やさしい気持ち 

May 24 [Sat], 2008, 18:14
たいちがスクールに出かけようとしたとき、

手が離せなくて見送りができなかった。

たいちが玄関を出ようとすると、

「いってらっしゃい」

ゆきみが玄関口で見送っていた。

ふだんケンカばかりなのに。

「いってきます」

てれくさそうにたいちは出かけた。

ひたむきな気持ち 

July 17 [Tue], 2007, 19:15
先日、たけしが大会で優勝した。

去年の二位から一位になったのだ。

でも、去年たけしを負かしたライバル、あつしが今回は出場していなかった。

フィニッシュテープを切ったたけしに、みんなが集まってきて声をかける。

「おめでとう、やったね!」

荒い息の中、たけしは言った。

「あつし君が出ていないから、一位でもあんまりうれしくない。」

たけしの目は次の勝負を見ている。

ほっとした気持ち 

June 26 [Tue], 2007, 13:12
この前、きいちが大会に初出場した。

水泳が遅くて、最後は一人で泳いでいた。

そんな水泳も、自転車もランニングも、

一生懸命のまなざしで、ただひたむきに前へ進んでいた。

フィニッシュテープを切ったとき、

きいちはうれしそうにほっとした顔を見せた。

せつない気持ち 

December 05 [Tue], 2006, 9:29
寝ついたと思ったきいちが、

ベッドの中で一人でしくしく泣いていた。

「どうしたの。」

ときいてみると、きいちは泣きじゃくりながら話してくれた。

「死んじゃったらどうしようと思った。」

「大丈夫、きいちは死んじゃわないよ。」

「でもハチに刺されたら死んじゃうよ。

死んじゃったら生き返るの生き返らないの?

そうしたらもうお母さんやお父さんに会えないよ。」


まだまだ幼いと思っていたきいちが、

もうこんなに成長していた。

 

泣きたい気持ち 

September 21 [Thu], 2006, 8:11
ゆきみがマラソンの大会で、

ゴールテープを切った直後に泣き出した。

仲良しの子に負けたからだ、と思った。

でも、そうじゃなかった。

あとで教えてくれた。

「うれしくて涙が出てきた」


一歩先に、ゆきみはいた。

  

ふしぎな気持ち 

September 05 [Tue], 2006, 13:01
結婚記念日の1週間前の日、きいちに話した。

「来週は、おとうさんとおかあさんの結婚記念日なんだよ。」

「ふーん。」


結婚記念日の前日、きいちが言った。

「あした、きいちは幼稚園休むの?」

「?どうして?」

きいちはうれしそうに言った。

「だってあしたは、おとうさんとおかあさんの結婚式だよ。きいちも出なくちゃ。」


何とか半分、わかっているようだ。

 

ゆかいな気持ち 

August 08 [Tue], 2006, 8:34
きいちが看板を見てきいてきた。

「パチンコって何?」

「なんだろうねえ」と言ってみると、

きいちは自分で答えた。

「パチンコってつぶれることだよ」



「それはペチャンコ!」

後ろの席でたいちが腹をかかえて笑っていた。

  

くやしい気持ち 

July 02 [Sun], 2006, 9:15
きいちがわんぱく相撲で

よその幼稚園の女の子に負けた。

その瞬間

きいちは土俵の上で空を見上げたままだった。


そうしないと涙がこぼれてしまうからだ。
 

うれしい気持ち 

June 29 [Thu], 2006, 9:50
たけしが泣きながら帰ってきた。

卓球のラケットを無くしてしまったらしい。

玄関を開けると目の前にそのラケットが。

「ありがとう!」


妹のゆきみが学校で拾って持って帰ってくれたのだ。
 
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