パンズ・ラビリンス (2006)☆☆☆☆☆(初め四つ☆だったんだが…)

February 26 [Tue], 2008, 22:00
パンズ・ラビリンス (2006)
EL LABERINTO DEL FAUNO
PAN'S LABYRINTH
***

 ぐぐ〜〜〜〜、かる〜〜くカウンターパンチ食らったような気分。
  
 前期宮崎アニメ派の私には、「許されざる結末」ですが、これぞスペインというのかもしれないね。

 スペイン人は世界中に血を残す。
 
 支那人と似た傾向があるが。
 しかしこの映画はエグイ。
 
 よくもま〜メジャー映画になりえたものだと思わざるを得ませんが。
 R12は当然でしょう。
  
 怖くて眠れませんよね〜これ見た子供は。
 
 ジャンル:ファンタジー/ドラマ/ホラー
 
 そうそう、もうホラーです。

 思えば赤毛のアンも現実に嫌気がさして、幻想に逃げる少女では有ったが、この少女オフェリアも、とてもじゃないが生きていける境遇ではないので、幻想を夢みても誰も責められない。
 
 義父に預けられている時点で、彼女の命は風前の灯なのだから。
 
 幻想に逃げるしかない。
 

 
【以下パンフ読後の感想なので、完全に変わっております】 

 高いと思ったがパンフ買ってやっとこ納得がいったのだが。
 
 だって強酸ゲリラがよく描かれているのって、耐えられないんですよね〜私には。
 
 しかしこの頃のスペインはフランコ政権の軍事独裁国家ということで、私にはファシストも形を変えた左翼と思っているんで、この残虐さはどうしようもないなと。

{{{
 スペイン国家の歴史的暗部、フランコ独裁政権時代を背景にすることはその時代の恐怖を知り、尚、現代に伝えなければならない者の”使命”である。
}}} 
 新井曜(コラムニスト) パンフ24頁 

 ピカソがゲルニカを描いた頃でしょう。
{{{
 例えば、フランコ叛乱軍傘下のドイツ・コンドル飛行兵団による史上初のゲルニカ絨毯爆撃(1937年4月26日)、
}}}
 フランコはドイツとつるんでいたんだね。日本と同じじゃんか。
{{{
 「1936年のスペイン」が不可欠である。
 1936年といえば昭和十一年。
 わが国では、真っ白な東京の中枢部を血染めにした2.26事件の起った年だ。
 
 1936年7月17日、スペイン領モロッコでスペイン正規軍がフランコ将軍の名のもとにスペイン共和国政府に対して、軍事叛乱の狼煙を上げた。
}}}
 
 彼等と戦ったのがなんと、
{{{
 かくして「無知蒙昧で羊のごとく従順と思われていた民衆が、叛乱軍に対して、屈辱的な隷属よりも果敢な武力抵抗による「内戦」を、さらにはよき社会を建設するための「革命」を選んだのだ。
}}}
 要するに労働組合です。
 
{{{
 ここに、2年9カ月に及ぶスペイン内戦の「原風景」があったといえよう。
}}}
 川成洋(法政大学教授)パンフ 38頁より

 ファシスト叛乱軍事政権 VS アナーキー労働組合って、悲壮ですね。
 
 ま、要するにファシスト VS 共産主義って事なんだが。
 
 
 2.26の背景にはこういうことも有るんだろうな〜。
 
 私に言わせればどちらの左翼です。
 
 「自国だけでも共産主義」なのか「アナーキーでかつ共産主義」なのかのどっちかって事です。
 
 如何にスペインが残虐に覆われていたかということなんですね。
 
 でもスペインでは結局ファシストが勝ってしまう。
 
{{{
 六月にはノルマンディー上陸作戦開始を初め、フランコの盟友のドイツ軍の敗北もそれこそ秒読み段階になり、親独政策を堅持してきたフランコに対する連合国からの鉄槌も、と共和国派であれば誰でも思ったのだった。
}}}
 しかし
{{{
 フランコは「ファシスト」として断罪されるどころか、「頑迷固陋な反共産主義者」として連合国側に迎え入れられた。
}}}
 川成洋(法政大学教授)パンフ 38頁より

 は〜〜〜〜〜??
 日本は東京裁判で叩かれてスペインは恩赦ですか??
 なに考えてんだか。

 支那が横にあったからだろうな〜。
 オフェリアはこういう中に居たと考えてくださいってことだろうな。 


 監督の考えは如何に。
 幻想は逃げではない。

{{{
 一方オフェリアは、周りからお前は間違っている、早く大人になれと言われるけど、彼女は自分の信じているのが正しいと疑わない。
 
 そして最後に勝つのはどちらのリアリティなのか?
  
 オフェリアの方なんだよ。
}}}
 ギレルモ・デル・トモ監督インタビューより パンフ48頁


 ぐぐぐ…。
 
 宮崎の初期お姫さま支持派だった私が、これほどの「王道お姫様」を目の前にして、「それは、逃げだろう」と思ってしまった時点で負けたんだな〜。
 
 悔しい。
 
 なんという矛盾。
 
 自信持っていいんだ〜〜。
 
 私の理想もいつか実現化するんだ。
 
 ファシストでもなく共産主義でもない、「君民共治」の世界がね〜。
 
 三島の理想でもあったかも。
 
{{{ 
 日本アニメで影響を受けたものといえば、『リボンの騎士』と『未来少年コナン』。
 これはボクの少年期を形勢したといっても過言ではない(笑)。
 もちろん宮崎駿を大好きな作家だ。他には手塚治、高畑勲、押井守、今敏…あげたらキリがないよ!」
}}}
 ギレルモ・デル・トモ監督インタビューより パンフ48頁

 なんと、正真正銘のお宅です。
 
 おお〜〜〜〜コナン、宮崎初期アニメじゃないか。
 
 手塚治だし。
 麻生さんの言うことは正しい。
 
 スペイン語圏は英語圏よりはるかに大きい。
 

{{{
 現代世界に蔓延する実在の憎悪、恐怖に映像作家が打ち勝つことは出来ないかもしれない。
 
 しかし、恐怖に苛まれ、生きる道を閉ざされるゆえに、心の中の迷宮へと旅立った薄幸の少女がたどり着く最後に、圧倒的な映像の伽藍を用意し、王宮への入場を許すデル・トロは、映像と美しき詩情が悪に勝利する事を信じている。
}}}
 新井曜(コラムニスト) パンフ24頁 

 本当に日本漫画が世界を席巻し始めている〜〜〜〜。
 
 
 サンボマスターの歌が頭をよぎるな。
{{{
 新しい日々を変えるのはいじらしいほどの愛なのさ
 …
 心の声をつなぐのがこれ程怖いモノだとは
 …
 新しい日々の僕達は高鳴る予感がしてるのさ
}}}
 サンボマスターの曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」より
 
 
P R
プロフィール
  • ニックネーム:sakika1119
読者になる
2008年02月
« 前の月  |  次の月 »
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29
QRコード
Yapme!一覧
読者になる