mama 

2012年09月09日(日) 15時01分
――君を愛した日々は
僕の最後の奇跡








美しいものが大好きなママは…

あたしの青白い手を、美しいと言ってくれた。

赤い湿疹だらけの腕を、忌み嫌わずにいてくれた。


それなのに。

『もう、愛さないで』

あたしはまた、ママを泣かせた。


もう死にたいって泣いた夜、傷ついたのはあたしなんかじゃなかった。



苦しんで…痛い思いをして。

産んだ子供が、こんな娘でごめんね。

こんなあたしでごめんね。










――白い雪にひとりで
凍えそうな夜でも

君を愛してるのは
僕の最後の勇気











薬が切れてまた
身体中が痛み出す

もう…あの頃の様に
身体を売って
酒に溺れて
腐ってしまえればどれだけ楽だろうか


それでもあたしが崩壊の寸前で踏みとどまっていられるのは

ママがいるからなんだよ











――いつかきっと
許されると信じながら
時間がただ 過ぎてくのを
待つのは 愚かすぎるのかな

溢れる想い抱きしめる
こぼれてしまわないように










過去も、今も。
全てを捨てて、ママと一緒に。
神に仕えられたなら。


もうあたしにはそんな資格など
どこにもないけれど



首の十字架が揺れて
涙で濡れた。












――君を愛してるのは
僕の最後の永遠

君に出会えた事は
僕の最初の奇跡


今朝のBGMは浜崎あゆみ
『momentum』。

Little hope and waver 

2012年03月27日(火) 23時35分
――泣き虫で怖がりだから
早く君を見つけなきゃ
どこにもいるはずないのに
冬の香りがしたよ
まるで子供のように
「寒い‥」ってはしゃぎながら
君が抱きつくから
冬が好きだった…――












このまま薬を飲むふりを続けて
日々を重ねれば
あたしは彼のそばに行けるのだろうか



熱にうなされながら見る夢の中では貴方に会えなくて

彼の香り…
青い香水の瓶の向こう側に
吐き出すセブンスターの煙に
貴方を映し出してみるけれど

霞んだまま…
届かない











――君を見つけられない
苦しくて眠れない
逢いたい 逢いたい気持ち 抑えられない
夢にもたれて 静かに泣いて
君を探し続けている
神様がいるのなら
奇跡が起こるのなら
僕の願い一つだけ叶うなら
もう一度だけ 君に逢わせて
幻でもいいから…――











