一方通行のベクトルが幾重にも交差するお話は、淡い色彩が重なり合うようで、そして何だか懐かしい香りがする。
でもハチミツの甘さだけではない、選ばれた才能の存在が意味するものが見え隠れする、ちょっとビターな群像劇
。
でもハチミツの甘さだけではない、選ばれた才能の存在が意味するものが見え隠れする、ちょっとビターな群像劇
。
原作のコミックは未読だし、アニメも見たことはないけれど、青春映画は大好きなジャンルだし、全員が片思いという設定にかなり惹かれました。
映画としては普通だし、今時珍しいくらいのストレートさで、5人で海に行くくだりなんかはさすがに気恥ずかしくなったものの、その懐かしさ感が持ち味なのかも。最近のシニカルかつクールな若者映画とはちょっと違う。
みんなが(浮世離れしたはぐみ以外)名前じゃなくて苗字で呼び合ってるところも、なんかノスタルジックでいいな〜。
でも主要登場人物5人が全員片思い
真山(加瀬亮)はバイト先の年上のデザイナーに、山田(関めぐみ)は真山に。
で竹本(櫻井翔)ははぐみ(蒼井優)に、はぐみは森田(伊勢谷友介)に・・・となるんだけど、森田は誰?はぐみに興味はあるようだけど、さしずめ自分というところですか?
美大生にしてはクセのなさすぎる竹本くんが一目ぼれしたのが才能のカタマリのようなはぐちゃん。でも悲しいかな、凡人には彼女の感受性の鋭さも、見ている世界も分からない。彼女が心ひかれる(?)のが同じ魂を持つ森田であるのは自然なことなのかも。
内にはダイナミックな情熱を秘めているものの、シャイで他人とのコミュニケーションが苦手なはぐみ。台詞も少なく、共感できる類のキャラではないのだけれど、彼女の気持ちは恋というより共鳴のように見える。世界で大多数の人間には見えないものが見える者同士のシンパシー。竹本くんがそこに入り込めないのが、何だか寂しい。永遠に届かないものを追いかけているようで。だからこそ憧れるのかな。
それにしても、ピカソやバスキアを同志と思う森田さん、かっこいいです(笑)
はぐみと森田がオペラの調べに乗せてお互いに刺激を受けながら創作していくシークエンスはすごく良い。
でも私は断然真山&山田ペアの話が好きなんだな。
苗字まで連鎖してるよ(笑)
真山くんはクールなメガネ君、と思いきやリアルストー化ーして尋問されるヤバイ自分の立場を妄想してるのが笑える。面白い奴だ。愛する彼女のコレクションで部屋はいっぱいなんだから本物のストーカー気質だね、キミは
そんな彼に思いを寄せるのが山田ちゃん。彼女はいちばん感情移入しやすいキャラでした。一途でまっすぐで、ふられても諦めない。真山を見つめる姿がすごくかわいい。真山の一体どこがいいのか不明だが、とにかく大好きみたい。演じる関めぐみは菅野美穂をお目々ぱっちりにしたみたいな美女。
ストーカーをストーカーする山田ちゃん。二人ともそれじゃバレバレだから(爆)
こんなかわいい子にここまで好かれていながら、真山は「自分は変わることはない」という。
川辺での告白、名シーンでしょう。これでこのふたりはうまくいきそうなのでは!?とちょっと期待してたら、やっぱり違っていた。あんなにかわいい山田なのに、なんでだー。
ベクトルの方向
が変わることはないのだ。ぐるぐる回り続けて、決して違う方向を指すことはない。その変わらない状態が彼らの「現在」の位置を示しているのかな。だって、現実には、本当の意味での変化は劇的に起こるものじゃない。
自分の気持ちを簡単には「変化」させない彼らは、ある意味貴重な時間を生きている、若さの理想形なのかも。
好きな相手の後姿を見つめるだけだった真山と山田が、一瞬だけ向かい合う場面がある。その瞬間が、小さな奇跡のようで、なぜか好きだった。
映画としては普通だし、今時珍しいくらいのストレートさで、5人で海に行くくだりなんかはさすがに気恥ずかしくなったものの、その懐かしさ感が持ち味なのかも。最近のシニカルかつクールな若者映画とはちょっと違う。
みんなが(浮世離れしたはぐみ以外)名前じゃなくて苗字で呼び合ってるところも、なんかノスタルジックでいいな〜。
でも主要登場人物5人が全員片思い

真山(加瀬亮)はバイト先の年上のデザイナーに、山田(関めぐみ)は真山に。
で竹本(櫻井翔)ははぐみ(蒼井優)に、はぐみは森田(伊勢谷友介)に・・・となるんだけど、森田は誰?はぐみに興味はあるようだけど、さしずめ自分というところですか?
美大生にしてはクセのなさすぎる竹本くんが一目ぼれしたのが才能のカタマリのようなはぐちゃん。でも悲しいかな、凡人には彼女の感受性の鋭さも、見ている世界も分からない。彼女が心ひかれる(?)のが同じ魂を持つ森田であるのは自然なことなのかも。
内にはダイナミックな情熱を秘めているものの、シャイで他人とのコミュニケーションが苦手なはぐみ。台詞も少なく、共感できる類のキャラではないのだけれど、彼女の気持ちは恋というより共鳴のように見える。世界で大多数の人間には見えないものが見える者同士のシンパシー。竹本くんがそこに入り込めないのが、何だか寂しい。永遠に届かないものを追いかけているようで。だからこそ憧れるのかな。
それにしても、ピカソやバスキアを同志と思う森田さん、かっこいいです(笑)
はぐみと森田がオペラの調べに乗せてお互いに刺激を受けながら創作していくシークエンスはすごく良い。
でも私は断然真山&山田ペアの話が好きなんだな。
苗字まで連鎖してるよ(笑)
真山くんはクールなメガネ君、と思いきやリアルストー化ーして尋問されるヤバイ自分の立場を妄想してるのが笑える。面白い奴だ。愛する彼女のコレクションで部屋はいっぱいなんだから本物のストーカー気質だね、キミは

そんな彼に思いを寄せるのが山田ちゃん。彼女はいちばん感情移入しやすいキャラでした。一途でまっすぐで、ふられても諦めない。真山を見つめる姿がすごくかわいい。真山の一体どこがいいのか不明だが、とにかく大好きみたい。演じる関めぐみは菅野美穂をお目々ぱっちりにしたみたいな美女。
ストーカーをストーカーする山田ちゃん。二人ともそれじゃバレバレだから(爆)
こんなかわいい子にここまで好かれていながら、真山は「自分は変わることはない」という。
川辺での告白、名シーンでしょう。これでこのふたりはうまくいきそうなのでは!?とちょっと期待してたら、やっぱり違っていた。あんなにかわいい山田なのに、なんでだー。
ベクトルの方向
が変わることはないのだ。ぐるぐる回り続けて、決して違う方向を指すことはない。その変わらない状態が彼らの「現在」の位置を示しているのかな。だって、現実には、本当の意味での変化は劇的に起こるものじゃない。自分の気持ちを簡単には「変化」させない彼らは、ある意味貴重な時間を生きている、若さの理想形なのかも。
好きな相手の後姿を見つめるだけだった真山と山田が、一瞬だけ向かい合う場面がある。その瞬間が、小さな奇跡のようで、なぜか好きだった。
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