お産が長引きやすいけれど、30代後半と大きく変わるわけではない 

2007年05月03日(木) 16時46分
お産が長引きやすいけれど、30代後半と大きく変わるわけではない


この自然出産できたグループで、分娩所要時間を見ると、初産婦さんでは、第二期(子宮口が全開してから誕生まで)では30代前半から、第一期(陣痛開始から子宮口全開まで)では30代後半から長くなる傾向が見られました。しかし、30代後半と40歳以上のグループ間に変化はほとんど見られませんでした。

また、経産婦さんの場合はどうかというと、なんと40代の妊婦さんは20代と比べても分娩所要時間が変わりませんでした。昔、多産の時代には、医療は未発達だったのに、今よりずっとたくさんの人が40代で末の方の子を産みました。それができたことも、この数字を見るとうなずけます。

知られてない40代の出産力


40代の出産は数が少なく、また年齢だけで慎重になってしまう傾向があるので、まだその本来の出産力は知られていないと思います。これから40代出産が増え、それがわかってくるのかもしれません。今回、データを提供してくださった井上裕美先生は、こう言います。
「40代で初めて産む人については、ゆっくりの進行になることは予想します。でも、お産はやってみなければわからないし、現に半分の人は医療を使わないで出産しました。チャンスは、持ってもいいと思います」

40代でも自然に産めるの? 

2007年05月03日(木) 16時45分
40代でも自然に産めるの?

40代での出産は難産になるので帝王切開が選ばれる???そんな感覚のある方がいるようですが医師の方針による面があります。ジャガー横田さんも、吸引分娩という医療処置は使いましたが帝王切開ではありませんでした


高齢というだけで帝王切開をすすめる病院がある一方、年齢が高くても自然出産を基本とする病院もあります。


高齢出産の人の自然出産は無理?

湘南鎌倉総合病院では開院以来247名の40代出産を診てきました。これは11309の全出生の中では2.1%に当たり、決して大きな比率ではありませんが、やはり最近増加傾向にあります。2005年から2006年にかけての40代出産は2.8%で、1990年前後から見ると二倍増です。


この病院における今までの最高齢は、47歳の方がひとりいました。次は46歳の方が3名、ここまでの方は、どんなことをしたかはわかりませんが何にかの医療行為をおこなっていてまったくの自然出産ではありませんでした。次は45歳の方が4名いて、うちふたりはまったくの自然出産でした。45歳で自然出産したというおふたりはともに初産でした。

高齢出産のリスク 

2007年05月03日(木) 16時44分
高齢出産のリスク


主な高齢出産のリスクは、下記のようになります。

20代での流産率は1割くらいですが、40代では2割くらいに。これは「妊娠しにくい」のと同じ理由で、卵子が老化し、育たないものを含む率が高くなっているからです(子宮が弱っているということではありません)。

ダウン症の発生率が増える
20代では発生率は1000人中ひとり以下ですが、35歳では3人くらいになり、40代では10人くらいになります。若い妊娠ではあまり考えませんが、子どもの障害についてじっくり考えることは、高齢出産する人の「宿題」ともいえます.

帝王切開が増える

妊娠中毒症
が重くなる人、糖尿病などの持病がある人、そして不妊治療後に多い「大事を取っての帝王切開」などで、帝王切開率はどうしても高くなってしまいます。

やっぱり高齢出産って大変?
お産はもともと人生の大仕事です。20代でも、たくさんの人が困難な妊娠?出産にチャレンジしているのを思い出してください。流産も、帝王切開も、実は、若い人でも10人に1人以上が経験します.

卵子の老化の問題は大きいのですが、ひとたび安定期まで入った妊娠なら、現代の高齢出産はかなり安全性の高いものになっています。勇気を出して、でもロボットではない自分の体のことも知って、いい高齢出産をしてください。





避妊をやめても、すぐ妊娠しないかもしれない 

2007年05月03日(木) 16時43分
避妊をやめても、すぐ妊娠しないかもしれない


若いときは妊娠しないように気をつけることで頭が一杯で、妊娠できることのありがたさを感じる人は少ないでしょう。ところが、欲しいと思うとなかなか妊娠しなかったりします。つまり「不妊」といわれる状態になります。どこも悪いところがなくても、人は卵子の老化、つまり加齢により不妊になります。

さらに、性生活というものは、結婚後何年も経過すれば回数が減るのは自然な姿と言っていいでしょう。これも、妊娠しにくい原因になってしまうのです。

35歳までに産みたかったら、30歳でそろそろ考えて
35歳をひとつの節目と考えるとしても、35歳で避妊をやめるのでは少しおそいかもしれません。35歳から数年経過してしまえば、妊娠しやすさはもう20代の半分くらいです。もちろん、子供を欲しくなる気持ちに年齢制限はありません。40代で初めて欲しくなって何人か出産する人もいます。それはすばらしいことですね。

しかし、今「35歳までは大丈夫」と思っている方は、事情が許すなら、30歳で産もうというこころの余裕を持ってください。


本当のところ何歳まで産めるの? 

2007年05月03日(木) 16時40分
本当のところ何歳まで産めるの?

女性の妊娠力が下がり始めるのは33歳から

女性の妊娠力が下がりだすのは33歳から

「何歳まで産める?」ということを女性が今くらい気にしている時代は初めてでしょう。子供を持つかどうかの決心を先延ばしにしている人は、たいてい「35歳までには、産もう」と思っています。でも、その35という数字に何の根拠があるかと言えば、それは「35歳から高齢初産と呼ばれる」というだけの理由です。

実は産婦人科医の間では、卵子が妊娠する能力は、それより早い33歳から下がり始めると言われています。体外受精の成績が、そのあたりから下がってくるためです。体外受精の成功率は、33歳なら20代と同じで4割くらいが妊娠しますが、40代にはいると数%にまで下がります。
年齢別 不妊症頻度のグラフ。妊娠しにくい人は25才では3.5%ですが30代から少しずつ増え、35才では11%、40才では33%になります。

宗教上の理由などで避妊をしない妻たち1000人を調べた海外の調査もあります。それによっても、やはり30代になる頃から妊娠率が下がり始め、37〜38歳からそれに拍車がかかるという形になりました。

当たり前のようですが、35歳という境界線のこちらと向こうで世界が変わるわけはなく、人の身体は少しずつ、少しずつ変化します。30代少し過ぎから、10年以上かけて変わっていくのです.