日本代表がW 杯で優勝する日  

December 18 [Wed], 2013, 20:00
 【書籍名】:日本代表がW 杯で優勝する日
 【作者名】:中西哲生
 【出版社】:朝日新聞出版 (2013/11/13)
 【出版年】:2013年
 【評価度】:☆☆☆☆★



 日本がワールドカップで優勝する日は来るかと聞かれて、前向きに答えることのできる人は多くないと思う。可能性はあることはわかっていても、実際に優勝することができると思える人がどれほどいるだろうか。
 ビッグマウスとも言われる本田選手の登場もあってのことだろうか。もっと前向きに世界で優勝することを目標にするべきだという意見をテレビなどでもよく耳にするようになってきたように感じる。せっかくなら本当に優勝してほしいと思うが、でもそのようなことは本当に可能なのか、少し興味があって本を手に取った。
 この著書の中で著者の中西氏は「フットボール・インテリジェンス(あるいはサッカーIQ)」という言葉を頻繁に用いており、これを高めていくことがこれからの日本サッカーに必要だといっている。このフットボール・インテリジェンスとは、平たく言えば環境に素早く順応し少しでも有利に試合を展開する能力のこと。例えば、試合相手のチームだけでなく、レフェリーの癖やカードの累積状況に合わせた試合運びを意識すること。どのような環境でも冷静に少しでも有利に試合を運ぶための判断をする精神力などが大事だという。世界で活躍する指導者を育成することもフットボール・インテリジェンスを高めるためには欠かせない。
 よく日本人は体格で劣るという欧米人には勝てないという意見を耳にするが、海外で活躍する日本人のエピソードを聞くと、必ずしもそうではないという。体格を活かした俊敏さで勝負することもできるというのだ。またその勤勉さは海外でも高い評価を受けており、チームにも良い影響を与えるといって重宝されるという。さらに撮影技術の近代化等によって「汚いプレー」がしづらい環境になってきておりクリーンなプレーを好む日本人にとっては、その特徴を活かせる要素も数多くあるというのである。
 これから開催されるワールドカップブラジル大会はどのような大会になるのか。こうした前向きな意見を聞くと俄然楽しみになってくるものだ。思えば自分がまだ中学生だった頃、日本はフランス大会でワールドカップに初出場した。日韓大会が開催された頃までは、予選を勝ち抜いて本選に自力出場することが本当にやっとで、世界の壁は高いと思っていた。しかし、この10年ほどの間で随分と世間の環境は随分と変わったように感じる。アジアチャンピオンになり、ワールドカップは本選出場して当たり前のようになってきた。世界の強豪国にも勝ってきた。これから活躍する選手たちはいずれドーハの悲劇を知らないどころかワールドカップに出場できなかった頃の日本を知らない世代になる。国内を見てもサッカーをするための環境もみるみるよくなってきているし、覚えきれないほど多くのプロサッカーチームができてきた。日本なりのサッカー文化が生まれてきている。このムードが今後さらに高まっていけば遠くない将来、日本がワールドカップで優勝する日は本当に来るのかもしれない。日本なりのサッカーの美学とはどのようなものだろう。願わくば、ただ勝つためだけのサッカーではないといいのだが。

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映画『へルタースケルター』(R15+) 

July 24 [Tue], 2012, 12:19
幸運にもファボーレ東宝での試写会(BBT主催)のペアチケットを譲り受けたので、鑑賞してきました。とにかく凄い作品です。監督の蜷川実花氏と、主演の沢尻エリカ氏、チケットを譲ってくれたUさんに心から感謝します。

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(C)『ヘルタースケルター』製作委員会

 【監督】
    蜷川実花
 【原作】
    岡崎京子
 【主演】
    沢尻エリカ
 【出演】
    大森南朋 寺島しのぶ 綾野剛
    水原希子 新井浩文 鈴木杏
    寺島進 哀川翔 窪塚洋介
    原田美枝子 桃井かおり ほか



※感想を書くにあたって、以下の書籍・ウェブページを参考にしました。
  『ヘルタースケルター』 (原作コミックス)
  『ユリイカ』 2012年7月号
  ウィキペディア 
  学びの場.com「ヘルタースケルター紹介ページ」


