イボタガ 

March 28 [Tue], 2017, 15:42


3月26日の夕暮れ時のことだった。

連日の快晴ですっかり乾いて干からびてしまった苔に散水していると、ヤマボウシの樹の根方に、何か大きな目玉模様の・・・じっと見ると、どうやら大きな蛾のようである。まるで歌舞伎役者のような派手な衣装を身にまとっている。

調べてみると、イボタガという名前の蛾-イボタガ チョウ目 イボタガ科(Brhamaea japonika)-で、「食樹はイボタノキ、モクセイ、トネリコ、ネズミモチの木」とある。

確かに、我が家の庭には、イボタノキ、モクセイ、ネズミモチの木がある。

イボタノキは、今は亡き夫が植えてくれた3本のライラックー季節になれば大輪の美しいそれぞれ違う色合いの花を咲かせてくれていたーのうちの2本がいつの間にか、原木にかえったものだ。残りの1本は、まだ、ライラックであるうちに、枯れてしまった。生き残った原木のイボタノキは、さすがに強く、今、なお、小さな白い素朴な花をつけている。

ところで、これまで目撃した蝶や蛾の羽化は早朝だったが、イボタガの羽化は夕方にかけてのようだ。

目のように見える眼状紋と腹部でフクロウ顔を作って鳥を驚かせるとのことだ。危険を察すると前翅を上げてフクロウ顔を強調するとのこと。何と賢いことか・・・

”自然がまた一つ、神秘の扉を開いてくれた!” 私の胸は高鳴った!!

夜半から大雨になった。夕方、羽化したイボタガは、どこで、どのようにして、この大雨をしのいでいるのだろうか。



あれは、いつのことだったか・・・私は、羽化したばかりのツマグロヒョウモンが、ヤブカンゾウの花陰で雨宿りをしていた光景を思い出していた。



華やぐ命(続) 

April 22 [Fri], 2016, 18:13


昨日は雨  だったが、今日は快晴  らせん階段に巻き付いた藤の花房を見上げる

何と、今日は、クマバチが4匹、羽音をたてながら、花から花へと飛び回り、蜜を吸っている。

           あっ、ニホンミツバチもいる!

農薬のせいで、ニホンミツバチは、今や、絶滅寸前である。だから、ニホンミツバチを見つけると、嬉しくなってしまう。

ところで、クマバチと言えば、あの「みつばちマーヤの冒険」に登場するみつばちを襲う悪役だ!

警戒して、こわごわ近づいたのだが、一向に襲ってくる様子はなく、ひたすら、蜜を吸うことに専念していた。不思議に思って、調べてみると、「クマバチがミツバチを襲うことはない。」ということだ。

それにしても、「みつばちマーヤの冒険」はテレビ放映されたとのことだから、きっと、私もテレビで見て記憶していたのだろう。確か、お話の中では、「クマンバチ」となっていた。クマンバチはクマバチ(熊蜂)の方言のようだ。

華奢な ニホンミツバチ愛おしい存在、まるっこいクマバチ可愛い存在と言えようか・・・

今日も、自然の秘密ちょっとだけ知った

華やぐ命 

April 20 [Wed], 2016, 23:03


お寺の境内は、狭いながらもこの季節、一年中で最も華やいでいる。

今、咲き誇っているのは牡丹である。それに、今年は、藤が、らせん階段をどんどん這いのぼって、数えきれないほどの花房をつけた。





階段を上がっていくと、黒くて丸い蜂が2匹ブンブンと羽音を立てて、花の蜜を吸っている。(写真ではわかりにくいが、中央少し右、花の上に乗っかっているのが

クマバチ?それとも、マルハナバチ?(後で、クマバチだとわかる)

カキツバタが白い花をつけている。掲示板の下の辺りにはスズランの花芍薬も蕾をたくさんつけて、うずうずと、開花を待っている

この輝くような春の日、そこここに、命がうごめいている!




本堂お勤めをする。熊本の地震で失われた多くの尊い命を想う

この私自身、無常の命を抱えて生きている。一瞬先の命の行方も知らず・・・




                  

春がきた 

April 08 [Fri], 2016, 19:53



今は亡き義父が植えてくれたソメイヨシノ樹齢25年となり、見上げるほどの巨木となった。

           こころ浮き立つ春がきた。




私も年齢相応に老いナーナもジュージュももう十分に大人となった。


            今日の日の 命を喜ぶ。




奪われた野にも春は来るか 

March 20 [Thu], 2014, 16:59



「こころの時代ー奪われた野にも春は来るか(写真家・鄭周河(チョン・ジュハ)」 の再放送を観た。




それは、本当に偶然のことだった。テレビをつけたまま、どうやら、眠り込んでしまったようだ。「こころの時代」という耳に飛び込んで来て、目が覚めた

起き上がって、画面に眼をこらすと 「奪われた野にも春は来るか」の文字が・・・ 時間は2:40A.M.それにしても、こんな時間に再放送・・・観る人はいるのだろうか・・・

こういうのを、一種の「出遇い」というのだろう。はからずも・・・なのだから・・・ 韓国人写真家、鄭周河ー福島を撮る 耳に入ってきた断片的な言葉が一瞬にして、私のこころを捉えた。



   ≪奪われた野にも春は来るか ≫


                   李相和(リ・サンファ)


   今は他人(ひと)の土地ー奪われた野にも春は来るか?
   
