王の男

December 17 [Sun], 2006, 1:40
King and the Clown

朝鮮王朝時代の韓国。独裁者として知られた王と旅芸人、対極に位置する者たちの人間模様を色鮮やかな宮廷を舞台に描いた時代劇。

この時代の大道芸人の技をじっくり見せてくれるのも興味深く。宮廷の裏側や陰謀を垣間見る面白さもありつつ、人の絆や孤独を描いて、とっても見応えありました。
これって、韓国で大ヒットした作品なんですよねぇ。『トンマッコルへようこそ』といい、派手じゃないのに作品そのものの力でヒットするって、素敵です。

幼なじみの旅芸人、チャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)。
一座を飛び出して都まで辿りついた二人が、かの地で出会った新たな仲間と共に、独裁者である王、ヨンサングン(チョン・ジニョン)と愛人のノクス(カム・ソンヨン)をおちょくる芝居を演じたことが運のツキ。

冒頭から、かなり詳細に芝居やら芸やらを見せてくれるのですが、大道芝居ってとことんエロバカ芝居なのね・・・今も昔も(!?)大衆はこういうのが好きってことなのかな。
しかし、多芸多才。アクロバットから人形芝居、紙芝居までこなしちゃうんだもの。身分は底辺の人間とはいえ、「芸を売る」という誇りが彼らを支えているのがわかる。辛い時でも、観客がいなくても、芸してるなんて。芸人=アイデンティティなのだ。

「王が笑えば侮辱じゃない!」

それならばと、本当に王の面前に連れて行かれる。マジですか・・・
ところが間一髪のところで王様が笑ったために助かり、おまけにそのまま宮廷に滞在することに。

劇中では「芝居」が大きな要素を占めていて、それも芝居によって隠されていた真実が暴きだされるという、スリリングさ。
宮廷の中の真実を、普段見ることの適わないはずの旅芸人たちの芝居が言い得ているという皮肉。実はこうした名もない立場の人間のほうが、権力者よりずっと的を得ている・・・これって狭い宮廷の中のみならず、もっと普遍的にいえることなんじゃないかな、と思う。

そして主要登場人物の思惑とその絡み合い。
チャンセンとコンギルの間にある結びつき。コンギルに夢中になる王も、母を幼くして亡くした孤独を抱えている。それでも、母の死にあそこまで影響を受けながら、他人の死には全く意を介さず、無関心であるという事実が、暴君と言われる所以?

「女性よりも美しい」と言われるコンギルですが、確かにこんな女性いそう・・・という佇まい。
劇中でも、京劇っぽい化粧姿が登場してましたが、思い起こすのは『さらば、わが愛〜覇王別姫』。あの作品でレスリー・チャンが演じた女形は、そのうち役と自分自身の境界線を見失ってしまう・・・という感じだったように記憶してるのですが、このコンギルもそんなタイプなんでしょうか。普段から女っぽいというのは。
役どころとしては、『御法度』で松田龍平くんが演じた役にも似てる気がしました(見た目も)。あんな毒っぽくはないけど・・・もっと純粋で、意志薄弱で弱ーい感じなのよね。チャンセンが守りたくなるのもわかる^^

赤を基調とした色彩は、まるで流される血を表しているかのよう。それなのに、ラストシーンが儚い夢を思わせるように切なくて。彼らの望むささやかな幸せのかたちが、深い余韻を残します。
  • URL:http://yaplog.jp/sally-c/archive/101
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カテゴリ
: ドラマ

製作年
: 2005年

製作国
: 韓国

時間
: 122分

公開日
: 2006-12-09?

監督
: イ・ジュンイク

出演
: カム・ウソン イ・ジュンギ チョン・ジニョン カン・ソンヨン チャン・ハンソン
暴君として知られる燕山君(ヨンサング...
サーカスな日々  March 25 [Sun], 2007, 8:06
タイトルにある「王」とは朝鮮王朝第10代国王燕山君(ヨンサングン)のこと。 朝鮮
はらやんの映画徒然草  January 09 [Tue], 2007, 21:25
2007年最初の映画は、「王の男」でした!
( → 公式HP
 )




出演:カム・ウソン 、イ・ジュンギ 、チョン・ジニョン 、カン・ソンヨン
上映時間:122分


 16世紀の韓国の宮廷が舞台。
地方の旅芸人一座のチャンセン(カム・ウソン)と女形コンギ...
映画でココロの筋トレ  January 09 [Tue], 2007, 0:58
12月29日(金)

