コ ト バ 

May 10 [Sun], 2009, 13:23
・保科 あずみ(ホシナ アズミ)・・・主人公。

・新村 俊(ニイムラ シュン)
・春川 柚(ハルカワ ユズ)
・結城 奈乃(ユウキ ナノ)
・野崎 光(ノザキ コウ) 





ー・・・けて?助けて・・・。誰か・・・。

あずみは目を開けた。
「また同じ夢・・・。」

・・−シャァッ
カーテンを開けると、青空が広がっていた。

保科あずみは15歳。あることがきっかけに、あまり人を信じられなくなった。

「お父さん、お母さん、天国はどうですか?今日は高校の入学式だよ。行ってくるね。」
いつものようにあずみは親がいる空に話しかける。それがあずみの日課なのだ。

「・・。行ってきます。」

高校でも友達はできないんだろうな・・・。
そんなことを思いながら高校へと向かう。


都立桜宮学園。
ここが今日から通う学校だ。
もうすでに人が集まっていた。

早速クラスを見てみる。
保科あずみの名があったのは1組。
まずは自分のクラスへ向かうと聞いていたあずみは、1組へと向かう。
かどを曲がったとき、

ー・・ドンッ

「ぃたた・・・。」
「ぃってぇ。っあ、キミ?だいじょぶ?」
「ぁ。。ハイ・・。すいません。。」

当たったのは男のようだ。
「こっちこそゴメンネ?怪我はない?」
「本当に大丈夫です・・・。」
彼の友達らしき人が彼を呼んだ。
「今行くって!!ほんとごめんね。っじゃぁ!」
・・・。
「なんだろ・・。この気持ち。」


そんなことを思っているうちに1組に到着。
席は一番左の一番前。
後ろには可愛らしい女の子が二人話していた。
あずみは黙って席に着いた。
すると、後ろから
「ねぇ。もしかして保科さん!!?」
「ぇ・・・ま、まぁ。」
「すっごい可愛い!!!」
「何で私のことを・・・?」
「あぁ。なんか男子の間で可愛いって噂になってたよ〜。」
「へ・・・へぇ・・・。」
そうとは知らなかったあずみは曖昧な返事しかすることができなかった。
「それよりさぁ!あたしらと友達になろうよ!」

「わたしでよければ・・・」
「もちろんだよ!!あたしは春川柚!柚でいいからね^^」
「わたしは結城奈乃。奈乃でいいよ!」
「私は保科あずみ。あずみでいいよ・・。よろしく、柚、奈乃。」

このころはまだ、私は心を閉ざしたままだった。



−・・4年前
「−・・ざけんなよ!何あんた。そんな顔してっからいじめられるんだよー?あずみちゃん。」
「ぅっわ〜。実希やりすぎじゃない??っていってもこいつが悪いんだけど♪♪」
「アハ。あんたが悪いんだよ?かわいこぶってる保科さんが♪」
「どーせ養子のくせに・・。本当の親がいないくせにさ。」
実希と呼ばれた少女と仲間達はあずみをゴミ置き場へ投げ入れた。そしてそのまま立ち去った。
「ぃった・・・。」
−助けて。誰か・・・・。
あずみは、そのまま気を失った。



−・・かわいそうに、あずみちゃん。まだこの年なのに親がいないなんて。親戚からも捨てられたんでしょ?


あずみの親は、本当の親ではなかった。でも心からあずみを愛してくれていたのだ。だが、その義理の親は、あずみが病院で運ばれたと聞き、急いで病院に向かっていたときに交通事故で死んだ。もう、あずみのまわりに味方なんて誰もいなかった。

ー・・どーせ養子のくせに・・・・。

その日からあずみは心を閉ざした。
もう誰も信じない。
信じたって最後は捨てられるんだから。
言葉って、私を不幸にさせるんだよ?




ー・・チュンチュン

どんなに死にたいって思ったって朝はくるんだ。
「お母さん、お父さん、もうそっちの世界に行っていいかな・・・?もう私、疲れちゃったよ。。」
あずみは近くにあった果物ナイフを手に取った。

「っった・・・・・・!」
−・・ポタ、、ポタ
あずみの手首からは血が流れ落ちた。
そのとき、
ー・・ピーンポーン
「あずみ〜〜〜!!柚だよぉっ??大丈夫!!?」
「あたし、、奈乃!!居たら返事して??」

あずみは急いで長袖を着ると玄関へ出た。

「どうした・・の?」
玄関を開けると、心配そうな柚と奈乃の姿があった。

「あずみ???!!!どうしたのその手首!!」
長袖からは血がにじみ出ていた。
「何かあったんなら柚達に話して!?」
「あたし達はあずみの味方だよ!!!」

         ”味方”
その言葉を聞いて、私はこの2人を信じてみようって思ったんだ。

あずみは何もかも話した。
話し終わると、3人とも涙していた。
「あずみぃぃぃっ!!!何で言ってくれなかったのぉっ!あたしたち、あずみの友達だよっ?」
「バカあずみ!そんなこと早く言ってくれなきゃ・・・。」
「ごめん・・・。私、人を信じるのは怖かったんだ。前の実希だって最初は仲良しだったんだけど。」

