3章 職長の職務 作業手順の定め方 その3 

December 11 [Mon], 2017, 13:13
3 作業手順書の作成とポイント

作業手順書を作る基本的な流れを書きだすと。


1. 作業手順書を作る対象作業を決める。
2. まとめり作業としてリストアップをする。
3. まとまり作業をそれぞれ構成をする単位作業に分ける。
4. 単位作業の中で、安全衛生などの点からみて重要な作業を要素作業として取り出す。
5. 安全衛生上の急所を決定、その理由を記入して作業手順所を作成をする。


以上が作業手順書を作る基本的な流れであるが、対象となる要素作業はどのようにして決めていけば良いのだろうか?
下の図のように、職長本人の監督範囲にあるすべての作業を「まとまり作業」としてリストアップをして、
その「まとまり作業」を構成する「単位さぎょ」に分けて、さらには、「単位作業」の中で、
品質、環境、能率、原価、安全衛生の点からみて重要な作業をひとまとめにして「要素作業」として取り出す。





要素作業をもとに作業手順書を作成する一つの例を下図に示す。





(1)作成の進め方

ア まずは、要素作業のうち、作業手順書をつくる対象作業を決める。
要素作業の中で、災害または災害になりそうだった事故や経験を参考にして、
危険な状態や災害になるおそれのある要素作業を優先して作業手順書を作る。
この場合、安全衛生上の観点とともに品質などに重要な影響を及ぼす作業についても考える必要がある。


イ 対象とした要素作業を主な手順に分解をする。
作業分解用紙を用いて、作業を主な手順に分解をする。この時の要点は次のとおりである。


1 作業分解は実際に作業をやりながら進める。作業現場の騒音が大きかったり、観察することが危険な時にはビデオ録画などを利用するとよい。
2 作業をやってみて、一区切りとついたと思われるところで「作業は進んだか」、「何をしたか」を自問をして、「主な手順」として記入をする。
3 検査、点検、測定などの動作も「主な手順」に入れる。
4 「主な手順」は、できるだけ簡単に、現場の言葉で具体的に表現をする。




ウ 分解した主な手順を、最もよい順序に並べる。
作業の分解が終わったら、次のような検討を行い決定をする。

1 危険なことはしていないか。
2 無駄な動作はないか。
3 順序はこれでいいのか。
4 作業の姿勢に無理がないか。


エ 安全衛生上の急所を決定し、その理由を記入をし作業手順書を作成する。
急所とは、一つひとつの「主な手順」を「どのようにやるか」を指し示したもので、次の3つのポイントがある。

1 安全衛生=それを守らないと「ケガ」をしたり、「疾病」になるおそれがあること。
2 成否=そのことを守らないとやったことがムダになってしまう大切なこと。
3 やりやすさ=カンやコツなどと言われるもので、仕事がやりやすく、能率が上がる大切なおさえどころ。

「なぜそれが急所か」を「理由」の欄に記載をする。
特に安全の急所は、「これを守らないとこんな危険がある」ことを具体的に書くとわかりやすい。
この「急所の理由」は作業のやり方を教えるときによく説明をすることで、正しい作業の実行が期待できる。


(2)作業手順書をつくるときに気を付けること
1. 「主な手順」と「急所」をつなぐと1つの文章になるように心がける。
2. 1つの手順書には、手順の数が10個以下になるように、要素作業の範囲を区切ったほうが使いやすいものとなる。



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