どうして笑ってるの?
何も言わないの?
あたしをどこへ導くの…

黒い夜空に
チェシャ猫の様な月が笑ってる


貴方に…会いたいよ












――粉雪よ止まないで
手の平に消えないで
儚すぎる命と重なるから
震えた声で かじかんだ手で
ただ君を探し続けているよ


今宵のBGMはAcid Black Cherry
『冬の幻』。

命の灯 

2011年04月03日(日) 11時10分
――明日を眠らせて
振り向く安らぎ
鋭く尖る 感情に身を任せて
うねる流れさえ 生きてる証と
涙に耽る 明日を誘う












アシタカは最後に言った。

『共に行きよう』


人が、自然と共存してゆける道はないのか。

進化というべきか、
退化というべきか。

昔は生きる意味など、必要じゃなかった。

生き抜くことこそが、生きる意味だったのだから。

だけど世界は少し、進み過ぎてしまった。

だから生きることに意味が必要になった。

『私は何の為に生まれてきた?』

あたしたちは思い悩み、苦しみを味わう。

たぶん、一生。












――また偽善が連れ去って行くのか?
独りきりの真っ赤な夜舞台
湧き上がる立役者に捧げる

――此処が真実だ――











朝目覚めて隣にあるぬくもりと、見慣れない天井に出会ひました。

――あぁ。

昨夜は酔っ払って弟の部屋に入り浸り、そのまま眠ってしまったことを思ひ出しました。

寝ぼけ眼で起き上がり、煙草を探します。

弟は規則正しい寝息を立てながら眠っております。

顎のラインに、うっすらと生えた髭。

それは毛穴ひとつないあの美しひ彼の首元にぽつりとできた、にきびを思い出させます。

――二人とも大きくなって。


うちは愚かな女ですから。

お国が、世界が、なんて
よう知りません。

けれど大切なものはわかります。

それを、この手で守りたいといふことも。



愛しき命たち――
だうか、少しだけ…。

取り巻く闇よ――
だうか、答へを。

祈りよ届いて――
この身体が完全に
闇に染められてしまう前に。











――俺が悪であるが故に
生きる意味さえ罪なのか


昨夜のBGMはDir en grey
『VINUSHKA』。

憎んだもの 

2011年03月22日(火) 17時37分
――I lose control
とぎれた心
そっと風にさらわれて
僕は天を仰ぐ

I lose control
ふさがれてゆく
あなたさえ気づかずに
壊してしまいそう

Good-morning Mr.Fear











いくつかの段ボールと共に帰ってきたあたしを見ても、

両親はもう、何も言わなかった。

そして母親の衣服や着物、弟の勉強道具や本で物置と化していた、かつてのあたしの部屋に、

なんとかベッドを置いて、置き去りにされていた古いラジカセにCDを入れ、hydeの歌声を聞きながら眠った。


こんな雨の日が続く、
梅雨の日だった。









――I lose control
春めく季節に
まだ幼い瞳は終幕を恐れた

I lose control
ひらひら浮かぶ
蝶々は捕まえられ
貼りつけられてたね

Good-morning Mr.Fear











「あああああっ!」

包丁を振りかざして、その刃が震えるこの手を貫く寸前、

母親の手があたしの腕を引き、包丁は手を外れ、床を突き刺した。


薬が切れれば反抗期の頃の様に、

暴れ回って怒鳴り散らし、その度に自己嫌悪に陥り、自分の身体を傷つけようとした。

母親はそんなあたしを見張り、自傷行為を止めさせる。


今思えば、要は甘えていたのだ。

そうじゃなければ、人形の様に動かない顔に、笑顔の仮面を貼り付けて過ごすことだってできたはずなのだから。


母親を、何度も泣かせた。




――人はいずれ『自分の憎んだもの』に成るのさ――


誰が言った言葉だったか。



あたしがまだ幼い頃、

夜に父親の怒鳴り声がよく聞こえてきた。

そしてその後、ママは決まってあたしの部屋に来て、あたしを抱きしめて眠った。

暗くてよくわからなかったけど、ママはたぶん、泣いていたんだと思う。

幼いながらにあたしは、
ママに悲しい顔をさせる父親を憎んでいた。


そしてあたしは今、まさに成ろうとしているのだ。


ママに悲しい顔をさせる、
『憎んだもの』に。












――覚醒されたのは
失くしてた傷跡
抑えられない この腕さえ

焼き尽くす太陽 影を黒く染める
そう気づけば笑っていた

I died then my instinct was born


今日のBGMはL'Arc〜en〜Ciel
『浸食〜lose control〜』。

Kiss from a Rose 

2011年03月17日(木) 0時26分
――泣いたら何だって
此の白い手に入りさうで

答へなら純粋だ
惹かれ合っている
こんな風に君を愛する
多分








薔薇からのキス。

拒んだのは、あたしはまだ、彼の気持ち、二人の関係を理解しきれていないから。


交わるだけであたしに何かを与えられるとするのなら

――もしもそれがただの札束や、寂しさを埋めるだけの行為だったとしても――

あたしは、誰とだって寝るのだろう。


だけど身体だけの関係の男とキスはしたくない。








――答へなら残忍だ
騙し合っている
こんな風に君は愛する
多分









フィニッシュの後、あたしたちは一対のケモノみたいに抱き合い、お互いの鼓動を確かめ合う。

呼吸が落ち着くと、あたしはバスルームで身体の中の精液をゴポリと取り出し、洗い流す。

ラブホ独特のにおいのするバスタオルで身体を拭き、ベッドで煙草を吸う。

隣に座る彼の表情からは、なにも読み取れない。


――なにを考えているの?――


誰かと交わったのは久しぶりで、あたしは彼にその問いかけをできないまま、いつの間にか、眠りの世界へと引きずり込まれていった。












――君が愛した 僕


今宵のBGMは椎名林檎
『意識』。

Dr.'s Ring Finger 

2011年03月10日(木) 3時26分
――Access...
Please press ENTER
after input your wish.