 

               (中略)
              

   しかし 今は − 野を奪われ、春さえも奪われそうだ



李相和(リ・サンファ)(1901-1943)の詩奪われるという経験を共有する朝鮮と福島朝鮮人の心福島の人々の心奪われた苦痛によって苦しみを共有できるのではないか・・・

南相馬市在住の佐々木孝さん(著書「原発下を生きる)は次のように語る。

「福島も国策によって奪われた。東アジアの問題と原発・・・何となくわかるようになった。」




≪鄭周河さんの言葉≫(要約)

春とは、朝鮮語で「しっかり見る」という意味にもなります。「しっかり見る」とは「しっかり考える」ということ。

「希望」とは希望がないところ見つけるもの。

は単なる季節ではない。直視することによって考えること。



私たちの欲望が、今、私たちを打ちのめしているのです。
(鄭周河)






鄭周河さんの言葉が、心にずっしりと重く、響いて来る。





ニーニはお浄土へ 

March 15 [Sat], 2014, 13:28
ニーニはお浄土へ帰っていきました。昨年の2月25日の夜のことでした。91歳でした。

前年の8月、肺炎を発症。入退院を繰り返し、ついには、全快することなく、病院のベッドで往生いたしました。

午後7時、「急変」を告げる病院からの電話。

少し、身体が震えました。急かれる想いで、車を運転。病院への道すがら、覚悟が決まりました。

母の姿を見たとき、もう、これ以上、生きて!とは、言えませんでした。

子供たちに電話!


子供たちからの伝言: 「おばあちゃん、 ありがとう!」 私からも「お母さん、ありがとう!」

耳元でささやきました。


もう意識のない、ニーニの耳元で口ずさんだ最後の歌は 「恩徳讃」でした。


    如来大悲の恩徳は 身を粉にしても 報ずべし

   師主知識の恩徳も 骨をくだきても 謝すべし








店先で、菜の花を見つけた!

           ニーニ、 また、春が、めぐって来ましたね!

草紅葉 

February 01 [Fri], 2013, 22:49


今日午前中庭仕事。午後からはになったが、暖かいので散歩に出た。


晩秋から冬の間雨の日の散歩で、最も目をひくものは、「草」である。雨に打たれて色味を増した草の葉は、本当に美しい。





テレビのある番組で、尾瀬ヶ原から至仏山を案内するガイドさんが、草原の美しさを「草紅葉」と表現されていた。なるほど〜と思った。朝日や夕陽が照らす草原の輝きは、まさに、草紅葉という形容がぴったりだ。

雨の日の草原も、そこだけほんのり光っているように見える。夕陽を浴びれば赤く染まって・・・「草紅葉」 いいなあ〜


ニーニ 91歳を迎える 

January 01 [Tue], 2013, 16:22



            ニーニ お誕生日 おめでとう!





ニーニ病院91歳の誕生日を迎えた。

ナーナもジュージュも帰省。家族そろって、ニーニを見舞う。


Happy birthday to you
  Happy birthdy to you
     Happy birthday, dear O-ba-a-chan

 



耳元で、今日も歌を歌う。お誕生日の歌。それから「お正月」の歌や「さざんか」の歌、それに「雪やこんこ」の歌・・・

     「え〜? ゆ〜きや こん こん じゃ〜ないの?」

ナーナもジュージュも歌いながら笑いさざめいて・・・賑やかだ!



ニーニ言葉交わすことはもうできない。それに、度重なる入退院表情もすっかりとぼしくなった。それでも、耳は聞こえる。心は生きている。


              ニーニ 今日は 賑やかだね〜


ニーニ 退院のよろこびも束の間 

November 09 [Fri], 2012, 21:30
退院の喜びも束の間であった。10月8日、肺炎で再入院。症状も比較的、軽く、25日には退院。ほっと胸をなでおろしたのであったが・・・

昨日、
また、高熱を出し、病院を受診。入院となった。医師による所見はざっと以下の通りである。


「レントゲン写真では良さそうですが、CT画像で見ると・・・左肺の下の方が白いでしょう。肺炎ですね。」

「この肝臓の所にあるものは・・・癌かもしれませんが、今回は触らないでおきましょう。触れば、腎臓が悪くなりますから・・・」

「抗生剤が効けばいいですが・・・」



「今日は、酸素量を1.0に下げました。数値は・・・100が出ていますね。100は我々でもなかなか出ないんですよ。高すぎてもいけませんから、0.5に下げましょう」 と看護師さん。

ニーニは、昨日は絶食だった。
恐らく、今日も・・・抗生剤の点滴を受けているせいか、声をかけると、私の方を見てくれる。



                    希望を つなぐ





   ニーニ、 アメリカ・ハナミズキが すっかり紅葉しましたよ!

ニーニ 退院 

September 25 [Tue], 2012, 22:46
今日、ニーニが退院した。施設の個室に落ち着いて、すやすやと眠るニーニの傍らに腰をおろして、私も、また、ゆったりとした時間を持った。

窓越しに庭園の桜並木、その向こう、やや下方に町の家並みが続き、さらに、その向こうに緑の山々・・・には白雲がゆっくりと動いていた。一時の穏やかな仕合せに包まれて、がこぼれた。






               ニーニ、 もう 秋ですよ!



               栗の実が いっぱい 採れましたよ!

プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:sala
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脳血管性認知症を患う母を、7年余りにわたって介護。現在、大学の科目等履修生としてサンスクリット(インドの古い言語)を学んでいます。

庭いじりと絵を描くことが好きです。子供達はそれぞれに遠く離れた地で頑張って働いています

《登場人物》

ニーニ   (母)
ナーナ   (娘)
ジュージュ (息子)
サーラ (私)
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