続・殺しのテクニック / 人間標的

February 04 [Sat], 2012, 11:59
1967年のイタリア映画続殺しのテクニック人間標的をDVDで鑑賞。
暗黒街にも顔が利く画商のジョンチャンドラーヘンリーシルヴァは、無実の罪で死刑の宣告を受けた。
その後、ジョンの妻バーバライヴリンスチュワートの元へ、ジョンの弟を名乗る男フィリップが現れ、ジョンの遺した遺産を相続する事になった。
バーバラはフィリップの姿に夫ジョンの姿を見出す。
ジョンは諜報部と取引して電気椅子を免れていた。
フィリップこそ、生まれ変わったジョンの姿だったのだ。
フィリップの使命はドイツ系の極右犯罪組織に潜入し、情報をCIAに流す事であった。
だが、組織はフィリップの存在を訝しみ、ジョンの商談相手であった画家ボブをバーバラに接近させ、結婚までさせる。
ボブもまた組織の一員であり、ジョンを監視していたのだ。
心破れたフィリップは遂に誓いを破って、自分がジョンである事をバーバラに話す。
やがて、組織の指令に従いハンブルグへ飛んだフィリップは、ハネムーン中のはずであったボブを見つけた。
ボブはある上院議員を追っていた。
上院議員はベルリンで開かれる世界平和会議に出席予定であり、組織は世界平和会議の妨害を目ciいたのだ。
一方でフィリップは、自分がブルスパイである事が組織に露見してしまった。
ボブもまた、組織の一員でありながらCIAの潜入工作員であった事を、組織の幹部ラングによって知らさせる。
密告したのは他でもない、バーバラであった。
フィリップは自分を罠に嵌め、愛する妻を奪いとったボブを無情に殺害した。
この行為を組織の忠誠と見なした組織の幹部ラングは、フィリップに上院議員暗殺を命じる。
一方でラングは腹心の部下にはジョンを曹档Pる。
だがフィリップは上院議員を暗殺すると見せかけて急所を外し、自分を曹、部下を襲撃してラングの居場所を吐かせた。
ラングは世界平和会議が開催されるベルリンへ飛んでいた。
フィリップがラングを追ってくるのは彼の計算のうちであった。
ラングは会議場をフィリップと共に爆破する事で、CIA引いてはアメリカの世界的信用を失墜させる魂窒セったのだ。
絶対絶命のフィリップであったが、全てを失った男の胸にはある決意があったが。
つぶやきにも書いたが、本当は新殺しのテクニック次はお前だ1971年のDVDを買ったのだが、中身に間違えでこちらの盤が入っていた。
殺しのテクニックシリーズは一部のキャストやスタッフは被っているが、基本的にそれぞれ全く関係無いイタリア犯罪映画を、日本の配給会社が勝手に邦題で関連づけているだけだ。
マカロニウエスタンでお馴染みの手法だな。
ちなみに殺しのテクニック1966年は殺し屋が主役、この続殺しのテクニック人間標的は潜入スパイ物、新殺しのテクニック次はお前だは連続殺人事件を追うミステリーで結構、趣向もバラバラだったりする。
この映画のヒロインであるバーバラ役のイヴリンスチュワートは、ジュリアージェンマのマカロニウエスタンでお馴染みの清楚なカンジが似合うだけに、最後の裏切りは効果大。
翌年の星空の用心磨xも同様に夫を裏切る役柄だったが、悪女タイプではなくて憂いを含ませる表情が抜群に上手い。
この時代のヨーロッパ映画の女優さんは、本当に存在感で役柄を語りつくすなァ。
最近、深夜にナイトライーネクストを見ながら、使命を全うする為に戸籍上で死んで、新たな人生をスタートさせる設定はナイトライーとザハングマンのどっちが先だろうか等と考えていたのだが、もっと早くから、それこそスパイ映画ブームの最中に既にあったのね。
とはいっても、この映画に登場するジョンフィリップは、007ジェームスボンドのようなスーパースパイでなく、等身大の人間として描かれていく。
出てくる人物は一市民と思わせて実は工作員であったり、裏切りが横行し、CIAも組織も使命の為には手段を選ばず、フィリップの心情も考慮しない。
フィリップも生まれ変わった事でジョンとは違った性格づけを行い、大好きだった酒を飲むことも許されず、愛する妻が他の男に奪われていくのも黙ってみるしかない。
そういった非情な世界の中で、或いは大局の中で自分の居場所は何処なのか、自分は何者なのかを自問していく事になる。
だからこそ、彼はどんな過酷な状況でも生き残ろうとするのだ幼児プレイ
自分が自分である為に。
スパイ物の代名詞が007ジェームスボンドであるが、一方の極北はプリズナーNo61967年である。
アイデンティティクライシスの危機が伴うスパイの世界で生き残るには、超個人である必要があるのだ。
この映画はその過程を丹念に描き、自由であることの渇望を再度、認識させてくれるのだカムイ外伝つか忍者モもスパイの側面があるのだなーと再確認。
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