ガタカ

May 06 [Sat], 2006, 21:23
GATTACA

Reigion:USA Year:1997

タイトルのGATTACAとは、主人公が勤める会社名なんであるが、人間の遺伝子を構成する元素の頭文字を組み合わせて作った言葉なんだとか。人間を差別するのは人種でも生まれでもない、遺伝子であるという近未来のお話。怖〜。でも決して絵空事ではない、いつかは実現してもおかしくなさそうな、微妙にリアルな設定。特殊効果はなし、既存の風景から切り取ったかのような、独特の光加減が美しい未来世界に引き込まれます。

で、GATTACAとは何ぞや?それが・・・よく分からん。何をしてるんだ、あの会社。ともかく、そこに入ればタイタン星とやらに行くロケットに乗る宇宙飛行士になれるチャンスがあるらしい。

光と影は表裏一体。ビンセント(イーサン・ホーク)は自然受胎で生まれた「神の子」であるが、遺伝子的には不適正者。そう、今や遺伝子レベルで人間は区別されるのです。生まれる前に子供をカスタマイズしちゃう時代なんですな。ビンセントの両親も「30過ぎまで生きられない」と言われた長男に反省し、次男は適正者として生むことを決める。自分の名前を兄ではなく弟に譲る父、それどーなのよ?何をやっても弟にはかなわない。しかし、ある出来事をきっかけにビンセントは「運命に抗ってみる」ことを決意する。

ユージーン(ジュード・ロウ)はビンセントとは正反対の完璧遺伝子の持ち主。ジュードが演じているだけに説得力があるな。事故で半身不随になるまでは。
こんな普通だったら接点ゼロのふたりが出会い、ビンセントの夢実現(宇宙飛行士)に向けてペアーを組みます。ビンセントはジェローム(ユージーンはミドルネーム)になりすましてガタカ社に潜入。血液検査だけで面接終了、一発OKだなんて、何なんだ。その血液はユージーンから提供されたもの。不適正者の証拠が見つかったら即効アウトだから、油断は許されない。

ビンセントが出会うアイリーン(ユマ・サーマン)との話もあるんだが、この映画はビンセントとユージーンの関係性に尽きます(え、違う?)。本来の立場が逆転した協力関係。なんたって体液を共有するんだから、ふたりはひとりということですか。生まれながらに不適正者とされ、未来がないと知りつつ根性で這い上がろうとするビンセントと、誰よりも未来を約束されながら、全てを絶たれたユージーン。持たざる者の(怖いものなしの)捨てばちの強さと、持つ者の屈折した弱さが、実に鮮やかに描写されています。特に恵まれながらの苦悩をもち、生きる意味を失いつつ最後にビンセントの夢に協力するユージーン、主役では?ってくらい。ていうか、私にとっては主役ですな。更にマイケル・ナイマンの美しい音楽が素晴らしく。人間の可能性と絶望を描き、ラストはいつまでも心に残ります。
  • URL:http://yaplog.jp/sally-c/archive/23
☆Message☆
イギリス旅行記、更新中♪
♪Profile♪
name:sally
映画とロックを愛する年中モラトリアム人間のつぶやき。
好きなもの:映画のジャンルは青春もの。UK、NY、旅行、海外ドラマ、演劇、ファッションetc
気まぐれに綴る映画日記&えとせとらです。
2006年05月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

P R
http://yaplog.jp/sally-c/index1_0.rdf
★えいがにっき(2013)★
☆えいがにっき(2012)☆