それから3人は学校に向かった。
時計を見ると9:30。
「やばっ!登校時間過ぎてるって!!!」
「よしッッ!!乗り込めぇぇぇっ!!」
−・・ガラッ

      シーン・・
「テヘwせんせぇ〜〜い!柚達ぃ、バスが遅くて遅刻したのぉ!許してくれるよねぇ?」
「せんせぇ?許してくれないと怒っちゃうぞ!?」
柚と奈乃は得意(!?)な色仕掛けで先生を誘惑してくれた。

「コホン。アホか、お前ら。席つけ・・・。遅刻のもんは遅刻だ!」
「テヘ。」

あずみが席につこうとしたそのとき・・。
「あっれれ?もしや昨日の女の子だったりしちゃったりして・・・w」
「ぁ、へ・・は、はい。」
「まじかぁっ!俺、新村俊!よろー♪俊でいーから!!」
「保科あずみです・・・。」
「敬語とかいらないの!!あずみちゃん!ってか番号交換しない!?俺あずみちゃんに興味あるぅ〜♪」
このときの俊の第一印象は”軽い”だったんだ。

「ぁ。いい・・・よ?」
「まじ?サンキュー★」
   −キーンコンカーンコン・・・

「あっず〜みちゃーん!?なぁにニヤけてんのかなぁ〜〜!?」
「へ??」
「恋でもしたかぁぁ?、この乙女がっ!」

「恋・・・?・・・ー恋ってナニ??」
「っ!!あずみ・・・恋したことないの??!!」
「なぃ//」

何かおかしいかなぁ〜?とあずみが言おうとしたのを振り切って、、柚がしゃべり出した。
「恋ってね??誰かを見たり、喋ったりしたら、ドキドキしたり、、胸がキューンとなるの!!!柚はモチロン
ダーリンいるよ??!!」
柚が言うと、その”ダーリン”とやらを見せてくれた。
「へぇ・・・。」
「へぇ・・・じゃなくてっ!新村君に喋りかけられてドキドキした!!??」
「っ//まだ、、俊君とは言ってないじゃん・・・?」

「んもぉ!照れちゃってぇ〜。そうなんでしょー・・・?」
「ん〜〜。。。」



「恋・・・か。」
その日、あずみはベッドの中で考え込んで眠りについた。


ー朝


「お父さん、お母さん、私は・・・俊君を信じても良いのでしょうか?」
それだけを空に向かって伝えると、家を出た。


「あっずーみちゃん!!おっはー♪」
いきなり俊がとびついてきた。

「俊クン?何で抱きついてるのw?」
「あはは〜。スキンシップだよ〜??っつか、俊君って呼んでくれたぁ〜!俺感激ッ!」
すると周りからキツい視線が・・・。

「ちょっとあなた!!!!私の俊君に向かってナニしてんの!!!」
どうやら俊を好きそうな女が駆け寄ってきた。
「俊くぅ〜ん。私は俊君のものだよね??」
しばらく無言だった俊が口を開いた。
すごい形相で女をにらむと、
「ハァ?誰がおめーなんか自分のものにすっかよwいっとっけどあんたにキョーミ無い。・・・あと一つ。
あずみちゃんに手を出すな。」

冷たく言い放つと、あずみの手を引いて学校へと向かった。

「俊・・・クン?」
「ごめんね??ほんっとごめん!!」
「ぁ・・・格好良かったよ??俊君。」
「え、まじ???俺にも彼氏になる資格ありってわけ・・・?」
そういうと、人気のないところへ連れて行き、

「俺、、あずみちゃんが好きだ。。付き合って?」
「ぁたし・・・?」
「ん・・・。」
「は、、//はい。。。」
俊はあずみを抱きしめると、甘くて深いキスをした。


ーアナタヲ信ジテモイイデスカ?


少し時間がたつと、学校へと向かった。
「。。。やっぱやめた!今日ガッコさぼろう??」
「ぇ・・・でも。。」
「いーじゃん??テキトーに理由つけとけば。」
「俊クンっ!!」
「なー、、俊くんって言うのやめて?俺もあずみって呼ぶから、俊って呼んで?」

「・・・無理!」
「言わないと襲っちゃうよ?」

「。。。俊?」
俊はニッコリ笑うと、あずみの頭をなでた。
「さっ。行こう?あずみ。」
あずみと呼ばれると、なんだか照れくさかった。
「あ、そうだ!柚か奈乃にメールしなきゃ!」
そういうとあずみは携帯を取り出した。
送信者:春川柚
件名:柚へ。

俊と付き合うことになったよ〜((恥w
今日学校休むからてきとーな理由言ってて!!お願いします!
また電話する〜♪
  −END−

「メール終わったかぁ〜〜?」
「ぅん














P R
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