New Choice,
New Future,
Past Love...

変わりたくないけど
無理だから Dr.
会いたい夜に
会えない理由はなに? Dr.
恋の痛み消し去る薬を Dr.
この先の未来を教えて
Dr.クロノス

Please change the past,
save us Dr.
Please tell her
It's important Dr.
Please change the past,
save us Dr.
Please Dr. Please save us Dr.










今日もどうにか一日を生き抜いて

少しの薬と共に、
ベッドに潜り込む。


身体と精神の状態は

ドクターに任せておけば大丈夫…



近頃のあたしは、
生きている、というよりも、

毎日を

"やり過ごしている"

という語句の方が相応しいのかもしれない。



こんな夜には会いたくなる。


美しいものを創り出す

不思議な手を持つ

あの魔法使いの彼に。









――だいぶマシな時間が流れ
大切なもの見つけたけど

正しい選択に導いて
二人の愛を お願い 救って
I hope that we're laughing
in the alternate world Dr.!!







あたしの手には、

今日図書館で借りてきた

村上春樹の『海辺のカフカ』。

こんな誰でも知っているような本を読むのは、あたしにとっては、めずらしいこと。

ハリーポッターっていうのも一巻だって読んだことがない。

あたしが好むのは桜井亜美さんとか、佐藤亜有子さんとかが書く、

小説と詩が入り混じった様な本。


あぁ、そうだ。

来週までには岡本太郎の作品集も借りてきて、少しは知識を得ておかなければ。

何せあたしは岡本太郎なんて、
太陽の塔しか知らないのだ。

あたしは日本人らしく
モネが好きで、

絵画を見に美術館には行くけれど

それ以外にはあまり触れたことがない。


全部全部、彼の好きなものたち。




彼にはゆずれない夢があって、

その目標に向かって前向きに

日々を"生きて"いる。


あたしには少し眩し過ぎるけれど

夢を語る横顔

とても好きだから








――もう一度人を信じる心を Dr.
傷跡残さない方程式を Dr.
仮面を外す魔法を教えて Dr.
この鎖断ち切る手段を
Dr.クロノス

Please change the past,
save us Dr.
Please tell her
It's important Dr.
Please change the past,
save us Dr.
Please Dr. Please save us Dr.


今宵のBGMは安室奈美恵
『Dr.』。

Angel of Music 

2011年03月05日(土) 10時31分
――When my father lay dying
He told me I will be protected by an angel
An angel of music...

(彼は死の床で私に言った
"天使が守ってくれるよ"と

"音楽の天使が…")











汚い仕事なら一通りこなしてきたっていうのに

あたしは初めて、心から他人を汚いと思った。




「…Jesus.」

ひどい姿だった。

アイメイクは頬まで涙の跡がつたって、

仕事用の下品な服はぐしゃぐしゃだった。

この前の朝、起き抜けに映った鏡の中のあたし。


その日の予定を全部キャンセルして、あたしは机に向かう。

書いても書いても、詞やメロディーが浮かんできた。

薄々は気づいていた。

やはりあたしは、そうなのだ。

傷つけば傷つく程に、良いものが書ける。

いくら机に、ピアノに、ギターに向かい、書こうとしても書けなかったものが、

驚くほどするすると浮かんでくるのだ。



傷つきたくないなんてもう言わない。


いつもいつでも、

あたしを救ってくれたのは音楽だったのだから。



――Don't be frightened...

