環状線、回想列車。〜a shooting star 

2005年02月21日(月) 23時37分
「一つなんて誰が決めたの?」

わたしはそう言い放つ。そして友人たちは呆れた顔でわたしを見た。いつものことだ。

「ユウ、流れ星が流れる間にどれだけお願い事が言えるっての」

「いくらでも?」



それは酷く傲慢な話だ。
星が流れるということはあの一つの星が死んでしまうということ。

その刹那に、その最後の輝きに、人は望みを託すのだ。


「いいんじゃない、ユウらしくて」


そう言って死にそうな星みたいに笑うのはいつも決まって君だった。

「カイだけだよ、そういうふうに言ってくれるの」


わたしはカイに会うたびにいつも不安になっていた。
カイは春風みたいな冷たさと甘さを持った人だった。

あの、独特の、温い感じ。
匂いは人の記憶と結びつくというけれど、
春風の独特の匂いをかぐたびわたしは彼を思い出すのだ。


ざわざわした感情と一緒に、彼の笑顔を思い出す。

そうだ、出会ったのは例にもれず春だった。

環状線、回想列車。〜Prologue 

2005年02月21日(月) 0時07分
駅から列車が発車する。その日は雨だった。

わたしはいつもその電車には乗らないけれど今はどうしても乗る必要があると感じていた。

見えない何かに突き動かされるように環状のその列車に乗り込み、ヒトの少ない車内で座席に腰をおろす。


時は繋がっている、そう良く思う。

だからなのだ、わたしがこうしてくるくる回っているように思い出もそれにつながってぐるぐる回る。

どこが終わりでどこが始まりなのか。例えばわたしが乗った駅がスタートならばゴールはどこなのか、何周すれば終わりなのか。

思い出はいつの日だってそうだ。都合の良いことばかり思い出して胸が苦しくなる、その繰り返しだった。


それは全てのことにつながっている。


はじめに 

2005年02月11日(金) 1時20分
本当はネタブログにしようかと思ってたんですけど

面白いネタも思いつかないし多分向いてないので

前から書きたかった短編小説を

つらつら書いていこうかなと思っています。

ただの自己満足になる可能性大ですがつらつらとだらだらと。

もしも誰かのこころに残ればラッキーラッキーです。

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