欧州に挑む甲州ワイン

July 29 [Thu], 2010, 13:41

山梨の甲州ワインが27日、ヨーロッパに輸出されることになった。

「甲州ワインEU輸出プロジェクト委員会(KOJ)」は本格的なワインの欧州市場の開拓を目指す。

初出荷されたボトルのラベルには「甲州」の文字。地元関係者の長年の夢がついに実現した。

EU各国で販売されるワインのラベルに表記できるのは、葡萄ワイン国際機構(OIV、本部・パリ)が登録した品種のみ。

日本ワインで固有品種名を掲げるのは甲州が初めてだ。

目標達成までのキーマンの一人、山梨県観光部の仲田道弘さんによると、20年ほど前まで甲州ワインはパッとしない存在だったという。

平成元年から山梨県庁職員として県産品のブランド力を上げる事業を担当し、ブドウ・ワイン生産者らと深く関わるようになった。

関係者同士でブドウ作りから議論し、海外市場でも評価されるようになったころ、あることがきっかけで国内での注目度も上昇。

『美味しんぼ』(雁屋哲原作、花咲アキラ作画)に和食に合うと紹介されたのだ。

また2年ほど前、科学的に甲州ワインと生ガキの相性がいいことも分かった。

こうした努力の積み重ねでワイン文化が育ち、OIVによる甲州種ブドウの登録につながった。

輸出されるのは、2009年産白ワインの「グレイス甲州茅ヶ岳」と「グレイス甲州プライベート・リザーブ」。

27日に第1陣の2000本を積み込んだ船がイギリスに向けて出港する。

山梨県ワイン酒造協同組合は、今年度中に1万本の出荷を目指す。

YOMIULRI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100727-OYT8T00320.htm

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