あらすじ
女子高生の憧れの的、カリスマモデルの"りりこ"は、メディアにひっぱりだこで「誰もがなりたい女子顔ナンバー1」。そんな"りりこ"にはとんでもない秘密があった。彼女の美貌は違法な美容整形によって得られたものであったのだ。全身を作り変えるほど危険な整形手術で"最高の美"を手に入れた"りりこ"だが、彼女のつぎはぎだらけの身体は、手術の激甚な後遺症に襲われはじめる。


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感想
 各方面で報道されている通り、この作品では沢尻エリカが主演しており、そのことが随分ひとり立ちして話題になっているように思える。しかし、興味本位で『へルタースケルター』を見てみようと考えている人は注意した方がよい。

 この映画はお手頃に感動を買える安っぽい作品ではない。多くの人にとって、”りりこ”を始めとした登場人物たちは理解不能で、感情移入することはできないだろう。この映画には刺がある。油断してかかると痛い目に合うことだろう。映像ワークはもちろんだが、とにかく主演の沢尻に圧倒される。観客は”りりこ”という全身整形のヒロインの壮絶な生き様を、沢尻を通じて追体験することになるが、時代の寵児として持て囃された末に世間から捨てられた”りりこ”は、彼女そのものである、彼女の演技は見ていて痛々しいほどでもある。

 "りりこ"は、「強くて」「傲慢な」だけのスーパースターではない。ひとりの人間として、消費される立場としての「不安」や、女性への「嫉妬」を抱え、どうなるとも知れない手術の後遺症による「恐怖」に悩まされるなど様々な弱さを併せ持つ非常に難しい役だ。沢尻はこの難役を見事に演じきっている。蜷川監督がそう感じたように、一観客としても、沢尻以外に"りりこ"を演じられる女優が思い浮かばない。これはもはや演技の域を超え、「"りりこ"が沢尻エリカをやっている」ようにさえ見えてくるほどであった。

 ところで、この映画はおそらく女性のために撮られた映画だろうと感じた。モデルという華やかな世界に憧れ消費するのは主に女性たちであるからだ。「男のために化粧をしているわけではない」というように、女性は女性によって消費されることが多い。それならば、モデルたちの世界は、女性だけで成立する究極の女性社会であるようにも思える。しかし『へルタースケルター』によれば、このような世界であっても結局は男が動かしているのである。女は一方的に操られ、あるいは消費されるだけの役どころである。人気モデルたちであっても結局は大衆にとってのおもちゃであって、飽きられたらポイと簡単に捨てられてしまう。そして大衆を操るのは常に一部の男たちなのである。

 しかし、この映画には逆に男たちを操ろうとする女性たちがいる。主人公の”りりこ”、モデル事務所社長の多田、”りりこ”を手術した医師の和智がそうだ。”整形”という彼女たちのとった行為は馬鹿げているようだが、程度の差はあるだろうが、お金で美しさを買うというのは、よくある話である。そして男はケロっとだまされてしまう。彼女たちに操られるだけの男たちは哀れで、貧相なことこの上ない。

 “りりこ”は、CMや映画へ自らを起用することを条件にプロデューサーなどと関係を持たされているようである。男からすれば、おまえを生かすも殺すも自由自在であると言いたげでなんとも嫌らしい。彼女も結局は都合よく男たちに利用されているだけかのようにも見えるが、彼女が全身整形の人造美人であることを考えると、これらのシーンの意味合いはずいぶん違って見える。男たちは、「偽者の美」に騙され都合のよいように操られているに過ぎない。多田も積極的に”りりこ”を利用しており、”りりこ”もそれを利用して成り上がろうとしている。ここにおいて力関係は完全に逆転しているのだ。「我々は革命を起こしているのです」という和智の言葉は、女性の口から発せられなければ意味の無いものであったろう。そこには世の男への嘲りの心が見え隠れする。それは明らかに女性の視点であるだろうし、全く以ってこの映画は女性のための映画なのである。