仕事納め。
仕事量は少ないが、とにかく寒い。つらい。

午後になると行く先々の会社で打ち上げしていた。
今年は29日午前までの会社が多い。

会社に戻ると社内の清掃。
終業は午後5時半。

日比谷通り沿いの「ACCESS」でフリーペーパー「CHE...
CHEAP THRILL  January 05 [Fri], 2007, 21:35
監督: イ・ジュニク 出演: カム・ウソン、イ・ジュンギ、チョン・ジニョン 

 いくつもおもしろいシーンがあるが私がひかれるのは、美男の芸人が王の前で人形芝居をしてみせるシーンである。肉声では何も語れない芸人。しかし芝居の中でなら思いのたけを繊細に語ること...
宮崎あおいとの共演が楽しみな、韓国一美男のイ・ジュンギ主演、…って、韓国一は、デュエリストのカン・ドンウォンじゃなかったの?
八ちゃんの日常空間  January 04 [Thu], 2007, 0:52
『王の男』왕의 남자(King And The Clown)...2005年作品
チョンジニョン/カムウソン/イジュンギ/カンソンヨン共演
junsanga的評価 ★★★★★(5つ!ともかく私は絶賛!)
【1】時代劇(史劇)になるので、韓国史劇をまったくご覧になっ...
韓ドラのたまり場  December 27 [Wed], 2006, 13:17
一般公開より一足早くアジアン映画フェスティバルで見てきました。
この映画祭、去年はコリアン映画フェスだったのが、今年はアジアって枠になってた^^;

韓国で今年大ヒットとなった「王の男」、ウワサどおり面白く、そして余韻の残る映画でした。
イ・ジュンギの色...
雲のゆくえ  December 22 [Fri], 2006, 1:22
  「王の男」公式サイト韓国では歴代観客動員数第二位のこの映画(ちなみに一位は「グエムル」です)。期待に胸膨らませ試写会行ってきましたー☆16世紀初頭、地方の旅芸人一座の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は、一座を抜け漢陽へ向...
きららのきらきら生活  December 20 [Wed], 2006, 22:53
韓国の歴史も映画も詳しくないワタクシ。
でも先に歴史概略が頭に入ってたし、自然と話に入っていけました。

宮廷内はなんとなく中国っぽくもあり、
色彩の美しい文化が味わえながらも見ごたえのある感動巨編だった。
「オープン・シーズン」に続いて、本日二本目。
なにせ、「109シネマズ」が年末まで、ポイント倍増セール中。
ちょっと得した気分なので、買い物ついでにレンチャンしました。
こちらは韓国で大ヒットした時代劇。
ひらりん的映画ブログ  December 20 [Wed], 2006, 3:15

 
 
 
 
 
公式サイトはこちら。
 

 
評価:★9点(満点10点) 2006年 122min
監督:イ・ジュンイク
主演:カム・ウソン イ・ジュンギ チョン・ジニョン カン・ソンヨン

【あらすじ】16世紀初頭、...
Aのムビりまっ!!!(映画って最高☆)  December 20 [Wed], 2006, 1:03
やったぁーー無事終わったぁ、化学のファイナル
意外とできたから満足

あとは結果を待つだけ・・・


私は大の映画好き
実家でスカパー!つけてるから、映画館より家で見ることが多い。
でも、年末年始は色々面白そうなのが公開されるから見に行きたいなぁ

私の最近のH...
アトリエ 地球屋  December 20 [Wed], 2006, 0:35
予告編を見て、美少年が軸になった愛憎劇なのかと思っていたが、
自由に生きてきた二人の芸人が宮廷に召抱えられ、運命に翻弄される物語。
芸人としての誇りを失わない二人、彼らの芸の見事さ、粋なラストシーンが
心に残る名作☆今まで観た韓国映画で一番感動した☆

綱...
パフィンの生態  December 19 [Tue], 2006, 23:18
16世紀の韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる芸人と王の物語です。
水曜日のシネマ日記  December 19 [Tue], 2006, 7:38
英題:The King And The Clown
燕山君(ヨンサングン)という暴君な16世紀初頭の実在の王と、一座を逃げ出して漢陽の都にやってきた旅芸人というフィクション設定の、哀しみの愛憎物語



旅芸人一座で幼馴染の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・...

