春の匂い 

2006年03月18日(土) 1時07分
昨日、町まで映画でも観にいこうと実家を出た時だった。久しぶりに「春の匂い」を感じた。
 
 この「春の匂い」、なかなか説明するのは難しいのだけれど、雪の匂い、土の匂い、そして春風の匂いが混ざり合った匂いとでも言えばいいのだろうか。とにかく、関東に住んでいると感じることの無い匂いである。
 
 僕はこの匂いを生まれてから就職で関東に行くまでの26年間、毎年感じながら「雪国にも春が近いな。」という気持ちになり、安堵感に包まれたものだった。

 雪国の冬は長い。僕(いや雪国の人間の大半はそうではないだろうか)にとって最悪と思ったのは、雪が積もり始める12月初旬から中旬だ。「これからは、自転車での移動も出来なくなって不便だな。今度の冬は何度、雪かきをすることになるのだろうか。」考えただけで雪の中に閉じ込められるような、自分の中に暗雲が立ち込めてくるような気分になったものだ。

 そうして冬がやってくる。作家の渡辺純一氏もおっしゃっていたが、一度雪がしっかり積もってしまえば、諦めの境地になるのだろうか、12月初旬から中旬のような雪の降り始めのような気分になることも無く、その間はスキーを楽しんだりして何とか生活は通常の平穏を取り戻すのだ。

 しかし冬も順調に過ぎ3月も中旬、つまり今くらいの時期になり、朝家を出たときに快晴でこの「春の匂い」を感じ取ることが出来ると、黙っていても顔がほころんでしまったものだ。「春が近い。そしてまた、短いがすがすがしい夏がやってくる。今年の夏は何をしようかな。海水浴には何回くらいいけるかな。野外でのバーベキューは何回できるかな。」と、アクティブなことばかりが頭の中を駆け抜けるのである。

 そういったきっかけとして、気持ちの四季が変わるために、「春の匂い」は僕にとって貴重なものだったのだ。
P R
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