 しかし、そこまでして手に入れた”りりこ”の名声も長くは続かない。「ヘルタースケルター」は、螺旋状の滑り台のことらしいが、まさに滑り台を滑落するように”りりこ”が堕ちてゆくところがこの映画の見どころといってよい。手術の後遺症によって心身ともに蝕まれる中、世間の目は彼女から離れ、よりフレッシュな可愛い子を求めるようになる。これまで”りりこ”が表紙を飾っていた雑誌やCMも新しい子に変わり、自分の姿を見なくなっていく。一方の彼女は、仕事を失い、恋人から捨てられ、社長にも愛想を尽かされてしまう。

 “りりこ”はかわいそうに映るかもしれないが、観客たちはどれだけ”りりこ”に同情しても、彼女を助けてあげることはできない。彼女が、受けてしまった手術は取り返しがつかない。彼女の身体がボロボロなのはどうしようもないことなのである。

 第一、”りりこ”自身が助けを求めていない。本編で彼女が始めて手術を受けるシーンは描かれておらず、どれだけ辛い手術であったのかもわからない。このようなシーンがあれば多くの観客たちはきっと彼女に同情することができただろう。しかし同情が何になるだろう。我々はこれまで彼女たちを消費しては捨ててきた大衆の一員であり、彼女にとっては「会ったこともない他人」に過ぎない。その中の誰として彼女と同じ体験をした人間はいない。彼女のこれまでの体験を思うと彼女が大衆に媚び諂い助けを求めることなど絶対にありえないことであろう。彼女は「見たいものを見せてあげる」という印象的なフレーズを口にする。我々観客たちが、彼女が破滅してゆく様を見たいと思っていることを見透かしているのである。

 この滑り台を”りりこ”とともに滑り堕ちるのが羽田である。彼女は”りりこ”に厳しくあたられながらも、”りりこ”に尽くす献身的なマネージャーである。羽田の口癖は「”りりこ”は私なしでは何もできない」だが、実際には彼女のほうが”りりこ”なしでは何もできないほど、精神的に”りりこ”に依存している。”りりこ”はそれを見透かし、羽田が自分にだけは決して逆らわないことを承知で彼女を弄ぶのである。

 ”りりこ”が羽田を目の仇とするのは、彼女にかつての自分を見てしまうからだろう。また、羽田が一流スターのマネージャーでありながら、全く化粧っけがない女性であるということも要因の一つに思える。壮絶な”努力”してキレイになった自分が意中の男を射止めることができないにもかかわらず、努力どころかメイクすらしないオバサンの羽田が、若い彼とうまくいっているのが許せないといった具合だ。一方の羽田の献身ぶりは病的といえるほどで、目の前で恋人を”りりこ”に寝取られても最後まで”りりこ”から離れることができない。

 ところがこの憎いはずの羽田が、すべてを失い四面楚歌状態に陥った”りりこ”にとって、かけがえのない存在に変わってゆく。”りりこ”は、窪塚洋介演じる御曹司と結婚の約束をしていたが、その御曹司は”りりこ”を裏切って別のとある令嬢と婚約してしまう。そのことに腹を立てた彼女は令嬢を痛い目にあわせてほしいとマネージャーの羽田に命じて彼女の顔に酸をかけさせる。“りりこ”は、後に自らの仕事を奪った後輩モデルを切りつけさせるが、恋敵を先に襲わせたところには、思わず”りりこ”の人間臭いところを感じてしまう。もしかすると、本当に好きな人と結婚したいという気持ちからだったのかもしれないが、この御曹司が、彼女の正体を知って彼女を理解してくれるとは思えない。それは”りりこ”にとっても心のどこかでわかっていることであったはずだ。最後に”りりこ”は本当に、羽田なしでは何も出来なくなっていくのである。

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小説『果つる底なき』 

July 07 [Sat], 2012, 12:49
 【作品名】:果つる底なき
 【作者名】:池井戸潤
 【出版社】:講談社(講談社文庫)
 【出版年】:2001年初版発行
 【評価度】:☆☆☆★★

  

