King and the Clown
朝鮮王朝時代の韓国。独裁者として知られた王と旅芸人、対極に位置する者たちの人間模様を色鮮やかな宮廷を舞台に描いた時代劇。
この時代の大道芸人の技をじっくり見せてくれるのも興味深く。宮廷の裏側や陰謀を垣間見る面白さもありつつ、人の絆や孤独を描いて、とっても見応えありました。
朝鮮王朝時代の韓国。独裁者として知られた王と旅芸人、対極に位置する者たちの人間模様を色鮮やかな宮廷を舞台に描いた時代劇。
この時代の大道芸人の技をじっくり見せてくれるのも興味深く。宮廷の裏側や陰謀を垣間見る面白さもありつつ、人の絆や孤独を描いて、とっても見応えありました。
これって、韓国で大ヒットした作品なんですよねぇ。『トンマッコルへようこそ』といい、派手じゃないのに作品そのものの力でヒットするって、素敵です。
幼なじみの旅芸人、チャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)。
一座を飛び出して都まで辿りついた二人が、かの地で出会った新たな仲間と共に、独裁者である王、ヨンサングン(チョン・ジニョン)と愛人のノクス(カム・ソンヨン)をおちょくる芝居を演じたことが運のツキ。
冒頭から、かなり詳細に芝居やら芸やらを見せてくれるのですが、大道芝居ってとことんエロバカ芝居なのね・・・今も昔も(!?)大衆はこういうのが好きってことなのかな。
しかし、多芸多才。アクロバットから人形芝居、紙芝居までこなしちゃうんだもの。身分は底辺の人間とはいえ、「芸を売る」という誇りが彼らを支えているのがわかる。辛い時でも、観客がいなくても、芸してるなんて。芸人=アイデンティティなのだ。
「王が笑えば侮辱じゃない!」
それならばと、本当に王の面前に連れて行かれる。マジですか・・・
ところが間一髪のところで王様が笑ったために助かり、おまけにそのまま宮廷に滞在することに。
劇中では「芝居」が大きな要素を占めていて、それも芝居によって隠されていた真実が暴きだされるという、スリリングさ。
宮廷の中の真実を、普段見ることの適わないはずの旅芸人たちの芝居が言い得ているという皮肉。実はこうした名もない立場の人間のほうが、権力者よりずっと的を得ている・・・これって狭い宮廷の中のみならず、もっと普遍的にいえることなんじゃないかな、と思う。
そして主要登場人物の思惑とその絡み合い。
チャンセンとコンギルの間にある結びつき。コンギルに夢中になる王も、母を幼くして亡くした孤独を抱えている。それでも、母の死にあそこまで影響を受けながら、他人の死には全く意を介さず、無関心であるという事実が、暴君と言われる所以?
「女性よりも美しい」と言われるコンギルですが、確かにこんな女性いそう・・・という佇まい。
劇中でも、京劇っぽい化粧姿が登場してましたが、思い起こすのは『さらば、わが愛〜覇王別姫』。あの作品でレスリー・チャンが演じた女形は、そのうち役と自分自身の境界線を見失ってしまう・・・という感じだったように記憶してるのですが、このコンギルもそんなタイプなんでしょうか。普段から女っぽいというのは。
役どころとしては、『御法度』で松田龍平くんが演じた役にも似てる気がしました(見た目も)。あんな毒っぽくはないけど・・・もっと純粋で、意志薄弱で弱ーい感じなのよね。チャンセンが守りたくなるのもわかる^^
赤を基調とした色彩は、まるで流される血を表しているかのよう。それなのに、ラストシーンが儚い夢を思わせるように切なくて。彼らの望むささやかな幸せのかたちが、深い余韻を残します。
幼なじみの旅芸人、チャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)。
一座を飛び出して都まで辿りついた二人が、かの地で出会った新たな仲間と共に、独裁者である王、ヨンサングン(チョン・ジニョン)と愛人のノクス(カム・ソンヨン)をおちょくる芝居を演じたことが運のツキ。
冒頭から、かなり詳細に芝居やら芸やらを見せてくれるのですが、大道芝居ってとことんエロバカ芝居なのね・・・今も昔も(!?)大衆はこういうのが好きってことなのかな。
しかし、多芸多才。アクロバットから人形芝居、紙芝居までこなしちゃうんだもの。身分は底辺の人間とはいえ、「芸を売る」という誇りが彼らを支えているのがわかる。辛い時でも、観客がいなくても、芸してるなんて。芸人=アイデンティティなのだ。
「王が笑えば侮辱じゃない!」
それならばと、本当に王の面前に連れて行かれる。マジですか・・・

ところが間一髪のところで王様が笑ったために助かり、おまけにそのまま宮廷に滞在することに。
劇中では「芝居」が大きな要素を占めていて、それも芝居によって隠されていた真実が暴きだされるという、スリリングさ。
宮廷の中の真実を、普段見ることの適わないはずの旅芸人たちの芝居が言い得ているという皮肉。実はこうした名もない立場の人間のほうが、権力者よりずっと的を得ている・・・これって狭い宮廷の中のみならず、もっと普遍的にいえることなんじゃないかな、と思う。
そして主要登場人物の思惑とその絡み合い。
チャンセンとコンギルの間にある結びつき。コンギルに夢中になる王も、母を幼くして亡くした孤独を抱えている。それでも、母の死にあそこまで影響を受けながら、他人の死には全く意を介さず、無関心であるという事実が、暴君と言われる所以?
「女性よりも美しい」と言われるコンギルですが、確かにこんな女性いそう・・・という佇まい。
劇中でも、京劇っぽい化粧姿が登場してましたが、思い起こすのは『さらば、わが愛〜覇王別姫』。あの作品でレスリー・チャンが演じた女形は、そのうち役と自分自身の境界線を見失ってしまう・・・という感じだったように記憶してるのですが、このコンギルもそんなタイプなんでしょうか。普段から女っぽいというのは。
役どころとしては、『御法度』で松田龍平くんが演じた役にも似てる気がしました(見た目も)。あんな毒っぽくはないけど・・・もっと純粋で、意志薄弱で弱ーい感じなのよね。チャンセンが守りたくなるのもわかる^^
赤を基調とした色彩は、まるで流される血を表しているかのよう。それなのに、ラストシーンが儚い夢を思わせるように切なくて。彼らの望むささやかな幸せのかたちが、深い余韻を残します。
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