮でしょうか。
中心となる3人の他に、亡くなった兵士の役でバリー・ペッパー(おいしい役)、ジェイミー・ベル(エンドロールまで気づかなかったけど)、ポール・ウォーカーなども出演。
戦いの合間に、戦地で語り合い、笑いあう若い兵士たち・・・国のために戦ったのは、名もない、ごく普通の青年たちだった。
そんな当たり前のことに、改めて気づかされる。そして、何のためであっても、失われるべき命はひとつも存在しないことも。
『硫黄島からの手紙』も楽しみです。
硫黄島からの手紙
なんでー。実は戦争映画ってちょっと苦手。人間の最も残酷な部分を感じさせるのが戦争。それでもなおこの世に人間がいる限り戦争はなくならないんだろうな・・・と思うと抵抗感が出てしまうのです。戦争映画が多く作られているのはその歴史を語るものを残し、忘れないようにするためだと分かっていても・・・うぅう。
この映画、戦争映画であるよりは、あくまで戦争を背景にした個人のドラマを描いた、とてもパーソナルな作品のように感じました。それでいてあぶり出されるメッセージはとてもベーシックで、真摯なもの。
アメリカ側から見た作品といっても、視点はどこに中心があるわけでもなく、ここには、何が正義で正義でないのかも明確にはされていない。
戦争が、あの硫黄島で掲げた星条旗が、彼らにどんな影響を与えたのか・・・ごく普通の生活を送り、送れるはずだった青年たちが、国に利用される形で一時の英雄として扱われる。
そもそも国家は人によって形成されるものなのに、その「人」を犠牲にして国家の戦いをしていることが戦争の矛盾だと思うのだけれど、本来国を成り立たせるはずの人より、国家が先にたってしまっているということ。核なんて、まさにその矛盾そのものだよね。
実際に戦場に出ていない人間が、戦地帰りの兵士たちに無神経な言葉を投げかけたり、国債を買わせる為にひたすらイメージ優先。そんな描写もあちこちに。
一方で、戦場の悲惨さとは無縁な、ツアー先での喧騒、そしてアメリカの日常生活の風景の美しさが対照的に映し出される。
決して声高に伝えることなく、地味・・・といっていいくらい淡々とした作風だからこそ(そのせいで若干眠気も・・・
)個人の姿と苦悩が浮かび上がってくる構成は、イーストウッドの本領発揮でしょうか。中心となる3人の他に、亡くなった兵士の役でバリー・ペッパー(おいしい役)、ジェイミー・ベル(エンドロールまで気づかなかったけど)、ポール・ウォーカーなども出演。
戦いの合間に、戦地で語り合い、笑いあう若い兵士たち・・・国のために戦ったのは、名もない、ごく普通の青年たちだった。
そんな当たり前のことに、改めて気づかされる。そして、何のためであっても、失われるべき命はひとつも存在しないことも。
『硫黄島からの手紙』も楽しみです。
硫黄島からの手紙
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