そう、聞こえた気がした。










――Angel of Music
Guide and guardian
Grant to me yourglory

Angel of Music
Hide no longer
Secret and strange angel

(音楽の天使
私を導き守ってくれる
あなたの輝く光を私の上に

音楽の天使
隠れるのはやめて
秘密のヴェールに包まれた
不思議な天使よ)


今朝のBGMは
『Angel of Music』。

Love a piece of me 

2010年12月30日(木) 9時06分
――僕達が出逢った夜は
喧騒の中に紛れて
夢とリアルを行き来しながら
幻のように消えてった










『おかしいな…
俺達姉弟は最強にカッコイイはずなのに…。』


ズキン。

その言葉に、ひどく胸が痛む。


どうして…。


今のあたしは自分の生き方を恥じているのだろうか。

自分の心に背く様なことをしているのだろうか。



飄々としていて、どこか浮世離れしたあたしのもう一人の弟。

初めて会った時は驚いた。

だけどふとした仕草、その横顔にどこか面影を感じる度、

あたしはどうしようもなく泣きたくなった。


彼はそんなあたしの思いを汲んでいたのか、

あたしの後ろを
姉さん、姉さんと、ついて回り、必死に慕ってきた。


その時、気づいた。

ああ…この子は。

少なからず罪の意識を感じているんだ。

その命が存在することに罪など、ひとつだってないというのに。









――傷つけた心が
初めて見せた涙を
この手でそっと
拭う勇気もなくって
ごめんね

ねぇ優しい歌を君にあげるよ
永遠を永遠に信じられる様に
だからもうそんなに悲しい瞳で
震える声で聞かないで
「愛してる?」











大丈夫。

あなたに罪なんてない。

あたしが愛することで、証明してみせるから。


あなたはあたしの、
本当の弟だってこと。



一緒に、生きていこう。













――手を伸ばせば届きそうな
月をふたりで見上げたね
綺麗すぎて苦しかったから
泣き出しそうになってたんだ

目を閉じて誓った
祈りが叶うのならば
もうそれ以上他には何も
なんにもいらない


今朝のBGMは浜崎あゆみ
『MOON』。

ティファニーで殺して 

2010年12月27日(月) 5時13分
――dance dance dance
do it again

dance dance dance
do it again…









善?悪?

そんなことなどどうでも良い。


大切なのは自分と、相手と。

きちんと向き合って、

死ぬ程考えることだ。


これは投げ出してはならないこと


そして答えが出た後は、

その衝動に従えば良い。










――手放すのも勇気な事
大人になって知る事ね

だけど簡単じゃない事
思い知るのがこの頃で











『迷う必要など無い。』


蛇が

囁く。


『お前は悪だ。善には戻れない』



わかってる


そう…だからそれで良い

怖いことなど何も無い



昔汚されたこんな身体

もとより価値など無いのだ











――夢だけじゃ、、、
夢だけが、、、


dance dance dance
do it again…

sing sing sing
do it again



今宵のBGMは浜崎あゆみ
『do it again』。

Aria 

2010年12月26日(日) 4時22分
雪の降らないこの街には

ホワイトクリスマス

絵本の中のお話


夢を忘れた人の群れ

サンタクロース

気づかずに通り過ぎるだけ




冷たい風が吹きすさぶ街角で

立ち尽くすサンタクロースに駆け寄った

その手はまるで氷の様に冷えて

微かに震えていたから

あたしは自分の手で彼の手をあたためるように包み込んだ


『ありがとう…私の、愛しい人』


「…え?」


そしてそのサンタクロースはゆっくりと仮面を外し



あたしは、悲鳴を上げた。









――少しずつ認め始めた
癒されぬ過去の存在と
拒めない未来にいくら
怯えても仕方ないと










悲しみにくれるあたしの心を

その手のぬくもりで救ってくれる

あなたの夢を見ました


流れる涙の意味も

愛の尊さも

わからぬままにその手に身を

委ねました


わがままな…

そういつだってわがままな生き方を選んできたあたしは

その罪の重さに

今さらながらに気づき

絶望し


少し

笑いました




もう…

決して戻れない












――伝えたい想いは溢れるのに
ねぇ上手く言葉にならない
あなたに出会えていなければ
こんな
もどかしい痛みさえも知らずに


今宵のBGMは浜崎あゆみ
『No way to say』。
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