【監督】イ・ジュンイク
【出演】カム・ウソン/チョン・ジニョン/カン・ソンヨン/イ・ジュンギ
【公開日】2006/12.9
【製作】韓国

【ストーリー】
固い友情で結ばれたチャンセンとコンギルは、超一流の芸人を?
シネマをぶった斬りっ!!  December 19 [Tue], 2006, 0:41
ドラマ『チャングムの誓い』は、BSで放送された際の集中放送ではまって全話、きっちり観てしまいました。そんなチャングムの王様・中宗の1代前の王様の頃のお話というのは観終わって、公式サイトで知りました。『王の男』観てきました。・・・上映時間が昼間しかない^^...
黒猫のうたた寝  December 19 [Tue], 2006, 0:14
韓国ではあまり劇場に足を運ばないという高齢者層も呼び込んで大ヒットしたという作品。ワタシ的には韓国の時代劇や史劇は好印象があったので公開をとても楽しみにしてました。

出演はその他に、チョン・ジニョン、カン・ソンヨン、チャン・ハンソン、ユ・ヘジン

++...
カノンな日々  December 19 [Tue], 2006, 0:10
映画館にて「王の男」

16世紀の韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる陰謀と、数奇な運命をたどる二人の芸人を描く。

史上最悪の暴君といわれる燕山君(ヨンサングン)の時代。宮廷をからかった芝居で人気の出たチャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)...
ミチの雑記帳  December 18 [Mon], 2006, 23:38
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sally
コメントありがとうございます♪

>パフィンさん☆
ああいったアドリブ(?)はやはり長年の経験の賜物?
なんでしょうね〜。
現代でも、舞台での役者さんを見るとその反応の良さに驚かされますが、この時代であれば尚のこと即興がいのちだったと思います。
でもその芸に、彼らの絆が見え隠れするのが素敵でした♪

>きららさん☆
韓国って、映画好きの方が多いのでしょうか。
韓国映画が積極的に上映されるようなシステムもあるようですし・・・。
日本だったら、そこまでヒットするかな〜?
チャンセンとコンギルには、兄弟のような半身のようなつながりを感じました☆
命を犠牲にしても守りたい相手なんですよね。
December 22 [Fri], 2006, 0:25
こんばんは☆

確かに〜。トンマッコル同様このような作品がヒットする韓国ってやっぱり不思議。
チャンセンとコンギルの心のつながりみたいなものがすごくステキでした♪
映像の鮮やかな色彩もきれいでしたね。
とっても面白かったです☆
December 20 [Wed], 2006, 23:14
sally
>ミチさん☆
コメントありがとうございます♪
私も韓国の純愛路線にはあまり惹かれないんですけど、確かにそれ以外のジャンルの方が映画として良い気がしますー。
そうそう、王がコンギルに求めたのはほんと単純に、子供の遊び相手のようなものだったのかな・・・と思います。
決して得られることのなかったものなんじゃないかと・・・。
その辺をコンギルは理解していたように見えました。
December 20 [Wed], 2006, 0:10
sally
>めるさん☆
観たのねー。
コンギルは東洋的な美しさがあるよね。切れ長の目で。
でも普段のイ・ジュンギとはやっぱりちょっと違う感じで・・・
役作りの賜物なのかなぁ〜と思いました。
二人があの後、自由を取り戻せたらいいな〜。

December 19 [Tue], 2006, 23:57
sallyさま、TBとコメントありがとうございます♪

この映画は、芸人魂を存分に発揮する二人が
魅力的でした!!
映画の中で”芝居”をするのも面白い趣向ですが、
それ以上に二人が互いの窮地を機転の利いた”台詞”で
救うという展開が上手いな〜と。

芸人は一日にしてならず・・・^^
December 19 [Tue], 2006, 23:15
こんにちは♪
韓国映画は純愛モノ以外のほうがレベル高いですよね(笑)
あの暴君といわれた王がコンギルの前では子供のような顔を見せるところも印象的でした。
そんな王への理解を示しながらも、コンギルはやはり芸人としてしか生きる道がなかった。
ラストシーンのあともどうなったかとても気になりますね〜。
December 18 [Mon], 2006, 23:44
める
私も『王の男』観ましたよ♪
コンギル妖艶でした。
この映画でイ・ジュンギの人気が上がったのも納得。
「女より美しい男」・・・この言葉は
日本ではニューハーフによく使われるけど(笑)
ラストシーンは良かったよね!
あの二人はあの後、どうなったのか気になります。



December 17 [Sun], 2006, 15:43
☆Message☆
相変わらずマイペース&自己満で映画日記綴っていきます。オランダ&ベルギー旅行記今後更新予定☆
♪Profile♪
name:sally
映画とロックを愛する年中モラトリアム人間のつぶやき。
好きなもの:映画のジャンルは青春もの。UK、NY、旅行、海外ドラマ、演劇、ファッションetc
気まぐれに綴る映画日記&えとせとらです。
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