あらすじ
二都銀行の渋谷支店で債権回収担当の課長代理をつとめる坂本は、友人の伊木に「これは貸しだからな」と謎の言葉を残し、営業中の車内で変死してしまう。死因はハチに刺されたことによるアレルギーショックであった。坂本の業務を引き継いだ伊木は、彼の残したレポートから、坂本が生前にある会社について調べていたことに気づく。それはかつて伊木が担当していた東京シリコンという会社であった。東京シリコンは二都銀行の融資打ち切りで倒産し、社長の柳葉は自殺していた。坂本はこの事件の真相に気づき、彼のアレルギー体質を知る数少ない行内の人間に殺された。そう確信し、調査を開始した伊木は、東京シリコンに対して行われたはずの多額の融資が実は「融通手形」であり、その資金が他に流れていたことを突き止める。坂本の言葉の意味に気づいた伊木であったが、そこには更に深い闇が隠されていた。調査を続ける伊木の行動を邪魔する者が現れ、更なる死人・怪我人が出始める。

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感想
 職場のNさんからお借りして読みました。大変楽しく読ませていただきました。作者池井戸潤氏の著作を読むのは『空飛ぶタイヤ』以来2作目となります。本作『果つる底なき』は1998年の作品で第44回江戸川乱歩賞を受賞しました。当時は「銀行ミステリ」と呼ばれ、大変話題になったそうです。『空飛ぶタイヤ』の印象から、ミステリ小説と聞いて意外に思いましたが、読み終えてみると、大企業や社会全体の闇をテーマにそれに立ち向かう人間を描く点で、『空飛ぶタイヤ』との共通点があるようにも思えます。確かにこれは「銀行ミステリ」と呼ぶのがよいのかもしれません。
 これはもちろん単に銀行員が主人公であることからではありません。本書が刊行された当時、大手銀行破綻・不良債権の焦げ付きなど金融不祥事が相次いでいました。このような話は当時待望されていたことは間違いないと思いますし、しかも元銀行員の著作となれば説得力があります。推理小説としても、こうした社会派ミステリの新ジャンルとして注目されて然るべきであったと思います。銀行という舞台ならではの金銭欲や出世欲など、非常に簡潔にその方法や動機の説明ができていることが印象に残りました。

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空飛ぶタイヤ 

June 29 [Fri], 2012, 18:38
作品名:空飛ぶタイヤ
作者::池井戸潤
出版社:講談社文庫(上・下)
評価::☆☆★★★

 

あらすじ
 父親の後を継ぎ運送会社を経営する赤松は、ある日、自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷者を 出してしまう。事故原因は整備不良とされ、赤松は警察からの執拗な追及を受けるが赤松は社員の適切な整備 を信じて事故の再調査を訴える。事故調査を開始するため部品の返却を求めるが、製造元であるホープ自動車 に要求を退けられてしまう。赤松は様々な窮地に陥りながらも、自社の無実を信じる赤松は家族や社員たちの ために、巨大企業に潜む闇に戦いを挑んでゆく。 一方、ホープ自動車の沢田は、赤松運送の事故を機に、常務の狩野を筆頭としたリコール隠しのための秘密 会議(T会議)が社内に存在する事を知る。沢田は自社のリコール隠しを確信し、同僚と共に証拠を探し始め るが、その行動は徐々に狩野の知るところとなってしまう。

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感想
 職場のKさんからお借りして読みました。作者の池井戸潤さんは直木賞受賞作家ということで、名前は知っ ていたのですが作品を手に取るのは今回が初めてでした。『空飛ぶタイヤ』は文庫上下分刊の大ボリュームな がら、テンポのよい展開で一度読み出すと、さあ次はどうなるのかとページをめくる手が止まりせん。まさに 正統派の企業小説ここにありといった印象です。間違いなく傑作と呼べる作品ですので、是非読んでもらいた いと思います。

 この作品で取り上げられている財閥系大手自動車メーカーの不祥事は、2002年に実際に起きた三菱自動車製 大型トラックの脱輪による死傷事故と、それに関連した一連のリコール隠し事件を下敷きにしています。 この作品は作者によるフィクションですが、三菱自動車による一連の事件は、今でも企業のリコール隠しの代表的な事件として同様の事件が起こるたびにテレビで紹介されています。

 自社製品の致命的欠陥を隠蔽し、行政機関に虚偽の報告をしながら、顧客には客を客とも思わぬような態度をとる。このようなことが許されるのかと、当時の事件を知っている人はもちろん、知らない人であっても本作でひとりで戦い続ける赤松に感情移入してしまうのではないでしょうか。

 しかし我々読者は、ここで描かれているのが単純な勧善懲悪的なストーリーではないということに注意を払 う必要があるでしょう。赤松は決してかっこいいヒーローではなく、ましてホープ自動車は悪の組織ではあり ません。赤松は中小企業の頑固オヤジ、ホープ自動車はどこにでもある会社です。本作で描かれているのは決 して夢物語ではなく、実際に存在することなのです。

 企業倫理の問題では、企業文化が負の効果をもたらし悲惨な結果に繋がってしまうことがあることが知られ ています。ホープ自動車では、自社へのプライドからリコールを恥と考え徹底的なリコール隠しが行われてい ました。事故原因を隠蔽するため赤松運送へ部品を返却しないという判断をする際も、その判断をどの部署の 誰がしたのかを明らかにするため社内文書を稟議する場面が描かれています。顧客目線とはかけ離れたところ で権力の奪い合いや責任の擦り合いをする登場人物たちによい印象を持つ読者はいないでしょうが、一方で彼 らの行動に対して、こういうことあるよね・・・と感じてしまうことは多かったのではないでしょうか。

 彼らの行動には筋が通っているように見えます。それは郷に入れば郷に従うというサラリーマン特有の論理 です。それはまさに井の中の蛙の論理であり、赤松のような部外者には意味不明に映ったことでしょう。しか し、こういった顧客視点とはかけ離れた企業倫理の問題は、実際に起こった事件がそれを物語るように実在し 、その大小はともかく、どの職場にも存在する問題といえるのではないでしょうか。私は、赤松を応援しなが らホープ自動車の沢田のことがずっと気になっていました。中小企業の社長である赤松と違い、彼がごく普通 のサラリーマンであることに共感してしまったのだと思います。

 この作品の登場人物たちを見て、赤松のように自分の芯を曲げずに最後まで戦い抜くことができるものなの かと考えました。この小説を通じて自らにも目をむける機会となりました。

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ひぐらしのなく頃に(アニメ) 鬼隠し編・綿流し編 

June 28 [Thu], 2012, 7:30
ひぐらしのく頃に 公式HP
 原作 竜騎士07/07th Expansion


先日、白川郷旅行をしたことがきっかけで、完全に今更ですが『ひぐらしのなく頃に』のアニメをTSUTAYAでレンタルしてみました。2006年の作品で、原作は同名のPCゲーム。口コミで人気が広がり、続編も制作されました。当時私は学生でしたが、謎解きモノでしかも正解率が異常に低いということでサークル内でも話題になったことを覚えています。

さて、この作品はとある村で発生した連続怪死・失踪事件の顛末を描いた連作式のミステリーで、出題編4編(鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編・暇潰し編)と解答編4編(目明し編・罪滅し編・皆殺し編・祭囃し編)で構成されています。各編がパラレルワールドとなっているため連続性がなく、ある編で起こった悲劇が別の編では起こらない、といったことがあるため、設定に慣れるのに時間がかかりました。

この作品の難しいところは出題編に問題が明示されておらず、しかも各出題編だけでは謎解きに必要なパーツが揃っていないということ、だそうです。批判派の人がアンフェアだと仰る所以はここにあります。謎解きをする際には、各編でのエピソード等をふまえて総合的に判断する必要があるそうです。

何の気なく見たことないし見てみようと思ったのですが、「萌えアニメの顔をしたシリアルホラー」というTSUTAYAの作品紹介は本当でした。怖いのが大の苦手な私は、鬼隠し編の「嘘だ!」で背筋ぞーーーーっ、綿流し編の「引き返すなら今だよ」でDVDを止めようかと思いました・・・。

(鳥)